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映画『オッペンハイマー』を観ました。

”nearly zero(ほぼゼロ)” 先週、映画『オッペンハイマー』を観てきました。期待に違わぬ、クリストファー・ノーランの映画でした。 ノーランは、オッペンハイマーという人物の上昇と転落の物語を通じて、科学者の、もっといえば人間の、探究欲や嫉妬心にはブレーキが利かないという、...

2013年8月14日水曜日

暑いですね~

高知県四万十市では四日連続40度以上が続き、12日には国内過去最高の41度を記録しましたね。日本中が熱の島と化しました。

一昨日、朝から海辺を散歩しました。八家から小赤壁、福泊、的形、大塩と海岸線を東上しましたが、海辺は人がまばらでした。一組のカップルを見ましたが、男性は一人シュノーケルを口にくわえて波間を漂い、女性はターフテントのしたで上下ともウエットスーツのようなものを着てじっと座っていました。昔なら海水浴や日光浴が定番でしたのに、すっかり世相は変わったなぁなんて思いました。
的形水門辺りで、娘にエマージェンシーコールし、大塩浜まで迎えに来てもらいましたが、この的形から大塩までの道のりが長かったです。水も尽き、からからの状態で歩きました。でも時折芦を揺らす風が小路を通り抜け、体から熱気と汗を拭ってくれます。この心地良さを求めて歩いているのだ、と実感しました。

昨日は、松陽高校の練習試合観戦に兵庫商業高校を訪問しました。
鈴蘭台駅前の坂を上り詰めたところに学校はありました。グラウンドから朝日に照らされた高台に広がる町並みを見ました。その景色は、まるでジオラマの様にくっきりと鮮やかでした。

それから日向で2試合練習試合を観戦しました。
顔も腕も足も真っ赤になりました。

疲れましたが、真夏を満喫した二日間となりました。

2013年8月12日月曜日

富士山に登ること

今年6月に世界文化遺産に登録された富士山の登山者数が、昨年比で約35%増加しているそうです。

報道発表:平成25年夏期の富士山登山者数の中間発表について(お知らせ)
http://kanto.env.go.jp/pre_2013/0801a.html

富士山は、日本一の高山で、姿のまことに美しい山です。そして何より比較的安易に登山できる山でもあります。登山ルートが整備され、毎合目に山小屋が設置され、頂上には売店やトイレまであります。

富士山が世界遺産に登録されると登山者数が増加し、それによって環境が悪化するという懸念が当初からありました。そしてそれは現実の問題となりました。
ゴミ問題と登山ルートの荒廃です。
山頂や登山ルートにペットボトルやゴミを包んだ袋が置き去りにされています。
登山ルートは何万人という人に踏み荒らされて荒廃が進みます。

環境の悪化は、世界遺産登録の抹消に繋がります。抹消事態は小さな懸念でしかないですが、富士山の環境悪化は日本人にとって大きな不名誉です。
この環境悪化を抑制するため、高額の入山料金を設けて登山者数を抑制しようという動きがあります。今年初めて実験的に入山料金1000円が任意徴収されました。この料金を幾らまで上げると例年並みの登山者数に抑制できるかが数学者や経済学者の命題となりました。

でも富士山に登ることは、現在でも大概お金が掛かります。
交通費、宿泊代、食事代に加え、登山道具やウェア類の購入費を含めるとうん万円は掛かります。それを押しても富士山に登ろうとする人に、後5000円や1万円を課したところで、不評は買えども抑制に繋がるかは甚だ疑問を覚えます。
また、地元の富士山を日課のようにして登山する人々にも毎回の負担を強いるのかという疑問も湧きます。

今年の入山料金で集まったお金の用途は、今後静岡と山梨の両県で協議するとニュースでありましたが、大きな不備を感じます。入山料金は、目的を絞って、目的を明示して、責任を持って徴収すべきです。そして入山料金は、景観整備やルート整備、そして万一の事故対応費にのみ使われるべきと思います。

現在の環境悪化の抑制、改善の手法は他にあると思います。
一つの提案ですが、

ゴミ問題については、
登山口で持ち込み品の事前申告をし、登山途中においての一切の荷物、ゴミの廃棄を禁止し、降り口で荷物の確認をして、違反者には重い罰金を科す。美しい景観を守る、そしてその景観を楽しむ者へのモラルの意識付けになると同時に、不埒な登山者の排除と、また環境レンジャーの雇用を生むことに繋がると考えます。

同様に入山者数抑制については、
ガイドによる引率の励行です。一人のガイドが適正な人数を引率して登山するのです。
ガイドは資格制、免許制にして取得を奨励し、
ガイドは、登山計画を申告し
引率する登山者の状態に応じて
安全で正しいルートに導き
休憩をとり、
トイレを案内し
下山の絶対的な権限を有して
登山者を頂上に案内し、そして再び降り口へと導くのです。

私たちは、安易さが時に堕落を生むことを知っています。
環境問題しかり、安全問題しかりです。
多少の不便さや困難さがあって、私たちは余念なく準備し、自分と問答しながら取り組み、そして大いなる達成に到達できるのです。
そして達成は感謝を生みます。
私たちはいつまでも、そこにある富士山に感謝しながら、登山を楽しめたらと思います。