昨日の金曜ロードショーは「美女と野獣」でしたね。大ヒットしたディズニーアニメーション作品とばかり思っていましたが、観ると実写映画でした。
ディズニー版の絢爛豪華なミュージカル仕立てではなく、誰もが記憶する主題歌もありませんでしたが、でも絵画とみまがうほどの美しい映像と、ダークさ漂うおとぎの世界の妖しさ、そして何よりフランス映画ならではなのでしょう、ヒロインが魅力的で、夢心地の観賞となりました。
ディズニー版では、父の身代わりで囚われの身となったベルと野獣の姿に貶められた傲慢な王子が、心を通わすまでの下りが物語の中心でした。でも今作品は、囚われの身となったベルが、魔法の鏡に映し出される王子の悲劇を追体験し、やがて王子の悲しみと優しさを理解して愛情に目覚める下りが、物語の中心として描かれていました。
なにびとも通さぬ茨で覆われた森、バラに包まれた王子の館、ベルが夢の中で度々出会うこの世のものでない魔法の鏡、そして鏡に映る王子と森のプリンセスとの悲劇、ベル親子を苦しめ、またバラの館を荒らす悪漢に鉄槌を下す森の神の畏敬さ、等々、美しい見所が満載でした。そして何より、森のプリンセスやベルの美貌と豊満さに魅了されました。
物語は、絵本を子供の寝かしつけに読み聞かせる優しい母の声で進行します。そして、王子が人間の姿に戻ったところで読み聞かせは終わり、母は絵本を閉じて子供部屋から退出します。子供部屋の燭台には、ベルがバラの館で不思議な生き物から貰ったベルを象った人形が飾られていました。ベルは戸口で居眠りをする父にキスをしてから、生業とする花屋で売る美しいバラを育てる愛する夫の元に飛び出します。ベルと王子は、悪夢を乗り越え、プリンセスのバラを大切に育て続けていきました。fin
2014年のフランス映画でした。フランスで古くから語り継がれる「美女と野獣」の寓話に沿って描かれた物語で、これまで知らなかった、もう一つの「美女と野獣」の物語でした。額に飾っていつまでも眺めていたい絵画の様な風景が、幾つも心に刻まれました。
大好きな映画の話、本や朗読の話、また高校野球の試合観戦記、地元播磨の散策記など徒然に書いています。 その他にも、しょうもない昔話やちょっとしたエッセーなども書いています。 本でも読む感覚で読んで頂いて、面白ければ訪問カウンター下にある[G+1]ボタン(Facebookのいいねボタンの様なものです)を押して頂ければ嬉しいです。また、コメントの書き込みも楽しみにしています。
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パンデミックと戦うことを考える
昭和の始めに、日本が中国と、そして米国と戦争に及んだ理由を一言で記すことなどできないけれど、しかし、日本が戦争に負けた理由は一言で記すことができます。 それは、当時の日本の指導者の、「国民の人権軽視」と「戦争をするための戦略軽視」です。 「国民の人権軽視」、これは形式的な国...
