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差別の天秤

「愛を読む人」という約10年前公開の映画の、他の方が書いた映画評を読みました。 そこには私が考え及ばなかった、ハンナが隠し通した秘密についての考察が書かれいました。ハンナは文盲でした。そして、その事実を生涯隠し通しました。それは何故かです。 映画か原作小説の序章で、ハンナの...

2012年2月15日水曜日

バレンタインのお礼と、映画『ショコラ』のすすめ


チームメイトからチョコレートを頂きました。
家に帰って自慢すると
『自分で買ってきたん?』と言われ
包装を解いて中を見せると
『ワーッ』の声とともに複数の手が伸びて
先に食べられてしまいました。。。

さくらは友チョコなんと18個!
息子二人は、ホントのところは分かりませんが、申告は”0”
私はさくらのお裾分けと家チョコ合わせて、なんと4個です。エッヘン!

チームメイトの皆さん、チョコレートおいしかったです。
有り難うございます、これからもどうぞ宜しく。m(__)m

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チョコレート、といえば
2000年のアメリカ映画”chocolat”を覚えます。

フランスの古い城壁跡に築かれた小さな村、
そこにヴィアンヌとアヌークという母娘が移り住んできました。

村人はとても閉鎖的です。特に村長レイ伯爵と若いアンリ神父はその先鋒で、こうしなければならない、ああしなければならない、と凝り固まった道徳観を村人に押しつけます。
そんな村で、ヴィアンヌはチョコレートカフェをオープンしました。
ヴィアンヌは母から継いだ、カカオの魔法に精通し、アンデスの占いと人を情熱的にするチョコレートによって、虐げられていた村の女性達の心を解き放ちます。

そんな村に、現代のジプシー達がやってきました。彼らは筏で組んだ船で旅を続けています。”音楽”と”酒”と”情熱”、それが彼らの生き方でした。
ジプシーの若き頭目ルーとヴィアンヌは、一目でお互いを受け入れます。

そんな彼らの存在が疎ましいレノ伯爵は、自堕落な村人セルジュに彼らの悪行を嘆きますと、セルジュは功名心にはやってジプシーの船に火を放ちます。そして、ジプシー達は火を出した不始末を咎められて村を去り、またヴィアンヌも火災によって娘を危険にさらした事から村を去る決心をします。

ヴィアンヌとアヌークが村を去ろうとした夜、ちょっとした奇跡が村に舞い降りました。
ヴィアンヌによって心を解放された村人達が集まってチョコレート作りに励んでいます。
友人ジョセフィーヌがチョコレートに合わせる刻んだアーモンドを持って近づきます。
『(見て。。。)刻み具合はどう?』
小さく頷くヴィアンヌに
『これでいいのね?(これからもお願いね。。。)』と瞳で訴えますと
ヴィアンヌは瞳を潤し頷きます。
レノ伯爵は、セルジュから火を放った事を告白されます。言葉にせずとも悪行を期待していた罪に打たれ、キリスト像の前で罪を告白し、町を彷徨ってヴィアンヌの店に忍び込み、ショーウィンド内のチョコレートをむさぼり食い、そして感情的な涙を流します。

翌日の礼拝会で、アンリ神父は始めて自分の言葉で、村人達に語りました。
『人間の価値とは、何を禁じるかでは決まりません。
何を拒否し、拒み排除するかでもありません。
むしろ何を受け入れるかで決まるのではと思うのです。
何を創造し、誰を歓迎するか、だと思うのです』

明けて、祭りが開かれました。
村はもう、北風が吹きすさぶ冷たい村ではなく、陽光に包まれた温もりのある村に生まれ変わりました。
Fin
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極上のファンタジーです。

