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差別の天秤

「愛を読む人」という約10年前公開の映画の、他の方が書いた映画評を読みました。 そこには私が考え及ばなかった、ハンナが隠し通した秘密についての考察が書かれいました。ハンナは文盲でした。そして、その事実を生涯隠し通しました。それは何故かです。 映画か原作小説の序章で、ハンナの...

2024年11月3日日曜日

兵庫県知事選挙が告示されました。

前知事が不祥事疑惑に対して知事職失効を選択し、イレギュラーで兵庫県知事選挙が11月に行われることになりました。

まだ記憶に新しい、東京都知事選挙で民主選挙を貶める行為を犯したN党が、日本全国に注目されることになった兵庫県知事選挙に再び介入してきたことに、非常な苛立たしさを感じています。また、前知事を百条委員会で追及し、且つ知事の辞任要求を率先して行っていた自民党系議員会派は、所属する議員に誰を支持するかは各議員に委ねることを決めたことにも責任の取り方として一貫性がないことに疑問を感じます。

ネット上では、真偽不明な流言が県民の困惑を招いています。

戦後の民主政治が始まってからも、民主主義だと暗記教育で覚えさせられただけで、民主主義が何たるか、参政の権利と義務とは何なるかを、自らで考え、身に付けるという機会が与えられることの無かった大多数の日本人にとって、選挙は、一言でいえば苦痛であったと思います。一票で何が変わるのかという思い、普段から政治と無縁の生活をしているために誰に一票投ずべきかわからないという思い、皆私利私欲の候補者ばかりで一票の投じる意味が見出せないという思い、それにもう一つ加わったのが、自分には関係ないという思いから、国民の権利足る選挙で自らの意思を一票に投じるという行為が蔑ろにされているのが現在の状況です。まさに投票率が低い状況こそ、非民主制を希求する扇動家にとって自らの支持者を増やして彼らに投票行動を促すことが、権力を掌握するための策となっています。そして一度権力を掌握してしまえば、絶大な権力がわれわれに牙をむくことになるでしょう。

そうならないためにも、冷静になって、何を信じ、何に委ねるのが最善かを、私たち一人ひとりが真剣に考えて、投票行動を行わなければいけないのだと思います。

前知事の、知事職時代にどんあ成果があったとしても、それは県職員全員の活躍があったらばこそであり、如何に知事はトップとして、県職員の遣り甲斐を喚起して、チーム力で県民に貢献するか、そのマネジメント力こそ重要なのだと考えます。

そしてもっとも恐れることは、独善であってはならないということです。前知事の不祥事疑惑の中でもっとも悪辣であったことは、法律として不十分な内部告発制度を蔑ろにして、独善的に自分を貶めようとした一職員を罰してしまったことです。そこに反省のかけらもみられない前知事は、やはりトップを務める資質が欠如していると云えるのではないかと私は思います。

 

セレブレーション

 MLBのポストシーズン最後最後を飾るワールドシリーズは、ドジャーズが四勝一敗で優勝トロフィーを手にしましたね。

ドジャーズが強かったといわばそれまでなのですが、ヤンキース、ニューヨークを本拠地に置くMLBの屈指の名門球団は、悪の帝国と揶揄されるほどのタレント揃いで、下馬評では優勝すると予想するアメリカスポーツメディアが多かったですが、蓋を開ければ、初戦の延長10回裏フリーマン選手のサヨナラ満塁ホームランでつまずき、負ければ終わりのニューヨーク開催第五戦ではジャッジ、チザムJr、スタントンの三本のホームランで早々に5点を先取し、エースのコールが4回までドジャーズ打線を完全に封じ込んでいたのに、5回の表、ジャッジ、ボルビー、コールの三人がまず有り得ない守備エラーを立て続けに犯してオウンゴールの様な同点劇を演出してしまい、終わってみれば一点差の逆転負けで、ワールドシリーズをあっけなく敗退しました。ドジャーズと比較して、あきらかにチームメイトを鼓舞するチーム力、タレント力の不足が、勝敗を分けたのだと感じます。

ドジャーズは、優勝の二日後には、ロサンゼルスで凱旋パレードを開催し、約25万人のファンと優勝の喜びを分かち合いました。遅ればせながら、大谷選手と山本選手、ドジャズの面々の皆様、ワールドシリーズ制覇、誠におめでとうございます。