2017年5月20日土曜日
2017年5月17日水曜日
46秋山拓巳
金剛力士の様な面構えで打者を凝視し、ゆっくりと両腕を持ち上げ、ワインドアップからどんどんとストライクを投げ続ける。そんな秋山投手のマウンド姿から、静かな闘志、気迫がひしひし伝わります。
高卒プロ7年目で漸く掴みかけた先発ローテーションの一角について、昨日の完投勝利のヒーローインタビューでは「まだまだ信用して貰っていない」という殊勝なコメントを残しましたが、そんなことはありません。前回の巨人菅野投手との投げ合いを見て、貴方の肝の据わりを疑う阪神ファンはもういないでしょう。私は、貴方の登板が今一番の楽しみになりました。
秋山投手の座右の銘は「捲土重来」とウィキペディアにありました。辞書で意味を引いてみると「一度敗れた者が態勢を立て直し、再び勢力を盛り返すこと。」とありました。
まさにその格言を地で行っている秋山投手を、これからも長く応援していきたいと思います。
高卒プロ7年目で漸く掴みかけた先発ローテーションの一角について、昨日の完投勝利のヒーローインタビューでは「まだまだ信用して貰っていない」という殊勝なコメントを残しましたが、そんなことはありません。前回の巨人菅野投手との投げ合いを見て、貴方の肝の据わりを疑う阪神ファンはもういないでしょう。私は、貴方の登板が今一番の楽しみになりました。
秋山投手の座右の銘は「捲土重来」とウィキペディアにありました。辞書で意味を引いてみると「一度敗れた者が態勢を立て直し、再び勢力を盛り返すこと。」とありました。
まさにその格言を地で行っている秋山投手を、これからも長く応援していきたいと思います。
2017年5月7日日曜日
米寿の旅立ち
連中の親が、またひとり旅立たれました。
親、という響き、そう連中の親は、わたしら連中にとって実の親に近い響きがあるのです。
満の八十八歳まで後四日だったと連中は話してくれました。
私は母親の米寿の時の事を思い出しました。
まだ存命であった兄が音頭を取り、兄弟姉妹、その子(孫)、そのこの子(ひ孫)と一統が集まって米寿の祝いをする事になりました。でも当日に母は調子を崩し、主賓不在の祝いの会となりました。でも、様々に昔話で花が咲きました。
私の父と母には、なれそめなど無かった様に思います。
父は、復員後に夫婦となった最初の妻を昭和33年のクリスマスイブの日に事故で亡くしました。五人目の子の出産時に動脈瘤が破裂して亡くなりました。五人目の子は、出産後直ぐに近所の子供のいないご夫婦に引き取られ、その後一人子として育てられました。
母は母で、長年連れ添った夫を病気で亡くします。子供がありませんでしたので、実家に戻ることになりました。
40半ばを迎えようとする子持ちの男と、30半ばを迎えようとする独り身の女、取り持つ縁があって夫婦となり、そして昭和35年の秋に私が誕生することになりました。
兄が存命中、あることに気付き、兄にたずねました。それは、父と母の婚姻が昭和35年の春であった事についてです。当時は子供が授かってから婚姻届けを出すこともままあったということで、父と母もそうであったのだろうと話してくれました。
あれから57年です。今年は、父が他界して26年が経ち、母は92歳を迎えます。
連中の父は、私の父より14歳若いので、早生まれの連中が生まれた昭和36年の冬は、まだ三十歳の若者です。おばちゃんと二人、輝いていたと思います。
昨夜、家を訪問した際、少しビールを頂いた後に、眠るおっちゃんの向こうにいるおばちゃんに思わず、なれそめをたずねてしまいました。どちらが先に好きになったの?と
軽くあしらわれてしまいましたが、でもその顔には笑顔がありました。
告別式の翌日が、おっちゃんの米寿の日です。家族で、楽しい思い出でいっぱい花を咲かせて欲しいと思います。
親、という響き、そう連中の親は、わたしら連中にとって実の親に近い響きがあるのです。
満の八十八歳まで後四日だったと連中は話してくれました。
私は母親の米寿の時の事を思い出しました。
まだ存命であった兄が音頭を取り、兄弟姉妹、その子(孫)、そのこの子(ひ孫)と一統が集まって米寿の祝いをする事になりました。でも当日に母は調子を崩し、主賓不在の祝いの会となりました。でも、様々に昔話で花が咲きました。
私の父と母には、なれそめなど無かった様に思います。
父は、復員後に夫婦となった最初の妻を昭和33年のクリスマスイブの日に事故で亡くしました。五人目の子の出産時に動脈瘤が破裂して亡くなりました。五人目の子は、出産後直ぐに近所の子供のいないご夫婦に引き取られ、その後一人子として育てられました。
母は母で、長年連れ添った夫を病気で亡くします。子供がありませんでしたので、実家に戻ることになりました。
