金曜日、タイガースがベイスターズに敗れたのを見届けて(21時過ぎでした)、さあ寝ようっと布団に入りしばらくしての事です。ウルちゃんが枕を占領していたので自分の左腕を後ろに曲げて枕にして窮屈な姿勢で寝ていたら、急に左胸から左肩、背中に掛けて引きつるような激しい痛みに襲われました。しばらくその痛みに耐え、体が少し動かせるようになったので、恐る恐る妻がいる居間に移動して、そこで横たわりました。
私を見た妻がびっくりして、姫はりに電話を入れてくれましたが、急患の術中で姫はりでは対応ができないため救急を要請するよう勧められまして、あたらめて119に電話して救急車を要請しました。
救急車が到着したのは0時前でした。その時点では痛みはだいぶ和らいできていました。救急隊員が急患受け容れ病院を探し、加古川中央市民病院が受け入れ要請に応えてくれました。家からだとだいたい20~30分ほどの距離です。
寝台のまま夜間救急科に運ばれた時には痛みの症状はほとんど感じなくなっていましたが、血液検査で心筋のダメージを計る酵素やタンパク質が上昇していたことから心筋梗塞が疑われ、カテーテル術で精密検査を受けることになりました。
カテーテル術が終わったのは4時15分頃でした。症状として、心筋梗塞には至らなかったものの左冠動脈の一本が収縮していて、冠れん縮性狭心症と診断を受けて、そのまま4階のICUの一室に運ばれました。そこから日曜日の9時半までの約28時間、アナログな生活となりました。ICUでは、携帯電話の使用は禁止で、導尿カテーテルや点滴に繋がれて夕方までベッドから身動きできない状況に置かれました。
午後の血液検査でようやく心筋のダメージを計る酵素やタンパク質が減少に転じたため、導尿カテーテルから解放され、夕方には明朝の退院が主治医から示されて安堵しました。
主治医は、私の症状のメカニズムについて丁寧に説明をしてくれました。
夜や早朝など安静時に起こる冠れん縮性狭心症は、予防としての薬物療法しかないこと、また冠れん縮性狭心症によって心臓自体が酸欠状態におちいり、致死的な心室細動を引き起こす恐れがあるという事を説明してくれました。私は2016年7月に心室細動で蘇生処置を施され、翌月に除細動器を埋め込みました。その後も2020年2月までに4回除細動器が作動し機械に命が救われました。2020年2月にアブレーション術を受けて、その後これまで除細動器が作動することも狭心症の症状も出ることはありませんでしたので、すっかり自分が持病を抱えている事を忘れていました。
でも、一度起これば、これからも起こると、更に用心して生活していこうと思います。
金曜日は、朝ドラ『風、薫る』の最終回でしたね。主人公のモデルとなったトレインドナースたちの奮闘が、現在の看護師たちにしっかりと受け継がれていることを、短い入院生活の中で、あたらめて実感した次第です。
P.S.
なぜにアナログと表現したのかには理由があります。木曜日に配信で2023年公開の日本映画『アナログ』を観たからです。携帯電話を持たない可憐な女性に恋をした気の良い男の純愛をユーモラスに描いた、どこか往年のフランス映画の香りをまとった、一言でいうなら宝物の様な素敵な映画作品でした。
私と言えば、たった一日でしたが、まったく自由に外部と連絡が取れない状況が不安でしかありませんでした。我ながらすっかりデジタルに毒されているなぁと実感した次第であります。
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