播磨の国ブログ検索

不寛容にもほどがある!

現在の日本社会を支配する倫理観では不適切として烙印を押されてしまう、昭和ど真ん中の言動や行動で生きている中年の男性教師を主人公にして、現代にタイムスリップした主人公が、誰かが不適切だと呟けば社会全体が盲目的に不適切を糾弾する不寛容な現代の日本社会の有り様に喜劇で一石を投じる、宮藤...

2011年11月2日水曜日

映画『ステキな金縛り』観てきました。


昨日、映画『ステキな金縛り』観てきました。ホント、昭和の爆笑神藤山寛美の新喜劇の様でした。大笑いあり、くすっ笑いあり、また涙誘われるきゅんとした切なさあり、エンドクレジットの直前には、落ち武者亡霊役の西田敏行が観客席に向かって手を振り『有り難うございます』と仰る、いやぁ、スタンディングオベーションしたくなる衝動に駆られました(さすがに映画館内でそれをやるのは不味いという抑制は働きましたが。。。)
観終わって幸福感に満たされました、ホント『ステキなひととき』でした。

2011年10月31日月曜日

第36回鹿島中文化祭 3年劇、本当に楽しみました。有り難うございます。


館内に映画『シンドラーのリスト』メインテーマ曲が流れ、スクリーンにホロコーストの映像が映し出された。
オープニングから胸がグッと熱くなりました。
そして、照明が落とされた館内、観客席の通路にスポットライトが当てられ、ユダヤ人の群衆が、ドイツ兵に追い立てられるシーン、そして物語は始まった。。。

金曜日、鹿島中第36回文化祭、体育館で行われた午前のプログラムを観賞しました。

最初のプログラムは1年生合唱、
軽やかな歌声が館内を巡ります、そして指揮もピアノ伴奏を生徒です。プロ裸足、これが今風なんですね。。。

ふと中三の今は無き大塩中学校の音楽会を思い出しました。
担任は、剣道部の顧問スケゾウ先生、私たち剣道部員に対して『お前ら、叫ぶように歌えェ~!』と送り出され、私は男女が左右に分かれた中央前に位置して、合唱曲『太陽がくれた季節』を叫んで歌いました。
サビの部分『君も今日からは僕等の仲間』と歌うところを『君は』と歌い出してしまい、『あっ、間違えた、君もや!』と叫んで歌い直しましたが、その後はもう完全に舞い上がってしまいました。頭にあるのは『とにかく叫んで歌わなあかん』でした。そして、2番でも同じサビの部分を同じく間違え、同じく歌い直しました。
講堂に詰めた家族達の前から後ろに笑いが広がっていくのが見えました。また舞台に上がったクラスの連中も私が2番を間違えたところでもう誰も歌わず笑っていました。
全てが終わって、1位2位と発表された後、生徒会特別賞として生徒会長兼剣道部主将のボテが『喉が渇いたで賞』を私のクラスに授けてくれました。
スケゾウ先生は、なにも言わずただ笑っていただけ、であったように思います。

話が逸れてしまいました、戻ります。

披露された4曲とも、これまで聴いたことのない?歌と思うのですが、
1組が歌った『旅立ちのとき』は、映画『もののけ姫』の世界感に通じるなぁ、なんてふと思いました。

そしてプログラムは3年劇、

3組の『ゆうたっちょの中学生絵日記』
消極的な少年と中学を卒業したら花火職人の道に進むちょっとやんちゃな少年を中心とした中学3年生時代の物語です。
秀逸だったのは、事件が起こる度に、先に消極的な少年の勇敢な妄想が演じられ、そして辛い現実に戻って話が進むという演出です。そして、少年達の心の叫びを、舞台の袖付近でスポットライトに当てられた少年達が観客席に向かって叫ぶのです。
また、3組は体育大会のクラス対抗で最下位でした。その自慰的な台詞が挿入されていたので、思わずクスッとしました。

合唱でも感じましたが、舞台で演じる事への怖さ、緊張がなく、本当にはじけて楽しく演じている彼らがとても逞しく思いました。

4組の『アウシュビッツの灯火』
前文で書いたように、ホロコーストの時代、人の子の『良心』と『尊厳』を描いた、とてもシリアスで、またメッセージ性の強い舞台でした。
まず、演出が素晴らしかった。冒頭のスポットライトに照らされるシーンは、まるで寒々とした収容所内で刺すようなサーチライトに怯える囚人になった様に思えました。
そして、演じる生徒達の朗々とした潔さです。
ラストシーン、一人のドイツ人将校によってかくまわれ、強制収容所からアウシュビッツのユダヤ人処分場へ送られなかったユダヤ人少女の目前で、その将校が殺され、その将校を殺害した自戒で良心に眼が醒めた別の将校が自分の盾となり殺されます。
少女は、その死によって、自らの命の『尊厳』を取り戻し、銃口を前にしても恐れることなく死に向き合います。
本当に素晴らしい作品、そして演技でした。4組のみんなに感謝です。

