昨日観た『ALWAYS続・三丁目の夕日』の中で、茶川が『純靑』に投稿した小説のでだしは、とても素敵な恋文でしたね。
特急こだまの動き始めた車中で、ヒロミが開いた『純靑』、
そして茶川を演じる吉岡秀隆が恋文を語ります。
背景には二人のなれそめが回想され、その想いの純朴さ、そして深さに胸が締めつけられました。
この小説が本当に存在するのなら、読んでみたい
そう思いました。
踊り子
茶川竜之介
周りがたとえどんな目で君を見ようと
僕は知っている
はすっぱな物言いばかりするくせに
他人の子のために作ったライスカレー
ありもしない指輪を見つめて
奇麗と囁いた君の涙
日を追うごと、時を経るほど
あの時の涙は僕の胸を締めつける
逢いたい
ただひさすら君に逢いたい
あの細くて折れそうな指に
いつか本物の指輪をはめてあげたい
あの儚げな笑顔を
本物の幸せで満たしてあげたい
ただ不器用な者同士
肩を寄せ合って生きていけたなら
君の顔を見て、君の声を聞いて暮らしていけたなら
それが僕の心からの願いなんだ
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