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不寛容にもほどがある!

現在の日本社会を支配する倫理観では不適切として烙印を押されてしまう、昭和ど真ん中の言動や行動で生きている中年の男性教師を主人公にして、現代にタイムスリップした主人公が、誰かが不適切だと呟けば社会全体が盲目的に不適切を糾弾する不寛容な現代の日本社会の有り様に喜劇で一石を投じる、宮藤...

2014年2月26日水曜日

今日は、濁る天気の中で、待ち焦がれた春を見つけました。

午前中、観濤処を目指し東に歩きました。
日笠山に登りますと、大気が白く淀んでいるのがわかりました。大塩の海岸線は霞んで見えません。裏手に回って高砂の連山を仰いでみても、峰の輪郭がうっすらわかる程度です。昨日今日中国大陸から流れ込んだPM2.5汚染のすさまじさを実感します。
少し躊躇を覚えましたが、そのまま曽根に下り、霞む竜山目指して歩きました。

法華山谷川を渡りローソンで水分補給した後、採石場の方から竜山に登りました。

賀茂神社から登ってこられたと見受けられる年配の方数名と挨拶を交わしながら頂上を目差します。竜山の頂上から見える360度のパノラマは爽快です。大気の濁りを差し引いても、水辺が輝く町の風景はとても美しく思いました。そして峰を西に進み、観濤処と刻まれた巨石にたどり着きました。

帰り道、曽根天満宮に梅の開花の様子を見るために寄りました。二分咲き程度でしょうか、咲いていました。小さな可憐な花がぽちぽち咲いて、ほんのりと甘酸っぱい香りを放っていました。来週末辺りが見頃だろうと思います。

昼過ぎ、家の帰ってテレビをつけると、日本中がPM2.5の大気汚染に包まれていると報道していました。大阪などはまるで濃霧に包まれた様になって、光が届く高層ビルの輪郭が町であることを留めていました。とても酷い有様です。

PM2.5の汚染は、一国に収まらない公害です。日本は戦後の高度成長期に公害問題を経験し、長い時間を掛けて公害の撲滅に努めてきました。その知識、経験、能力を公害発生国中国に対して提供し、支援することはできると思います。しかし、公害撲滅は、「個人の生」の尊重、つまり人権尊重がその国の大義とならなければ、決して成らない事業です。そう考えると、人権と平和を尊重する日本とは、主義の真っ向異なる中国で起こる公害は、国威高揚でさらに酷くなることはあっても、良くなることは難しいと思います。中国で、人民の人権を最優先する指導者が現れるのを待つより他はなさそうです。

春霞、という風流は死語となりそうです・・・