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映画『オッペンハイマー』を観ました。

”nearly zero(ほぼゼロ)” 先週、映画『オッペンハイマー』を観てきました。期待に違わぬ、クリストファー・ノーランの映画でした。 ノーランは、オッペンハイマーという人物の上昇と転落の物語を通じて、科学者の、もっといえば人間の、探究欲や嫉妬心にはブレーキが利かないという、...

2010年10月26日火曜日

贈られた歌『旧友再会』

先週は、色々な事柄が重なり、ポン!と頭のネジが飛んでしまうほどに混乱していた。

10/14、15の秋祭りでは、連中講頭(町集会所に掲げられている連中名札で最高齢講から3番目に位置する、その名も高き、『一本松連中』である)宅に集い、大勢の連中と共に、ご馳走に舌鼓を打ち、酒を酌み交わし、戯れ話で賑わいだ。

しかし、息子の怪我や、その他、個人的な理由により宮には行かず、自宅で過ごした。

その後、ある事柄が勃発し、それは融通のきかない私では解決できない(処方も持ち得ない)事柄であったため、その道の経験者である友人に相談、率直な意見を受けた。厳しい意見であったが、それは理解できる範疇であり、光明を見出すことができた。ただ、その後、長年お世話頂いた心療内科医師が急変で死去された事実を知り、何もかも未解決の状況の上に、さらに深い重みを心に抱くことになった。心も頭も深い霧に覆われた。

そこで友人に、ただ『呑みたい』とだけ伝え、一つ返事『了解』で応えてくれた。

土曜日、まだ陽が落ちる前から、友人宅で対座し、夕食準備が忙しい最中、奥方に酒、肴を運んで頂き、ゆらゆらと呑んだ。人肌より少しぬるめ、好みの燗である。酒は日本酒、銘柄には興味はないが、ほのかな黄金色と、口に含むと、爽やかさが広がり、すーっと喉に染み込んでいく。旨い酒だ。

何を話したか、戯れ言である。
高杉晋作の辞世の句『おもしろき こともなき世に おもしろく』、下の句は高杉晩年の庇護者女流歌人野村望東尼(のむら もとに)がつけたといわれる『すみなすものは 心なりけり』。そこから、龍馬伝で高杉を演じた俳優は、なかなか様になっていたとか、若かりし頃の阿呆な思い出話で笑いあった。
友人が、仕事の件で、これまで取引先との連絡はFAXで行っていたのだが、昨今の風潮に習い、それがEメールに変わり、その為、四苦八苦しているという事から(友人自身も昔は少し、その方面をかじっていたのだが、あっさりと『忘れた』、するりと言い切るのである)、そして、彼の、というか長女が主に使っているパソコンで、即席のパソコン講座と相成った。
メールの開き方、受け方・出し方、そしてインターネット閲覧についてである。

そうこうしている間に陽はすっかり落ち、このまま酔いに任せる訳にもいかなかったので、引き上げた。

自宅に帰って、夜、パソコンを開くと、友人からメールが届いていた。
『今日の酒はうまかった 川島えいごの旧友再来聞いてくれ』

先週の悶々とした事柄については、共に活動しているチームの仲間と話し合い、道筋が成った。

昨夜、友人からのメッセージ「河島英伍の『旧友再会』聴いてくれ」を思いだし、YouTubeに投高されていた、『河島英五記念ライブ『元気だしてゆこう2007』ラスト映像』で、『旧友再会』を傾聴した。

『旧友再会』、河島英伍が亡くなる数日前に友人達に贈った最期の歌とされている・・・

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『旧友再会』

今日は本当に笑った
腹の底から笑った
夕べはあんなに塞いでいたのに
君に会えてよかった

今日の酒は美味かった
気持ちよく酔っ払った
ひとりでしんみり飲むのはつらいが
今日の酒は美味かった

ラララ ラララ 

共に過ごした青春
今では笑い話さ
もしも もしも やり直せるならば
も少し 上手くやりたいね

今日は本当に笑った
腹の底から笑った
わざわざここまで訪ねてくれて
今日はどうもありがとう

ラララ ラララ 

わざわざ ここまで 訪ねてくれて・・・
今日は 本当に どうも ありがとう

《河島英五記念ライブ『元気だしてゆこう2007』ラスト映像》


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