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映画『オッペンハイマー』を観ました。

”nearly zero(ほぼゼロ)” 先週、映画『オッペンハイマー』を観てきました。期待に違わぬ、クリストファー・ノーランの映画でした。 ノーランは、オッペンハイマーという人物の上昇と転落の物語を通じて、科学者の、もっといえば人間の、探究欲や嫉妬心にはブレーキが利かないという、...

2012年5月13日日曜日

第57回東播中学校親善選抜野球大会二日目、観戦記


第57回東播中学校親善選抜野球大会二日目、準決勝戦を観戦してきました。
眩しい日差しと爽やかな風が舞い込む高砂球場、黒土のグラウンドは美しく掃き清められ、両翼91.2mのフェンス際まで白線がくっきりと描かれています。
私はこの、第一試合が始まる直前の、静寂に包まれ凛とした緊張感を漂わすグラウンドがとても好きです。

そして9時
準決勝第一試合 鹿島中(先攻)vs.黒田庄中(後攻)が始まりました。

フォトアルバム:準決勝第一試合写真へのリンク


先発は両チーム背番号1同士、
鹿島中は加古君(右)、黒田庄中は東田君(右)です。

初回表、黒田庄中東田君の圧巻の投球に鹿島中打線は沈黙。
その裏、鹿島中の守備の乱れに乗じ黒田庄中が1点先取。
そして3回裏、またも守備の乱れから一死二三塁のピンチを招き、黒田庄中4番東田君の二点タイムリーヒットで鹿島中3点のビハインドとなりました。
鹿島中打線も3回以降、毎回走者を出しはするものの後続を断たれ、結果0-3xの完封を喫しました。

11時、
準決勝第二試合 加古川中部中(先攻)vs.竜山中(後攻)の開始。
両軍とも中盤以降チャンスを作るも、もう一本が出ずに0行進。
そして迎えた7回表、
中部中は3度目の三塁走者を、この試合唯一となる竜山中の守備エラーによって1点を得点し、それが決勝点となりました。
最後は竜山中にとって残念な結果に終わりましたが、締まった良い試合でした。

13時、
3位決定戦が始まりました。竜山中(先攻)vs.鹿島中(後攻)です。

フォトアルバム:3位決定戦試合写真へのリンク


この試合は、シーソーゲームとなりました。
一回裏、鹿島中の攻撃
1番本多君が四球で出塁すると、後続が送って繋ぎチャンスを広げ、6番長谷川君の四球でまず1点。
二回裏、
8番松本(凌)君四球、
9番吉永君バントヒット、
1番本多君送りバントで追加点のチャンスを作ると、2番矢野君の打席でボークにより2点目を得点。
三回表、
竜山中は、二死満塁から押し出しで1点、その後タイムリーエラーで2点と計3点を得点。
四回裏、
9番吉永君がバントヒットで出塁すると、後続が繋いで同点に追いつきます。
そして六回裏、
9番吉永君が四球で出塁、2番矢野君が送って二死二塁の好機に
3番三木君はセンター左横を抜く強い打球を打ち、打球が転々と転がる間に、打者走者三木君も生還して勝ち越しの2点をあげました。これが決勝点となり、3-5xで鹿島中は勝利しました。

今日の試合観戦で強く感じたこと、それは”繋ぎ”です。
少ないチャンスを、次打者が繋いで繋いで得点に結びつける。
またもう一つは、四球を選んだ時、次打者にバットを手渡して一塁に駆けてゆく。
三振に喫した時、次打者にバットを手渡してベンチに駆けてゆく。
この様な行為は見ていて晴れ晴れとします。彼らは次打者を信じ、望みを託している。そして彼らのバットは、攻撃の道具であると同時に望みを繋ぐタスキとなっている。
『真摯さ』、『ひたむきさ』ほど、心を打つ行為はない、そう思います。

鹿島中野球部は、最後の大戦”中学校総合体育大会”に向け、いよいよ勝利するチームへと変貌しました。部員達にひとつ希望することは、ただ仲間との最高の笑みを交わすためだけに腐心し、一戦一戦を、一秒一秒を愛おしんで、集中して戦い尽くしてほしい、という事です。

でも、ほんと野球場っていうのは最高に素敵な劇場です。
夢が叶う場所です。

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