キリスト教福音派では、クリスマスについて次の様に示していました。
神は不信仰なイスラエルの民に対して、民を加護する契約として律法(十戒)を与えたが、民は律法を守らず、不信仰は止まず、それがために神は数千年の間に幾人もの預言者を通じて救世主を人間の世に使わせて不信仰を裁くと示したが、それでも民の不信仰は止まず、そして遂に世に現れた救世主イエスまで不信仰故に命を奪ってしまいます。
イエスは磔刑に処された日から三日後に弟子たちの前に現れて、私は再びこの世に現れる(再臨)、そして人間の不信仰を裁き(最後の審判)、不信仰な民は地獄送りにし、信仰篤き民は天国に招くであろうと告げて昇天します。
それ故にクリスマスが示すのは、『神の人間に対する至高の愛と、人間の限りない罪深さである。』と説いています。
日本のクリスチャンは人口の約1%(190万人)と云われます。クリスチャンといっても、カトリックもあれば正教もあればプロテスタントもある。そして多種多様なプロテスタントの中の福音派となれば、さらに少数になるでしょう。
しかし、福音派の本場アメリカの福音派クリスチャンは人口の約22%と云われます。
12世紀の十字軍遠征から始まり、宗教戦争、15世紀のコンキスタドーレスによる新大陸での大虐殺、アフリカ・アジアの植民地化奴隷化、そして20世紀の世界大戦にホロコーストという、今日までこの世界の騒乱は欧米のクリスチャンによるものがほとんどです。現在進行形のウクライナ戦争も中東におけるイスラエルの蛮行も同様です。
昨今の日本のクリスマスの風物詩は、夜空の下、あらゆるものを着飾り輝かすクリスマスイルミネーションにクリスマスツリーでしょうか。そして、子供たちにプレゼントを贈り、家族でクリスマスケーキを食するのが定番の過ごし方です。でもそこにはクリスチャンとしての信仰はほとんどないというのが実情でしょう。そうこうぼんやりしているうちに近い将来、日本もクリスチャンによる戦争に引き込まれることになるかもしれません。それは明日からも知れないのです。クリスチャンでない多くの日本人がクリスチャンの信仰、クリスチャンの野望、クリスチャンの希望、クリスチャンの絶望という夢に、そう他人の夢に巻き込まれてしまう、取り込まれてしまうという白昼夢が現実になるかもしれないということを、このクリスマスの日を切っ掛けにして、少しでも学び、備える準備としなければならないと思います。