1組の『We Are 3-1』
気が抜け、気持ちがばらばらのクラスに、一人の天真爛漫な若い女性教師(藤原先生?)が担任を受け持ちます。
クラスの中にダンスに夢中になっている少女がいます。藤原先生?は彼女の熱中さを見て取り、これぞクラス団結の一助と閃き、文化祭のクラス演目として提案、そして文化祭に向け、ダンスに取り組んでいく中で、クラスがまとまっていく。。。
台詞が、普段の生徒達の日常会話そのままのように自然で、生徒達のちょっとした辛さ、可笑しさを垣間見るようで微笑ましく思えました。

2組の『男でしょ!』
こちらは、昨日まで女子校であった高校が舞台で、新しく数名の男子生徒が入ってくるところから物語が始まります。
2組の演技の見所は、
息の合ったチームプレーです。女子達のペチャクチャ話から調子を合わせた歓声、そのキャピキャピとした演技はとても溌剌としていました。そして、女装した男子の演技、堂に入った演技でわらかしてくれました。
物語は、最初『ひ弱』と揶揄された男子が、料理上手であり、また真面目でとてもクラスの仲間思いである事が分かり、ついには女子を含めて、クラスが一つにまとまっていきます。
男子の演技が、とても『ナヨナヨ』していて、本当に『みんな役者やのぉ~!』と感じ入った次第です。

我が息子、耕太郎も舞台に上がっていたらしいのですが、結局分からず終いです。
彼はどこで何をしていたのやら???

2011年10月30日日曜日

『コンピュータウィルスについて』


最近、衆議院サーバーを標的とした、また防衛産業の機密データが格納されたサーバーを標的とした『サイバー攻撃』のニュースを読むにつれ、日本の防衛・防御に対する意識の低さは、憂慮を越えて危機的状態に陥っていると感じます。

日本の国家、政の中心である国会議事堂内の衆議院サーバーが何ものかに乗っ取られ、また軍事機密、或いは海外との密事が抜き取られた?かもしれない事態であるのに、被害の程度を小出しするだけで、危機を自ら発信するでなく、ひたすら自らの落ち度を隠そうとしているとしか見えないのです。

今回の衆議院サーバー乗っ取り事件では、
悪質なウィルス、マルウェアとして
『キーログ』、『インプラントjpeg』、『ボット』そしてコンピュータ制御システム(OS)の脆弱性が悪用されたようです。

『キーログ』とは
キーボードを打鍵してコンピュータに入力した情報を、平文で全て記録するソフトの総称です。コンピュータでは、例えばサーバーにログインする画面で、利用者ID、パスワードを入力すると、その入力データをOSが受け取り、OSは通信を担うソフトにデータを渡し、ソフトは通信手順・暗号化手順に従ってサーバーに暗号化されたデータを送信します。
OSの脆弱性を突いて『キーログ』が仕組まれると、暗号化される前のキーを打鍵した平文の入力データが全て記録されます。通信機能が合わされば、どこにでも記録を送信します。
先の例で、もしサーバー管理者が管理者権限でサーバーにログインするためにID、パスワードを入力すると、その時点で、サーバーを乗っ取るのに十分な情報が悪意ある者の手に渡るのです。

『インプラントjpeg』とは
見た目は静止画像ファイルです。jpegはパソコンのごく一般的な画像ファイルの形式ですが、『インプラントjpeg』は、jpegの中に別のオブジェクトを格納します。
格納されたオブジェクトが、マルウェア本体であったり、マルウェアを外部から呼び込むスクリプトであったりすると、インプラントを取り出すソフトを実行した時点、或いは画像ファイルを開こう(画面に表示する)とした時点でマルウェアが実行し悪意あるウィルスに感染することになります。

『ボット』とは
コンピュータを遠隔操作するためのロボット兵士ソフトです。マルウェアである『ボット』に感染するとコンピュータは『ボット』に乗っ取られます。
そして、ネットワークを通じて次々に感染したコンピュータは、通称『ボットネット』或いは『ゾンビ・アーミー』と呼ばれ、一つのネットワークが丸ごと乗っ取られることになります。
支配者、通称『ボットハーダー』は、外部から『ボット』を通じて、コンピュータをネットワークを思うがままに操ることが出来ます。

コンピュータ制御システム(OS)の脆弱性の悪用とは
大まかな話です。
例えば、コンピュータに10の機能があるとします。
5は、公開された機能(マニュアルに記された機能)
3は、隠し機能(マニュアルに記されていないシステム運用者、開発者向け機能)
2は、未完の機能(今システムのリリースで完成できなかった未完の機能)
です。
ソフト(プログラム)開発は、開発手順がシステム化され、多くの工程は自動化されているものの、根幹は人の手によります。何百万ステップを超える巨大なソフト、OSには少なからずバグ(プログラムの誤り、脆弱部分)が内包されます。
このプログラムの脆弱部分や、隠し機能或いは未完の機能をコンピュータのバックドア(鍵のない裏口)として、悪意あるソフトは外部と密かに通信します。

