播磨の国ブログ検索

映画『オッペンハイマー』を観ました。

”nearly zero(ほぼゼロ)” 先週、映画『オッペンハイマー』を観てきました。期待に違わぬ、クリストファー・ノーランの映画でした。 ノーランは、オッペンハイマーという人物の上昇と転落の物語を通じて、科学者の、もっといえば人間の、探究欲や嫉妬心にはブレーキが利かないという、...

2011年10月31日月曜日

第36回鹿島中文化祭 3年劇、本当に楽しみました。有り難うございます。


館内に映画『シンドラーのリスト』メインテーマ曲が流れ、スクリーンにホロコーストの映像が映し出された。
オープニングから胸がグッと熱くなりました。
そして、照明が落とされた館内、観客席の通路にスポットライトが当てられ、ユダヤ人の群衆が、ドイツ兵に追い立てられるシーン、そして物語は始まった。。。

金曜日、鹿島中第36回文化祭、体育館で行われた午前のプログラムを観賞しました。

最初のプログラムは1年生合唱、
軽やかな歌声が館内を巡ります、そして指揮もピアノ伴奏を生徒です。プロ裸足、これが今風なんですね。。。

ふと中三の今は無き大塩中学校の音楽会を思い出しました。
担任は、剣道部の顧問スケゾウ先生、私たち剣道部員に対して『お前ら、叫ぶように歌えェ~!』と送り出され、私は男女が左右に分かれた中央前に位置して、合唱曲『太陽がくれた季節』を叫んで歌いました。
サビの部分『君も今日からは僕等の仲間』と歌うところを『君は』と歌い出してしまい、『あっ、間違えた、君もや!』と叫んで歌い直しましたが、その後はもう完全に舞い上がってしまいました。頭にあるのは『とにかく叫んで歌わなあかん』でした。そして、2番でも同じサビの部分を同じく間違え、同じく歌い直しました。
講堂に詰めた家族達の前から後ろに笑いが広がっていくのが見えました。また舞台に上がったクラスの連中も私が2番を間違えたところでもう誰も歌わず笑っていました。
全てが終わって、1位2位と発表された後、生徒会特別賞として生徒会長兼剣道部主将のボテが『喉が渇いたで賞』を私のクラスに授けてくれました。
スケゾウ先生は、なにも言わずただ笑っていただけ、であったように思います。

話が逸れてしまいました、戻ります。

披露された4曲とも、これまで聴いたことのない?歌と思うのですが、
1組が歌った『旅立ちのとき』は、映画『もののけ姫』の世界感に通じるなぁ、なんてふと思いました。

そしてプログラムは3年劇、

3組の『ゆうたっちょの中学生絵日記』
消極的な少年と中学を卒業したら花火職人の道に進むちょっとやんちゃな少年を中心とした中学3年生時代の物語です。
秀逸だったのは、事件が起こる度に、先に消極的な少年の勇敢な妄想が演じられ、そして辛い現実に戻って話が進むという演出です。そして、少年達の心の叫びを、舞台の袖付近でスポットライトに当てられた少年達が観客席に向かって叫ぶのです。
また、3組は体育大会のクラス対抗で最下位でした。その自慰的な台詞が挿入されていたので、思わずクスッとしました。

合唱でも感じましたが、舞台で演じる事への怖さ、緊張がなく、本当にはじけて楽しく演じている彼らがとても逞しく思いました。

4組の『アウシュビッツの灯火』
前文で書いたように、ホロコーストの時代、人の子の『良心』と『尊厳』を描いた、とてもシリアスで、またメッセージ性の強い舞台でした。
まず、演出が素晴らしかった。冒頭のスポットライトに照らされるシーンは、まるで寒々とした収容所内で刺すようなサーチライトに怯える囚人になった様に思えました。
そして、演じる生徒達の朗々とした潔さです。
ラストシーン、一人のドイツ人将校によってかくまわれ、強制収容所からアウシュビッツのユダヤ人処分場へ送られなかったユダヤ人少女の目前で、その将校が殺され、その将校を殺害した自戒で良心に眼が醒めた別の将校が自分の盾となり殺されます。
少女は、その死によって、自らの命の『尊厳』を取り戻し、銃口を前にしても恐れることなく死に向き合います。
本当に素晴らしい作品、そして演技でした。4組のみんなに感謝です。

1組の『We Are 3-1』
気が抜け、気持ちがばらばらのクラスに、一人の天真爛漫な若い女性教師(藤原先生?)が担任を受け持ちます。
クラスの中にダンスに夢中になっている少女がいます。藤原先生?は彼女の熱中さを見て取り、これぞクラス団結の一助と閃き、文化祭のクラス演目として提案、そして文化祭に向け、ダンスに取り組んでいく中で、クラスがまとまっていく。。。
台詞が、普段の生徒達の日常会話そのままのように自然で、生徒達のちょっとした辛さ、可笑しさを垣間見るようで微笑ましく思えました。

2組の『男でしょ!』
こちらは、昨日まで女子校であった高校が舞台で、新しく数名の男子生徒が入ってくるところから物語が始まります。
2組の演技の見所は、
息の合ったチームプレーです。女子達のペチャクチャ話から調子を合わせた歓声、そのキャピキャピとした演技はとても溌剌としていました。そして、女装した男子の演技、堂に入った演技でわらかしてくれました。
物語は、最初『ひ弱』と揶揄された男子が、料理上手であり、また真面目でとてもクラスの仲間思いである事が分かり、ついには女子を含めて、クラスが一つにまとまっていきます。
男子の演技が、とても『ナヨナヨ』していて、本当に『みんな役者やのぉ~!』と感じ入った次第です。

我が息子、耕太郎も舞台に上がっていたらしいのですが、結局分からず終いです。
彼はどこで何をしていたのやら???

0 件のコメント:

コメントを投稿