40半ばを迎えようとする子持ちの男と、30半ばを迎えようとする独り身の女、取り持つ縁があって夫婦となり、そして昭和35年の秋に私が誕生することになりました。
兄が存命中、あることに気付き、兄にたずねました。それは、父と母の婚姻が昭和35年の春であった事についてです。当時は子供が授かってから婚姻届けを出すこともままあったということで、父と母もそうであったのだろうと話してくれました。
あれから57年です。今年は、父が他界して26年が経ち、母は92歳を迎えます。
連中の父は、私の父より14歳若いので、早生まれの連中が生まれた昭和36年の冬は、まだ三十歳の若者です。おばちゃんと二人、輝いていたと思います。
昨夜、家を訪問した際、少しビールを頂いた後に、眠るおっちゃんの向こうにいるおばちゃんに思わず、なれそめをたずねてしまいました。どちらが先に好きになったの?と
軽くあしらわれてしまいましたが、でもその顔には笑顔がありました。
告別式の翌日が、おっちゃんの米寿の日です。家族で、楽しい思い出でいっぱい花を咲かせて欲しいと思います。
2017年3月19日日曜日
「騎士団長殺し」は、村上春樹版「不思議の国のアリス」かな
村上春樹「記事団長殺し 第2部 遷ろうメタファー編」読み終えました。
印象的なフレーズが二つありました
「いろんな事がどんどん結びついていく」
まさに、この小説を読み続ける原動力となりました。ちりばめられた幾つもの伏線というべき、摩訶不思議な出来事のさわり、隠された歴史のさわり、登場人物のさわり、等々に悶悶としたものを観じながら読み進められたのは、最後には結びつく、スッキリできる、という期待があったからでしょうね。そして読み終え、一応スッキリしました。
そしてもう一つのフレーズは
「そうだよ。遠くでほんとうに起こっていることだ。でもほんとうに起こっていることをみんな、きみが見なくてはならないというわけじゃないんだ。」
現実世界においても、ネットを使えば幼い子供でも、世の中の相当に歪んだ現実を赤裸々に目にすることができるし、残酷な人殺しやおぞましい性犯罪さえ目にすることができる。
子供にはこの世界は美しいと思って育って欲しい。そして美しい心を育みながら成長して欲しい。成長過程で、歪んだもの、残酷なもの、おぞましいもので、心に闇を植え付けて欲しくない。まさに、このフレーズは、私達の、私の心からの願いを端的に表現したものでした。
物語は、充分に満足しましたが、一点だけ気になったのは
エピローグで、東日本大震災の日の出来事が描かれていたことです。シュールレアリズムの世界は、シュールレアリズムのまま綴じて欲しかったと思います。
あとひとつ、読んでいて、これは「不思議の国のアリス」ではないか?と思いました。
言い得て妙だと思っています。
印象的なフレーズが二つありました
「いろんな事がどんどん結びついていく」
まさに、この小説を読み続ける原動力となりました。ちりばめられた幾つもの伏線というべき、摩訶不思議な出来事のさわり、隠された歴史のさわり、登場人物のさわり、等々に悶悶としたものを観じながら読み進められたのは、最後には結びつく、スッキリできる、という期待があったからでしょうね。そして読み終え、一応スッキリしました。
そしてもう一つのフレーズは
「そうだよ。遠くでほんとうに起こっていることだ。でもほんとうに起こっていることをみんな、きみが見なくてはならないというわけじゃないんだ。」
現実世界においても、ネットを使えば幼い子供でも、世の中の相当に歪んだ現実を赤裸々に目にすることができるし、残酷な人殺しやおぞましい性犯罪さえ目にすることができる。
子供にはこの世界は美しいと思って育って欲しい。そして美しい心を育みながら成長して欲しい。成長過程で、歪んだもの、残酷なもの、おぞましいもので、心に闇を植え付けて欲しくない。まさに、このフレーズは、私達の、私の心からの願いを端的に表現したものでした。
物語は、充分に満足しましたが、一点だけ気になったのは
エピローグで、東日本大震災の日の出来事が描かれていたことです。シュールレアリズムの世界は、シュールレアリズムのまま綴じて欲しかったと思います。
あとひとつ、読んでいて、これは「不思議の国のアリス」ではないか?と思いました。
言い得て妙だと思っています。
久し振りの長歩き、疲れました
昨日は、約一年休んでいたお話しの会に出かけました。
まあ歳ですから、緊張することはありませんでしたが、30分間、如何に幼い子ども達をお話に惹き付けるかに意識を集中しました。
これまでは5分から15分くらいの物語を2、3冊朗読していましたが、今回、わらべうた絵本や2~3分ほどで終わる見せる絵本も数多く読み歌いました。お子さんとは言え、人前で歌を披露するのは久し振りでした。でも、ホールの反響の良さで、実際よりも良く聞こえたんじゃないかなぁと思っています。どうでした?
