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差別の天秤

「愛を読む人」という約10年前公開の映画の、他の方が書いた映画評を読みました。 そこには私が考え及ばなかった、ハンナが隠し通した秘密についての考察が書かれいました。ハンナは文盲でした。そして、その事実を生涯隠し通しました。それは何故かです。 映画か原作小説の序章で、ハンナの...

2015年1月20日火曜日

映画「LIFE!」を観ました。

「LIFE!」(原題:The Secret Life of Walter Mitty 2014年米国映画)を観ました。
「LIFE!」は、フォトグラフ雑誌LIFE誌の社是をモチーフにした、美しい絵(風景)と音楽、そしてメッセージによって、一人の男の人生をドキュメンタリータッチで描いた珠玉の物語でした。

「撮らないのか?」
時々ね
もし、その瞬間が
俺にとって好きな瞬間なら
カメラに邪魔されたくない
その一瞬を大切に味わう
「その一瞬?」
ああ、今だ
今を、楽しむ

映画「LIFE!」の中で、とびきり好きな場面のセリフです。
主人公ウォルターは、一枚のネガを求めてカメラマン、ショーンを探す旅に出て、ようやくヒマラヤの奥地でショーンを見つけます。
ショーンは、カメラを据えて、現地でゴーストキャットと呼ばれる幻の獣、雪豹がファインダーの中に現れるのをじっと待っていました。
雪豹が現れます。でもショーンはシャッターを切らず、ただ眺めているだけです。
そして先の会話が交わされます。

私はカメラで写真を撮ることが大好きです。
風景を撮る、スポーツを撮る、人物を撮る・・・
一連の時間の流れの中で起こる、一瞬一瞬の感動を捉えて
そして写真にして、メッセージを添えて、
私の感動体験を人々に伝える
それに喜びを感じるからです

でも時々思います
カメラを置いて、ただじっと眺めていたいと思うことがあります。
記録には残せない、
けれど、深く深く記憶に刻みたい場面に出会った時です。
だから、ショーンの真情が素直に語られる先のセリフは、
私の心に清水の如く染み込みました。

LIFE誌の社是です。

TO SEE THE WORLD, THINGS DANGEROUS TO COME TO,
TO SEE BEHIND WALLS, TO DRAW CLOSER,
TO FIND EACH OTHER AND TO FEEL.
THAT IS THE PURPOSE OF LIFE.

世界を見よう、危険でも立ち向かおう、
壁の裏側を見よう、近づこう
お互いを知ろう、そして感じよう
それがLIFE(人生)の目的だから

まさに、映画のあらすじの様な詩文です。
美しいメッセージです。