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藪の中

先月、BSで黒澤明監督作品「羅生門」を観ました。同じ黒澤明監督作品である「用心棒」や「椿三十郎」の様な痛快な時代活劇ではなく、陰鬱な気分になってしまう平安時代が舞台の物語です。 物語は、ある殺人事件の重要参考人として捕らえられた盗賊の多襄丸、殺された若侍の新妻真砂、そして殺さ...

2024年10月27日日曜日

イスラエルに願うこと

国際社会から、ガザや西岸地区への侵攻と虐殺行為をどんなに非難されても、決して止めないイスラエルとはどんな国なのか?
様々な角度でその実態に迫るドキュメンタリーを観てきて、何よりも驚いたのは、彼らの神がアブラハムに与えると約束したカナンの地、現在のイスラエルとパリスチナを包含する地は全て自分たちのものであり、何が何でも取り戻す、ということを教師は子供たちに教育し、その教師たちも子供時代に刷り込まれてきたということにです。単にイスラエルの独裁的な首相ネタニヤフの扇動や狂信的で戦闘的な人々による暴走という理由では片付けられない、とても根の深い問題があることを知りました。
何度も繰り返し考えてしまうのですが、ローマ帝国に刃向かって敗北し、約束の地を追われた二千年の間は、差別と迫害の苦難の歴史であり続け、近代にはボグロム、ホコローストという大虐殺を立て続けに経験したユダヤ教徒は、ヒューマニズムと自由を最も希求し続けた人たちであり、最もそれを大事にする人々であるべきと思っていたのに、自分たちがやられ続けた事を、自分たちよりも立場の弱い人々に何の躊躇もなく実行できてしまう事に、彼らは現代ではなく、彼らの栄光の時代、ヒューマニズムも自由もなく、迷信と権威が幅を利かす時代を希求しているように思え、恐ろしさを覚えます。
但し、すべてのユダヤ教徒がそうなのだと云う訳ではありません。
実際にホコローストの生存者、サバイバーと呼ばれる高齢の人々の多くは、今の状況に苦しまれていると云います。しかし、彼らサバイバーもまた、長年に渡ってイスラエルの中で臆病者の烙印を押されてきたと云われます。
また、海外の大学などに進み、パレスチナ人の同窓や同僚と接することで、彼らへの憎悪が消えて、同じ人間として尊重や尊敬に目覚めたユダヤ教徒もまた多く存在します。ても、彼らの声は、イスラエルの国内に渦巻く裏切り者としての残酷なほどの脅迫や暴力によってかき消されています。

日本人に何かできる事など、無念なほどにありませんが、ただただ、イスラエルの人々に、神がモーセに示された十戒の中の、殺してはならない、盗んではならないの戒めに従い、直ちに戦争行為、殺戮行為を止めて、近代以前のあらゆる民族、教徒にとって、カナンの地が共生と安息の地であったことを思い出し、再びカナンの地が、そのようになるよう努力を惜しまぬ人々になってくれることを、あなたたちの神にすがり願います。
        

山本由伸投手の好投で、ドジャース二連勝です!

山本由伸投手、昨年まで日本で無双の投手であったその片鱗を、ワールドシリーズ第二戦の大一番で披露してくれました。MIX157kmの速球を中心に、スライダー、カーブ、スプリットを変幻自在に投げ分けて、7回1アウトで降板するまで、ヤンキースの強力打線を翻弄し、ワールドシリーズ初登板初勝利を記録しました。
ドジャースは、エドマン、フリーマン、T.ヘルナンデスのホームランで4対2で連勝です。
ただ、7回裏四球で出塁した大谷翔平選手が二塁盗塁を敢行し、スライディングの時でしょうか左肩を脱臼したとトレーナーに話す声を聞いたとき、一種の戦慄を覚えました。
怪我の状態はまだ明らかになっていませんが、試合出場に影響ないものであることを祈ります。

今日は、衆議院選挙の投票日です!

今日は、今後の日本の命運を左右することになるであろう、国政選挙の投票日ですね。
兵庫県民としては、11月に行われる前知事失効に伴う知事選挙を考慮した投票行動になる、と思います。
私は入院が決まっていましたので、先週のうちに10区の投票を済ませました。
10年前なら民主党や維新への期待感がありました。でも、民主党の派生党は自民よりも党内代謝が進まず、国政の受け皿としての力量不足だし、維新は腹の内が見えず、この度の兵庫県前知事の不祥事疑惑においては、内部告発し、その後自殺に追い込まれた元職員の、県が押収した個人情報を辻説法の最中に道行く人に風潮して誹謗行為を行った所属議員が何人もいたりして、とても信用が持てない事から、選択肢から除外しました。
そして、党内に反対勢力を抱えながらも慎重に改革を進めること、そして安全保障や外交の幅広い知見と誠実に実行してくれるであろう石破という人物を信じて委ねようと決めました。
選挙結果がどうなるか、期待しています。

2024年10月26日土曜日

神様仏様フリーマンさま~!