この度の衆議院サーバーの乗っ取りを検証してみます。
(但し、あくまでも推測です)

衆議院サーバーなど高度な機密を保持するネットワークシステムは、外部との通信を検閲するファイヤーウォール(防火壁)・コンピュータの内部にあります。表面的には幾十にもセキュリティが掛けられているはずです。

①議員A氏に、支援者と称するXからメールが届きます。画像ファイルが添付されています。
⇒添付された画像ファイルは『インプラントjpeg』、悪意ある者Xからの『トロイの木馬』攻撃です。

②A氏は、添付ファイルをクリックして画像を表示します。
⇒画像ファイルにインプラントされたスクリプトを実行、スクリプトにしたがって、外部からバックドアを通りマルウェア(『キーログ』と『ボット』)をダウンロードし、起動します。

③『ボットハーダーX』は、『ボット』にコンピュータのアドレス帳を利用して全ての宛先に複製を送信する指示を与え、『ボット』はA氏になりすましてメールを送信する。
⇒次々に感染したコンピュータ『ゾンビ・アーミー』となって、Xの支配下に置かれます。

③利用者がキーボードから入力した情報は『キーログ』が全て記録し、Xに記録データを送信します。
⇒Xは、記録データから管理者IDやパスワードなど欲しい情報を取り出します。

④『ボットハーダーX』は、『ボット』を通じて遠隔操作でコンピュータを操作し、機密データを抜き取ります。

以上が推測のストーリーです。このストーリーは、『』のキーワードを元に、姫路ジュンク堂のコンピュータ欄にあったハッカー入門、セキュリティ管理、ウィルス作成等の書籍を立ち読みして得た少ない情報で描いたモノです。
もっと高度なコンピュータやネットワークの知識を持つクラッカー(悪意を持ってコンピュータに侵入し、盗んだり破壊する者の総称)などは、IDやパスワードなどなくても、コンピュータ制御システムの根幹の脆弱性(開発者も気付かない)を突いて侵入し、コンピュータを乗っ取ります。

私たちは、『便利さ』『速さ』『楽しさ』そして『共有』の名の下にインターネットに常時接続されたコンピュータを何の疑念もなく使っています。
もし、悪意ある者が『アプリ』の裏に潜んでいようものなら簡単にコンピュータを乗っ取られてしまうのです。家庭のパソコンもしかりです。

ですから、コンピュータ利用者は、自己責任がついてまわる、という事を肝に銘じてコンピュータを利用しなければいけない事態なのです。
さらには、衆議院サーバーなどの機密性の高い情報を保持するコンピュータは、極論を言えば、現状ではインターネットに、否ローカルネットワークにさえ接続してはいけないのです。
機密性の高い情報は、たとえ不便でも物理的な堅牢な錠前が掛かった金庫部屋にしまい、取り出しは保守員が行う、という手段しかない、と考えます。

また、アメリカの情報機関や国防省が行っている様に、元ハッカーやクラッカーを雇い入れて防御員としての活躍を与える、という方法も有効です。彼らは天才です。IT企業の何万というSEやプログラマーが束で掛かっても彼らに太刀打ちできないでしょう。

もしくは、ネットワークとコンピュータをもっと機能を限定した単純なものに戻すという方法も有効だとも思います。単純さは複雑な思考を受け付けません、抜け道を持たないからです。

等々、等々

そろそろ、セキュリティも発想転換が必要です。

今朝も夢を見ました。。。-季節は『冬』に向かいます-


お早うございます。
雨音で眼が醒めました、穏やかで温かい雨音。。。
まるで早春の雨の様で、つい数日前の冷え込みがウソのようです。
でも、こうして日一日、寒暖を繰り返し季節はゆっくり冬へと移ってゆくのですね。

今朝も夢を見ました。
『ふと気付くと、先ほどまで雨であった外の風景が、雪景色に変わっており、雪は尚も西風に乗って横殴りに降っていた。
全く音のない静寂の世界で。。。』

二十歳の頃、冬休みが終わって金沢に戻る道中、琵琶湖、湖北で雪国との境界を覚えました。
それまで頭上には陽光が降り注いでいました。しかし、天上を南北に二分するかのように重たい灰色の雲が湖北を境に北を支配し、地上にもラインを引いたかのように、その雲の下からくっきりと白い世界が広がっていました。

最近、ある事象に出会うと、その事象に関連性のある大昔の記憶が鮮やかに甦ってきます。年をとったのだな、とつくづく思います。