出演者も豪華で、
主演は、アカデミー賞作品賞に輝いた”The English Patient ”で献身的な看護婦を演じたJuliette Binoche。
ルーを演じるのは、すっかりジャック・スパロウ船長がはまり役となったJohnny Depp、
レノ伯爵は、”The Da Vinci Code”でダヴィンチの絵画に隠された暗号解読に翻弄されるアリンガローサ神父を演じたAlfred Molina、
ほかにも、”The Matrix”でトリニティを演じたCarrie-Anne Moss、そしてオスカー女優Judi Denchが重要な役どころを固めています。

そして音楽、サウンドトラックが秀逸なのです。
場面場面の風景や心象がそのまま音符を生み出したように、そのサウンド、ミュージックがマッチしているのです。そして出演者であるJohnny Deppもギタリストとして参加しています。なんとも豪華なのです。

バレンタインデーの後は、この映画を観ながら、愛情を確かめ合うというのも、粋な過ごし方かもしれませんね。

冬の冷たい雨は嫌いです。。。


冬の冷たい雨は嫌いです。
ちょっとあたっただけで
風邪を引いてしまいました。

暖かい日差しが恋しいです。。。

2012年2月14日火曜日

絵本朗読『たいせつなこと』


日曜日、仕事を終えた後、絵本コーナーで一冊の絵本を買いました。
それは今回朗読した『たいせつなこと』です。

絵本『たいせつなこと』(原題:"The Important Book")は、1949年初刊のマーガレット・ワイズ・ブラウンさん作、レナード・ワイズガードさん絵の、豊かな心象風景と根源的なものへの愛情が溢れた絵本です。日本語翻訳本は2001年内田也哉子さん訳で出版されました。朗読ビデオでは、押尾コータローさんのギター演奏をBGMで使わせて頂きました。

ブラウンさんが紡ぎ出した詩は、とても優しくてリズミカルで、そして愛情が溢れていました。

そして、最後のメッセージ
”あなたが あなたで あること”
大切な君に贈りたいと思います。

2012年2月12日日曜日

感激!!!エベレスト頂からの風景を眺める事ができました。


”神の住む頂”、エベレスト頂上から観る360度のパノラマをようやく堪能しました。

昨日夕食中、テレビはバラエティー番組が掛かっていました。
何気にリモコンを奪って、ピコピコとチャンネルを変えますと、顔の焼けた山男の絵と『エベレスト ~世界最高峰を撮る~』の番組タイトルが目に飛び込んできました。
おおっ!これは昨年見逃した
”グレードサミッツ エベレスト ~世界最高峰を撮る~ 後編”
ではないか~!!!と感嘆し、子供らのブーイングも我関せずに、ラッキーとそのまま最後まで見続けました。

たしか前編は、エベレスト街道の風景と町並み、そして撮影隊をサポートするチベットのシェルパ達を紹介するドキュメンタリーが主軸であったように思います。
よく”前人未踏”を成し遂げた探検家、冒険家が後生までその名を残しますが、その後ろで、命がけでサポートする現地の民がいること、そこにスポットライトが当たる事はあまりありませんよね、ですから前編で、”エベレスト頂上から最高の絵を撮る”がどれほどに偉大なサポーターによって成されたかを、しっかり描いていたのは感動でした。
昨年夏は、この後編を見逃していました。ですから悔しい思いを持っていたのです。

8000mの世界はまさしく”デスゾーン”、あるいは”神の住む領域”ですね。
極寒、希薄な空気、紫外線、剛風が荒れ狂う中、撮影隊は、氷原、クレパス、荒野、断崖を超え、一ヶ月を超えるエベレスト行のゴール、その頂に立ちました。
頂上でカメラマンが持ち込んだハイビジョンカメラで360度ののパノラマを撮影しました。そこに映し出された世界は、人などが存在し得ない、悠久の”静”、そして”動”が刻まれた美しい世界でした。
シェルパ達が、登頂の感謝をエベレストの女神に捧げました。
私たちが生きる世界は、神々の栄光に満ちあふれる、そう実感したシーンでした。