夏休みも後一週間余りとなりましたね。
世の少年少女達へ、自由研究や工作、読書感想文などの夏休みの宿題・課題は出来上がっていますか?
私などはこの時期になって気づき、やっつけでやっていました。
でも本来、物を作るという行為は楽しいものです、心のままに絵を描いたり、詩を描いたり。また、何かを調べる、探すという行為も素敵なことです、自ら見つけ出した喜びはひとしおだからです。
さて、私はここ数年『朗読ビデオ作成』を趣味としているのですが、その作り方を少しお話ししたいと思います。
[制作に使用している道具]
①パーソナルコンピュータ
私は長年使い慣れているセパレート型デスクトップコンピュータを使用しています。
②スキャナー
印刷物をデジタルデータに変換する装置です。
③デジタルカメラ
④ICボイスレコーダー
[制作に使用しているソフトウェア]
①Windows ムービーメーカー
動画を編集、作成するソフトです。
Microsoft windows.comから無料でダウンロードできます。
http://windows.microsoft.com/ja-JP/windows-live/essentials-home
②COREL PhotoPaint
長年愛用している画像を加工・編集するソフトです。
③ICボイスレコーダーにバンドルされた音声編集ソフト
OLYMPUS sonorityを使用しています。
さまざまなエフェクトが楽しめます。
(1)まずはじめに朗読です。
読みたい文章を決めます。
自作でも、お気に入りの絵本、詩集、新聞や雑誌の記事、コラムでもいいです。
そしてじっくり朗読して、文章を味わいます。
朗読とは、つまり自分にまた他人に伝えたい事柄を言葉を発して伝えるという行為です。
ですから、ゆっくりとまた気持ちを込めて、相手に伝えるという動機を込めて、読み進めます。私は朗読していて、頭の中にイメージが湧き出てきたところで、録音を始めます。
つっかえても、読み間違えても、その時点から読み直し、どんどん読み進んでいきます。
二三回通し読みを行ったところで録音を終了し、音声データをパソコンにアップロードします。
パソコンの音声編集ソフトを利用して、音声データを編集します。不要な箇所をカットし、また言葉の間の長さを調整して、可能な限り聞きやすい朗読に編集するのです。
そして編集し終えた音声データを、オーディオプレーヤーで一般的な音声ファイル形式MP3ファイルに出力保存します。
(2)朗読にお気に入りのBGMを挿入します。
言葉には軽やかさ、たおやかさ、力強さがあります。また、それが連なった物語には、悲しさ切なさもあれば、喜びや希望もあります。私たちは同様に音楽からもそれを感じる事ができます。その感情に合致した音楽をメロディーをBGMに使用します。
でも真逆の音楽でもいいとも思います。朗読と重ね合わせることで、予期しなかった効果を感じるかもしれないですからね。
パソコンで、音楽CDの音楽データをMP3に変換保存します。もしくはインターネットの音楽サイトから音楽データをダウンロードします。
音声編集ソフトを利用して、朗読トラックとBGMトラックを重ねます。
BGMトラックは、特に朗読に重ねる、挿入する位置(時間)、終了位置(時間)を意識して、長さを編集します。
そしてミキシングした音声データを出力保存します。
(3)動画に使用する、写真やイラスト、ムービーカメラで撮影した動画を準備します。
私は、過去に撮りためた写真データや絵本のイラストをスキャナーで取り込んで、動画に使用したい画像データを準備します。
絵本や書籍から写真やイラストを取り込む場合は、絵本や書籍が傷まない様に注意します。そして取り込める箇所のみ取り込みます。
朗読ビデオに使用する画像のセル枚数を決めてから、画像編集ソフトを利用して、画像の縦横サイズを統一し、またタイトル画像やエンドロールに使用する画像なども作成します。
(4)いよいよ『朗読ビデオ』の作成です。
パソコンで動画編集ソフトを起動して、まず表示する画像や動画を順番に挿入します。
続いて音声データを挿入します。
音声データの転調、物語の切り替わりに合わせて、各画像を表示する位置、表示する時間を調整します。
そして、これで良し、という構成がなったところで、Windowsで一般的な動画ファイル形式wmvファイルに出力保存します。
これで『朗読ビデオ』は完成です。
音声、画像、動画の各編集ソフトの画面を説明の合間に挿入しましたが、三つのソフトを駆使するのはとても大変だ!なんて思われていませんか?
でも画面をよく見てください。パソコンから見れば扱うマルチメディアファイルは、単なるデータファイルに過ぎないのです。
音声編集ソフトは、複数の音声ファイルをトラックと称して、重ね合わせる事から始めます。
動画編集ソフトは、複数の音声ファイル、動画ファイル、静止画像ファイル、テキストファイルをトラックと称して重ね合わせる事から始めます。
また画像編集ソフトは、複数の静止画像ファイルやテキストをセル画として重ね合わせる事から始めます。
マルチメディアの編集はほぼ同じレイアウトで編集作業を進めていけばよいのです。
ですから、例えば写真編集するソフトを利用されているのであれば、音声編集ソフトも動画編集ソフトもそう戸惑うことなく使いこなすことができると思います。