ドジャース、やりました!
初戦延長10回裏、2アウト満塁で、捻挫をおして出場し続ける鉄人フリーマン様が、逆転サヨナラ満塁ホームラン打ちました!バンザ~イ!
明日は山本由伸投手が投げます。今日、同点に繋がる長打を打った大谷翔平選手の更なる活躍も期待します。

しかし、さすがヤンキース。ドジャース打線を沈黙させたコール、全盛期に戻ったかのようなスタントンのホームランスイングの美しさ、やっぱりとてつもない強敵です。

MLBワールドシリーズ開幕

いよいよ今日から、大谷翔平選手と山本由伸投手を擁するドジャースとヤンキースというMLB屈指の超人気球団同士が戦うワールドシリーズが開幕ですね。
ヤンキースはジャッジ、ソト、スタントン、BIG3の破壊力はMLBの歴代最強だし、投手力もコールを筆頭に実績豊富なタレントが揃っています。主力に故障者の多いドジャースですが、大谷と山本が牽引して、二人にとっての悲願である優勝を勝ち取る事を信じ、テレビにかじりついて応援します! 

2024年10月24日木曜日

ICD交換術を受けました。

入院しました。ICD(徐細動器)内部の電池寿命が半年を切ったため、ICD本体を新しいものと交換するためです。
致命的な心室細動が起こった事で、2016年8月にICD埋め込み術を受け、2020年2月にアブレーション術を受けてからも心拍ペーシングとモニタリングで健康を支えてくれました。
電池寿命は人それぞれですが概ね5年程度と聞いていましたが、8年持ちました。
新しいICDは、ICDに記録した心拍データを月1回(10日に設定)サーバーにデータ送信するための中継発信機がスマホに変わりました。8年の技術進歩を見ました。
ICDの交換術は、昨日11時から一時間あまりで終わりました。極小麻酔がよく利いて、切る、開く、焼く、縫うの痛みはほとんど感じる事は無かったですが、8年間体内にあって体に癒着したICDを引き剥がす感じは、なかなかの経験でした。

2024年10月21日月曜日

戦争に無関心の子供たち

 戦争が終わって 僕らは生まれた

戦争を知らずに 僕らは育った

おとなになって 歩きはじめる

平和の歌を 口ずさみながら

僕らの名前を 覚えてほしい

戦争を知らない 子供たちさ


若すぎるからと 許されないなら

髪の毛が長いと 許されないなら

今の私に 残っているのは

涙を堪えて 歌うことだけさ

僕らの名前を 覚えてほしい

戦争を知らない 子供たちさ


青空が好きで 花びらが好きで

いつでも笑顔の 素敵な人なら

誰でも一緒に 歩いてゆこうよ

綺麗な夕陽が 輝く小径を

僕らの名前を 覚えてほしい

戦争を知らない 子供たちさ


1970年大阪万博博覧会のコンサートで初披露されたという、今60歳以上の人ならきっと誰でも歌えるであろうポピュラーソング『戦争を知らない子供たち』の歌詞です。

今から54年前の1970年に自尊心が芽生え始めたばかりの若者は、彼らが生まれてから見聞きすることになる朝鮮戦争、中東戦争と呼ばれるイスラエルと周辺アラブ諸国との度重なる戦争、ベトナム戦争、そしてアメリカとソ連という二大軍事超大国同士の冷戦に、心を痛め、戦争に反対する若者、ヒューマニズムという人権尊重と個人の自由を希求する若者は、世界中の志を同じとする若者との連帯を示す手段として反戦歌を高らかに唱っていました。

私は、1970年当時まだ10歳のおぼこい子供でしたので、そういう時流を知るよしも無く、ただただ軽快なギターサウンドと『戦争を知らない子供たちさ~』というフレーズが耳に残っただけでしたが…。


あれから54年、私たちは今再び、戦争という現実を毎日のニュースで見聞きすることになりました。ロシアによるウクライナへの侵略戦争は来年2月で三年目に突入します。昨年10月7日にハマスの戦闘員が大挙してイスラエルに侵入し数千名を殺傷した上、数百名を人質として連れ去るテロ攻撃が発端となって、イスラエルによるハマス殲滅と人質解放を名目としたガザ地区への地上侵攻が始まるや、イスラエルの空陸海からの攻撃により、毎日、ガザ地区に幽閉されたパレスチナの人々、人道支援のためにガザに留まった外国人、ジャーナリストが、百人単位で虐殺される状況が一年を過ぎても続いています。そしてイスラエルがガザや西岸地区での侵略と殺戮を止めない限り、戦場はレバノン、そしてイランに、最悪は中東諸国全体まで広がる危機が迫っています。

