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不寛容にもほどがある!

現在の日本社会を支配する倫理観では不適切として烙印を押されてしまう、昭和ど真ん中の言動や行動で生きている中年の男性教師を主人公にして、現代にタイムスリップした主人公が、誰かが不適切だと呟けば社会全体が盲目的に不適切を糾弾する不寛容な現代の日本社会の有り様に喜劇で一石を投じる、宮藤...

2020年12月17日木曜日

細かいことですが、気になったので・・・

 昨日、日用品を買いにモリス米田店に入りました。そして買物を選んでレジに進んだ時の事です。

店の従業員の方から、「高砂市の方ですか?」と訊ねられ、そうです、と応えると、キャッスレスポイントが付与されますと説明されて、QRコードと説明書きがモノクロ印刷された紙を四枚もらいました。紙には『高砂市のお店へGO!最大5,000ポイントが必ずもらえる!キャッシュレスポイント還元キャンペーン!』と書いてあります。

こういうキャンペーンを高砂市がしている事を知らなかったので、自宅に帰ってから調べました。

紙には書いていませんが、インターネットで調べると、2000円購入毎に1枚500ポイント(500円相当)に交換できる事が分かりました。早速、スマートフォンでQRコードをスキャンして、交換手続きを行いました。

しかし、四枚目のQRコードをスキャンして交換手続きに入ると、そのQRコードは既に交換済みとのメッセージが出ました。あぁ情けない、同じQRコードを読み込んだのかと恥いながら、紙に書いてあるシリアル番号を見直すと、二枚が同じ番号でした。(3127840番です)当然、QRコードも同じわけで、二重登録というエラーになるわけです。


紙に書いてあるキャンペーン事務局の電話番号に電話して、電話に出た男性担当者に状況を説明すると、「では、(二重になっている)一枚の方で登録してください。」となんとも素っ気ない応対で、ついカチンときてしまい、おかしいのではないか、何故こういうことが起こるのか?と訊ねると、「お店の方で印刷しているので、二重に印刷したのではないか。その紙をもってお店で新しい紙をもらってください」、ぶ然とすると、「いや、こちらかもお店の方に連絡を入れておきます」と返事があり、それで電話を切りました。


問題が3点あります。

一つ目は、何故に四枚の内、二枚が同じ番号になったのか?です。

事務局の説明では、店側のケアレスミスということになります。

①店の担当者が、同じファイルを二重(或いはそれ以上)にプリントアウトしたのが原因か?

②それとも、一セットをプリントアウトした後、コピーしたのか?

③ミスに気が付いて、ダブりを抜き取ったつもりが、漏れがあったか?ということが考えられます。

どの理由にしても金券(これは金券と同じですよね?)を扱う運用としては、あまりにもお粗末です。しかし、どの様に周知がなされていたのか?、という疑問もあります。金券をモノクロプリンターで印刷するという運用自体も、あり得ないほどお粗末だと云わざるを得ません。

昨今、悲しいかな補助金の不正請求が止まりません。運営側がお粗末、システムがお粗末という点も大きな理由だと考えます。これだって自宅でコピーすることが可能です。私が、悪意を持って今、行おうと思えばできるのです。非常に安易でお粗末で、恐ろしいです。

もう一つは、各お店に送られるファイル自体にダブりが発生している可能性です。

シリアル番号がコンピュータによって自動的に付与されて、人間が介入する余地がなければ可能性はゼロですが、例えばEXCEL等の表計算ソフトで人間が割り振っているとすれば、その時点で番号がダブった可能性が考えられますし、例えばファイルをメールで送信しているとすれば、二重にメールを送っているという可能性も考えられます。

これらもまた金券を扱う運用とすればお粗末だと思います。


二つ目の問題は、事務局担当者のヘルプ対応というか、トラブルの応対のお粗末さです。

二枚がダブっていたという問い合わせに対して、一枚で登録して、というのは、今キャンペーンの『ポイントが必ずもらえる!』をひっくり返す対応です。

大事にならなければと案じてしまいます。


三つ目は、まだ分かりません。が、私が懸念する通りであれば、このキャンペーンが失敗という烙印を私は押します。

この様な問題が発生した時は、トラブルを応対した担当者は、トラブルを記録し、責任者に報告しなければなりません。そして責任者は、同じトラブルが発生しない様に、運用やシステムを見直したり、周知徹底しなければなりません。

それが何も行われていないとなれば(これは私には知る術がありませんが・・・)、この補助金を入れた事業は失敗だと云わざるを得ません。


このGOTOも新型コロナウィルスの第三波で中断になるかもしれません。が、もし中断にならないにせよ、なるにせよ、どれだけの補助金が投入されているか知りませんが、でも一人最大5000ポイント(五千円相当)だから、高砂市の人口を約8万人と見積もれば、四億円です。オーバーでしょうか?その八分の一としても五千万円です。大きなお金です。大きな事業です。大きな事業こそ、しっかりとPDCAと事後の検証が必要です。

高砂市、しっかりと行って欲しいと思います。