そして帰りは、昨年の退院以後、初めての長歩きで帰ることにしました。
約20㎞の行程を四時間と踏んで歩き始めましたが、やっぱり駄目ですね、足が思った様に進みませんでした。結局、JR曽根駅に19時に辿り着きました。ここまで4時間半、辺りはもう真っ暗でした。妻に車で駅まで迎えに来て貰いました。でも一日明けて、足の疲労はあまりない様子です。それがなにより良かったです。





まあ歳ですから、緊張することはありませんでしたが、30分間、如何に幼い子ども達をお話に惹き付けるかに意識を集中しました。
これまでは5分から15分くらいの物語を2、3冊朗読していましたが、今回、わらべうた絵本や2~3分ほどで終わる見せる絵本も数多く読み歌いました。お子さんとは言え、人前で歌を披露するのは久し振りでした。でも、ホールの反響の良さで、実際よりも良く聞こえたんじゃないかなぁと思っています。どうでした?
そして帰りは、昨年の退院以後、初めての長歩きで帰ることにしました。
約20㎞の行程を四時間と踏んで歩き始めましたが、やっぱり駄目ですね、足が思った様に進みませんでした。結局、JR曽根駅に19時に辿り着きました。ここまで4時間半、辺りはもう真っ暗でした。妻に車で駅まで迎えに来て貰いました。でも一日明けて、足の疲労はあまりない様子です。それがなにより良かったです。





加古川線、北条鉄道、過ぎゆく車窓からの風景
電車の後ろの窓から、過ぎゆく景色を眺めます。
法華口駅の名物駅長(白いブラウス姿のうら若き女性)は、粒になるまで大きく手を振り電車を見送ってくれました。長駅では、ぽっぽやの健さんばりに大振りの外套姿で、敬礼で見送ってくれました。
そしてホームから、線路の際の土手から、踏切から、田園から、カメラ越しに電車を見送る鉄ちゃんを数多く、
電車の中から見送りました。
北条鉄道、愛すべき電車です。
法華口駅の名物駅長(白いブラウス姿のうら若き女性)は、粒になるまで大きく手を振り電車を見送ってくれました。長駅では、ぽっぽやの健さんばりに大振りの外套姿で、敬礼で見送ってくれました。
そしてホームから、線路の際の土手から、踏切から、田園から、カメラ越しに電車を見送る鉄ちゃんを数多く、
電車の中から見送りました。
北条鉄道、愛すべき電車です。
2017年3月2日木曜日
村上春樹の最新作「騎士団長殺し 第1部 顕れるイデア編」を読み終えました。
村上春樹のマジックの様な文体、
文章による緻密な描写が、頭の中での具現化を容易し、
一節の文章に付け加えられた喩えが、文章に深みを与え、
章の終わりに添えられた次章の予告が、否が応でも先への期待を募らせる
これによって、物語世界に一気に引きずり込まれ、読書のスピードも加速し続けました。
読書の過程で、
ポルノグラフィとみまがうほどの性的描写にドキドキし、
おどろおどろしい怪異の出現にドキドキし、
様々な愛情模様、恋愛模様にドキドキし、
そして唐突とも思われた寓話の挿入や、歴史上の事件の挿入が、この先いかに符合するのかにドキドキし、
と沢山のドキドキが溜まりに溜まったまま、第1部顕れるイデア編を読み終えました。
この沢山のドキドキを解消すべく、第2部 遷ろうメタファー編に進みたいと思います。
文章による緻密な描写が、頭の中での具現化を容易し、
一節の文章に付け加えられた喩えが、文章に深みを与え、
章の終わりに添えられた次章の予告が、否が応でも先への期待を募らせる
これによって、物語世界に一気に引きずり込まれ、読書のスピードも加速し続けました。
読書の過程で、
ポルノグラフィとみまがうほどの性的描写にドキドキし、
おどろおどろしい怪異の出現にドキドキし、
様々な愛情模様、恋愛模様にドキドキし、
そして唐突とも思われた寓話の挿入や、歴史上の事件の挿入が、この先いかに符合するのかにドキドキし、
と沢山のドキドキが溜まりに溜まったまま、第1部顕れるイデア編を読み終えました。
この沢山のドキドキを解消すべく、第2部 遷ろうメタファー編に進みたいと思います。
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