日本の回りをみれば、朝鮮半島では、成熟し繁栄したデモクラシー国家大韓民国を目の敵とする独裁国家北朝鮮が、独裁色と武力威嚇を強めるだけで無く、再びロシアと手を結び、ロシアによるウクライナ侵略戦争に武器を供与するだけでなくロシアの要請を受けてウクライナに北朝鮮兵を派兵するという暴挙に出つつあります。北朝鮮の武力行使の誘惑に歯止めが掛からなければ、長らくの休戦状態にある朝鮮戦争が再び北朝鮮から起こされるという災禍を、私たちは再び経験することになるかもしれません。

台湾の成熟し繁栄したデモクラシー国家中華民国も然りで、『一つの中国』を断固として主張する中華人民共和国は、建国の父毛沢東が共産主義化で国家を荒廃させてから海外資本に頼らざるなくなって民主化に舵を切ったかと思えば、再び共産党一党独裁色を強め、三十年余りで一気にアメリカと肩を並べるほどの経済力と軍事力を手にするまでになり、手始めに一国二制度のもとデモクラシーにより経済的繁栄を誇った香港の人々の人権を蹂躙して香港を手中に収め、そしてコロナ禍の中、いよいよ中華民国への軍事的威嚇を開始しました。更には、日本の領海・領空への侵犯も繰り返すようになりました。突然に中華人民共和国が、台湾という領土を取り戻すという名目で戦争を始めれば、未曾有の戦争難民が日本に押し寄せるだけでなく、日本も中華人民共和国から何らかの威嚇や攻撃に晒される事になるでしょう。


この様な時流に私たちは飲み込まれそうになっているというのに、どうやら私たちの心中は、日本国憲法に記された『第九条』を御題目の様に詰め込まれただけで、起草者たちの強い思い(きっとそれは『日本人を再び戦禍に巻き込まない。と同事に、他国の人々も戦禍で傷つけない。決して殺さない。』という強い決意の表明であったのではと私は想像します。)に馳せることが出来ていない様に思います。戦後の詰め込み教育の弊害であると思っています。

日本がバブル経済に享楽していた1990年頃は、経済力はアメリカに次ぐ第2位、そして武力放棄を誓いつつも実質的軍備力はアメリカ、ソ連に次ぐ第3位にあった日本でしたが、『第九条』の内への抑止力が効いていたこと、また戦争の苦しみの記憶を心にしまい込んだ日本人がまだ沢山存命であったことなどから、決して日本の中から戦争の災いが湧き出すことはありませんでした。

しかし現在はどうでしょうか。経済力は世界ランキングでどんどんと後退し、軍事力はアメリカに頼らねばどうにもならない状況です。『第九条』を御題目として唱え続けるだけの政治家、軍事力の保持の明示を第九条を修正して加えることを声高に訴える政治家はいても、『第九条』の起草者の思いを訴える政治家は皆無です。そして戦争を実体験した日本人はもうほとんど残っていません。語り部も一人またひとりと鬼籍に入られて残り少なくなりました。

そして私たちは、私たちの子や孫の世代は、『戦争を知らない』だけでなく、戦争にも平和にも興味を持たず個人の享楽に走るだけです。義務教育でも学ぶ機会を与えられず、考える機会も与えられずに来たのです。『なぜ戦争が起こるのか、なぜ平和を維持することが最も大切であるのか』という一番大事な設問に触れぬまま来たのです。

これでは日本は、張りぼてのデモクラシー、ヒューマニズム、多様性、共生を唱えるだけのうつけの日本人だけになってしまいます。

その徴候はもう始まっている様子です。人々を平安に導くことが本性であるはずの宗教が、人々に呪いを掛けて金品や生命までも搾取する悪辣さをあらわにし、そこに政治家が結託して権力や支配力を手にし続けてきました。SNSを悪用した家族を騙り金品を巻き上げる詐欺行為が蔓延し、今では押し込み強盗、強盗殺人、強姦、人さらいと何でもあり、躊躇なく実行出来てしまう若者が蔓延し始めました。すべては心中に、善悪を判断し、悪に決して染まらぬという自尊心や自制心を、育まぬまま、放置した、そういう教育機会を与えない国民教育が最大の原因であると思っています。

それはとにもかくにも、私たちが何年も何年も、悪い事に目を逸らしてきたから、目を塞いできたからです。先人の思いに馳せようとせず、受け継がれた文化を衰退させ、ただ破壊して個々人の都合のよい制度や規則を構築し続けてきたからです。己が正しいと、他者に思いを馳せられなくなったからです。

これでは、何をしても内部からシロアリの様に蝕まれるだけで、私たちは強固に一つに団結することさえできないでしょう。


国を守る、国民を護る、が御題目にしか聞こえません。

私たちは何を考え、何を信じ、何に従い、何に捧げるか、真剣に考える時期に来たように思います。この度の衆議院選挙、真剣に、責任を持って、投票することも、その一法になるのではないかと思います。