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不寛容にもほどがある!

現在の日本社会を支配する倫理観では不適切として烙印を押されてしまう、昭和ど真ん中の言動や行動で生きている中年の男性教師を主人公にして、現代にタイムスリップした主人公が、誰かが不適切だと呟けば社会全体が盲目的に不適切を糾弾する不寛容な現代の日本社会の有り様に喜劇で一石を投じる、宮藤...

2013年4月13日土曜日

5:33 揺れました


いつもと変わらぬ、朝の営みの中に地震が訪れました。
お茶を沸かすガスの音、洗濯機の回る音、そして居間ではファンヒーターが熱風を吐き出しています。
私は寝転んで新聞を開き、耕太郎は野球の衣装に着替えています。テレビはマスターズを放送していました。
5:33、突然に地震が訪れました。最初はゆっくりと揺れが始まり、次第に横揺れが激しくなって、それは十数秒?続きました。
妻は揺れが始まった直後にガスを止め、耕太郎は、ファンヒーターの元のコンセントを引き抜きました。
揺れに身を任せながら思い出していたことは、18年前の記憶です。阪神大震災、あの時も突然に揺れが始まりましたが、この度の揺れには、左右に引きちぎられる様な横揺れも、突き上げらる様な縦揺れもありませんでした。大丈夫!と感じました。
それでも、大きな揺れを初めて経験した耕太郎やさくらは興奮しています。
それで、妻と二人で阪神大震災で経験した揺れの話しを聞かせました。

地震が止んで一時間半が過ぎますが、テレビでは各地の被害状況を休まず伝え続けています。町の風景は、普段と変わらず、雲一つない空に朝日が深く差し込みはじめています。
昨日と何も変わらない風景ですが、何かがざわざわ騒いでいます。

2013年4月10日水曜日

阪神タイガース、勝ちました!


阪神タイガースが、今期の甲子園球場初戦で、開幕7連勝中のジャイアンツを相手に勝利しました。
能見投手は、勇気と冷静と賢い投球でジャイアンツの重量打線を完封しました。打線も6回、マートンと福留が鮮やかにタイムリーヒットを放ちました。そして、2時間25分という締まったゲームを2-0で見事に勝利しました。
いやぁ~よかったです。

2013年4月9日火曜日

アフターダーク


afterdark -陽が沈んで辺りが暗くなってから-
村上春樹さんの長編小説のタイトルです。12日に新作小説『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』発売の前に、これまで読んできた中から一冊読み返してみようと書棚を眺めていて、このタイトルが強く眼に止まりました。
『アフターダーク』には、夜の町に生きる若者の淡々とした異世界?が綴られていた様に思いますが、しっかりとは記憶していません。ページをめくると、章のはじめに時計の文字盤が描かれいます。

何故に『アフターダーク』というタイトルに強く目に止まったかといいますと、かの国、北朝鮮のことが頭にあったからです。北朝鮮は、勝手に隣国にケンカを売って、戦争の準備を始め、いよいよ明日10日にはミサイルを放って戦争を開始すると息巻いています。

もっとも近い隣国である韓国は、市民生活はなんとか平静を保っているものの、国として最大限の警戒態勢を整えている様子です。そしてかの国が実質的にケンカを売っているアメリカは、かの国のミサイルがアメリカを射程圏に捉えたことから、遊撃そして報復の万端の準備を整えて構えています。
そして我が国日本も、遊撃準備が粛粛と進められています。今日のどのニュースでもトップで、この遊撃準備を伝えていますが、韓国から伝わってくる、アメリカから伝わってくるひしひしとした緊迫感は、国内からほとんど感じる事ができません。
たとえミサイルが実験的なものであったとしても、またデモンストレーションであったのしても、必ず日本上空を飛行します。ミサイルが慣性飛行状態であれば遊撃で破壊することは可能だそうですが、飛行中にトラブルが起こればミサイルは迷走し、遊撃で破壊することは不可能です。ましてや核を積んだ大量殺戮を目的としたミサイルが撃ち込まれる可能性も皆無ではありません。

