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映画『オッペンハイマー』を観ました。

”nearly zero(ほぼゼロ)” 先週、映画『オッペンハイマー』を観てきました。期待に違わぬ、クリストファー・ノーランの映画でした。 ノーランは、オッペンハイマーという人物の上昇と転落の物語を通じて、科学者の、もっといえば人間の、探究欲や嫉妬心にはブレーキが利かないという、...

2016年2月4日木曜日

薬物汚染、苦々しく思います。

希代の甲子園のスターが薬物使用で逮捕されるというニュースには、何とも言えない苦みを覚えます。うがった見方をすれば、このスターはずいぶんと守られていたのだと思います。数年前から黒い噂がありましたが、何度も更正のチャンスが与えられていた。それでも止められなかったのは、本人の問題も大きいですが、薬物との決別が如何に難しい事なのかということだと思います。

”薬物汚染”のキーワードで検索して、「青少年の薬物汚染の実態」というページに出会いました。
アドレス:
http://www2u.biglobe.ne.jp/~skomori/education/education5/
このページは「青少年の薬物問題を考える会」という弁護士事務所が立ち上げたサイトにありました。
アドレスは
http://www2u.biglobe.ne.jp/~skomori/sitemap/index.html

薬物による快楽を常習するために、少女は売春し、少年は売人として薬を手に入れるお金を手に入れようと刹那する。薬物汚染が否応なしに青少年の社会に学校に広がりつつある実態が書かれていました。
以前テレビの番組で見ましたが、売人の手口が実に巧妙でした。
それはカラオケルームが舞台でした。カラオケルームは、今や中高生も手軽に利用する遊び場ですが、入室すると従業員の身分で暗躍する売人が、サービスと称して無料であめ玉を配ります。あめ玉には薬物がうっすらと混入させてあり、口にした者の高揚感を煽ります。それを何度が繰り返すうちに、買ってでもあめ玉を手に入れようとする。それを売人は待っていて、あめ玉よりもさらに快楽が得られる薬物を売りつけるのです。怪しさや危険を感じないために、安易に手を出し、そしてまんまと薬物利用者に仕立て上げられてしまうのです。薬物には、自ら望まなくても、薬物利用者に、そして中毒者に仕立て上げられてしまう怖さもあるのですね。どうしようもなく苦々しく覚えます。

昨夕、命が縮む経験をしました。

昨日夕方の出来事です。
平荘湖から南に下る坂道を車で走っていて、手前の交差点の信号が黄から赤に変わるところでしたので減速し停止線で停止しました。その直後です、一台の車が対向車線を逆走して私の運転する車を含めた数台を追い越して、速度を上げたまま交差点に進入し、そのまま南に走り去っていきました。
ぞっとして、しばらく発進できませんでした。
この交差点は、学童から高校生までの多くの生徒が通学に利用する道で、この時も交通安全の旗を持って見守るボランティアの方が数名立たれていました。一人でも横断歩道を渡る生徒がいたら、間違いなくはね飛ばされていたでしょう。
また交差する道路は北西から東南に伸びていて、北西から交差点に進入する車には、左側の坂道は見えません。ですから、側面衝突事故が起こる可能性も大いにありました。そして、はじき飛ばされた車が歩道に立たれるボランティアを襲っていたかもしれません。
そんな一連の惨劇が頭をよぎり、発進できなかったのです。

今回、事故が起こらなかったのはたまたまです。こんな事を続ければ、間違いなく大事故を起こし、殺人者となり、身を崩すことになる事を、怒り憤りとともに犯人に教えたい。ただただ悔しく思います。  