かの国、北朝鮮は、朝鮮戦争の英雄として国の支配者となった金日成から三代に渡り金一族が支配し、私物化している国です。周辺国のすべてが、近代化と経済的繁栄を推し進めてきたというのに、ただ一国、北朝鮮だけが半世紀前の時刻に止まり続けています。そして黒い噂が絶えません。国内においては恐怖政治、国外においては、麻薬、偽札、誘拐、テロ、殺人、そして殺人兵器の密売です。その悪行に遂に核ミサイルが加わりました。核爆弾の実験に成功し、弾道ミサイルの開発にも成功したと云われます。
そしてこの度の、映画『博士の異常な愛情』さながら、核搭載弾道ミサイルの威力に固執し、それを『神の力』として隣国を脅し、多額の金を巻き上げようとしています。
そして北朝鮮は、長年の庇護者である中国の制止も聞かず、暴走機関車の如く、自ら描いたチキンレースをひた走っています。

恐ろしいのは、自制の、また統制の効かないところに核搭載弾道ミサイルの発射ボタンがあるということです。そしてかの国の暴君は、虐げた国民を盾にして立て籠もっていると云うことです。
そして、万が一、核搭載弾道ミサイルが発射されれば、どこかの都市が消滅し多くの貴い命が失われ、そして北朝鮮の罪のない国民が報復の犠牲となります。

今日は昼から、強い西風が吹き荒れて、荒々しさを覚えました。そしてアフターダークが始まります。異世界は、その姿を幻想させても、けして現世界とは交わらないものです。明日が、今日と変わりない日となること、強く願います。

2013年4月8日月曜日

ほんとうの宝物は?


『ほんとうの宝物は?』という学校劇があります。この劇、小学5年生の時、学芸会で演じました。
42年前の出来事です。劇の内容はほとんど覚えていませんが、偽物の空飛ぶじゅうたんを宝物と偽ってコンクールに入場するアラマー共和国の三人の王の一人を演じました。もう二人は、イチャサンとボーさんです。
一人のセリフは二行もありませんでしたが、三人とも、なんやかんやと余計なセリフを口走り、あげくに退場の際、当時の流行歌『またあう日まで』をもじって、「またあう日まで、さよなぁあら!」と観客に向かって訛りながら絶叫し、会場を爆笑の渦にしたことだけはよく覚えています。
アラマー共和国の王を演じたときの写真です。
頭には、母がタオルを丸めて作ってくれたターバンを被り、腰には、父が木に金紙を巻いて作ってくれたサーベルを差しています。

この劇『ほんとうの宝物は?』について、Googleで検索しますと、ヒットしました。
現在でも、全国各地の小学校の学芸会で演じられているのですね。

そしてあらすじですが、
あるとき、世界宝物コンクールが開かれます。そこに世界中の国々が、我こそはと宝物を持って集まりました。
アポロン連邦は「月の水」を宝物だとして入場します。でもインチキとわかり失格です。
次にチョウメイ国はお年寄りが宝だと、お年寄りを伴って入場します。お年寄りは国の宝、合格です。
ガメツキランドは、光輝くダイヤモンドを持って入場します。でもそれは盗まれた物とわかり失格です。
アセミドロ国は、働く人が大勢朗らかに入場して、合格です。
アラマー共和国は、空飛ぶじゅうたんを持って入場しますが、偽物とわかり失格です。
イクサマニア連邦は、爆弾を持って現れますが、それは悪魔の宝なので失格です。
最後にニコニコランドは、子供たちを伴って入場します。子供も国の宝です。満場一致で合格です。
・・・
という内容の物語です。

ここで云う『宝物』とは何でしょうか?それは『国の宝』です。万民が共有すべき善行の理念です。
これまで国を支えてきたお年寄り、
今、汗水流して真面目に働く人々、
そして子供たち、
この三つこそが、国が栄え続けるための大切な宝物だと説きます。そして大切に守らなければならない、善行しなければならないと諭します。
反対に、インチキ、盗み、偽り、そして爆弾は、『悪魔の宝』として、けして持ってはいけない、悪行に手を染めてはならないと諭します。
40年前の日本では、当たり前の事でした。

でも現在はどうでしょうか?日本、だけでなく世界の国々が信奉するのは、軍事力と経済力です。40年前『悪魔の宝』としたものが、『神の宝』『神の力』として振る舞いはじめています。恐ろしい事態です。