2016年2月2日火曜日

先日、「ゴーンガール」を観ました。

先日、「ゴーンガール」("Gone girl" 2014年米国映画)を観ました。
"Gone girl" は「行方不明の女」という意味の他に「いかれた女」という意味もあるそうです。
あらすじですが、
ある男が、育ちが良くお金持ちで美しい女と結婚します。二人は誰もが羨むほどのパーフェクトな夫婦となりますが、五年目の結婚記念日の朝に妻が突然失跡し、その日を境に、男は地獄に落とされます。
警察が妻の失跡調査に乗り出すと、自宅の床に大量の妻の血痕が見つかります。そして妻が残した夫の不貞の証拠や夫に怯える妻の日記が見つかって、男は一変に妻殺しの容疑者として世間の注目を浴びる事になります。
でも男は真犯人ではありません。しかも、妻の異常な支配欲に辟易し結婚記念日当日に別れを切り出すつもりでいたのです。このままでは第一級殺人罪で収監されてしまうと、男は一流の弁護士を雇い入れます。そして妻の過去の男遍歴を調べる中で、ハイティーンの時代にボーイフレンドであった男たちが、レイプや拉致監禁の罪で裁かれた事実を知ります。レイプ犯として裁かれた男に会いに行くと、その男も女の異常な支配欲が怖くなって別れを切り出したところ、その後に女の周到な罠に掛かってレイプ犯に仕立て上げられたのだと話します。男は、今も妻がどこかで生きていてこの成り行きを楽しんでいると直感します。
男は妻に直接訴えるために、自分を妻殺しの犯人として糾弾するテレビ番組のインタビューを受ける事にします。そして、パーフェクトな夫として、妻に不貞を働いたことを認め、それでも妻を愛し、妻の無事を願っている事をテレビカメラに訴えました。
でもその後、妻を殺害した凶器が見つかり、遂に男は逮捕されてしまいます。
それから直ぐの事です。妻が突然に帰ってきます。下着姿で全身が血を浴びて真っ赤です。妻の顔には殴られた跡、両手両足には縄で縛られた跡があり、そして何度も何度も性的暴行を受けた跡がありました。病院で警察が事情聴取すると、ハイティーンの時代に妻を拉致監禁した男に、再び脅され、強迫され、やがて拉致監禁されて酷い性的暴行を受け続けたと話します。しかし、ナイフで脅された時にもみ合いとなり、ナイフが男の首に突き刺さり男は絶命、それでようやく逃げ出せたと話します。警察が妻を拉致監禁した男の別荘を家宅捜査すると、家の中そこいら中に設置された監視カメラの録画映像に、妻が暴行されて泣き叫ぶ映像が残っていました。
その後の検査で、妻が妊娠していることが分かります。
男と、そして男の支援者にはもやは為すすべがありません。もしも妻の悪事を追及しようものなら、その毒牙が自分たちに向けられることを理解したからです。
そして、妻の生還を祝うパーティで、男は妻の生還を喜び、そして妊娠した子を我が子として認知する事を公表します。そして妻の手を取り、二人は共犯者のように一生離れることはないと告げます。
女は、女をパーフェクトに愛し続ける、それを粧い続ける男を求めていました。男がそれを叶え続ける限り、誰もが羨むパーフェクトな夫婦であり続けます。

うつむく女の髪を優しく愛撫する男の心の声が聞こえてきます
”妻のこと思う時、いつもその頭を思う
愛らしい頭蓋骨を開いて、頭脳を解き明かし
答を知りたい、結婚の基本的な問い"
すると、ふいに女は顔を上げ美しい顔で男を見つめる
男は呟く
「何を考えている?どう感じている?
僕たちはどうしたいんだ?
これからどうなる?」
End

いかれた女を演じたのはロザウンド・パイク、知的で正義感溢れる顔立ちで、これまでの出演作では神話の世界の女王や悪を挫く弁護士を見事に演じていました。その知的で正義感溢れる美顔の持ち主が、性に放漫で、わがまま身勝手、偏執で周到ないかれた女を演じているのです。まさにエロでグロでサイコスリラーの極みでした。
この物語は、実話をもとに書かれた同名小説が原作となっています。こんな魔性の女が実在していたのかと思うとそら恐ろしく思います。

でも、ここまでエロ・グロではなくても、世間を大々的に騒がせながら、真偽が明らかにされずに迷宮入りする事件が、最近やたら多いように思います。「STAP細胞捏造?」事件がそうですし、最近のTPP交渉で頑張っていた大臣の「あっせん利得疑惑」もそうです。ネットやマスコミが先行して大騒ぎになるものの司法がなかなか介入しない。どこかに真の悪がいて、誰もが手出しできないところで、にやついている様に思え、ゾッとします。