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映画『オッペンハイマー』を観ました。

”nearly zero(ほぼゼロ)” 先週、映画『オッペンハイマー』を観てきました。期待に違わぬ、クリストファー・ノーランの映画でした。 ノーランは、オッペンハイマーという人物の上昇と転落の物語を通じて、科学者の、もっといえば人間の、探究欲や嫉妬心にはブレーキが利かないという、...

2015年1月7日水曜日

2015年大河ドラマ「花燃ゆ」が始まりました。

2015年大河ドラマ「花燃ゆ」が始まりました。
主人公は吉田松陰の末妹、杉文であるらしい・・・
ということで、どんな物語になるのか興味津々で観ました。

何かや冒頭から、登場人物の口からいかめしい詩編の言葉が流れます。
司馬遼太郎「世に棲む日日」を開きますと、当時の学びは四書五経と記されていました。武士の子は、幼年の頃から規則正しい生活の中で四書五経を叩き込まれる。そして人間を作るのです。
ですが、四書五経は膨大です。登場人物が口にする文句は何であるのか、さっぱりわからない。また唱える文句が、物語に関わっているのか否か、それも全然分からない。そこにドラマへの不安感を覚えます。

ただこの不安は、大河ドラマのホームページを見て解消できました。
http://www.nhk.or.jp/hanamoyu/index.html

このホームページにあるメニューの中の「あらすじ」をクリックすると、次回(今日時点では第2回「波乱の恋文」となります)のあらすじページが現れます。
そのページにキーワード解説を表示する(※ネタバレは嫌!という方はご遠慮下さい、という表示があります)ボタンがあります。このボタンをクリックするとキーワードの説明ページが現れます。

第1回「人を結ぶ妹」のキーワード解説ページに、登場人物が暗唱していた言葉の説明がありました。
ホーム>>あらすじ>>第1回「人を結ぶ妹」>>キーワード
http://www.nhk.or.jp/hanamoyu/story/keyword_01.html

少し邪魔くさいですが、このキーワード解説、ドラマ視聴には必須と思います。
NHKに物申すなら、各回のドラマの最後にその回のキーワードを解説するコーナーを入れて欲しいと思います。その方が、視聴者に丁寧です。


で、ドラマですが
杉文は実在の人物ですが、彼女の活躍を記した物語は、たぶん皆無です。(世に棲む日日、には出てきません。)ですから、幕末、明治維新で活躍する時代の主人公達を文が見守る、とう風にしてドラマが進むものと思われます。
そして第1回「人を結ぶ妹」では、兄吉田松陰と、後年文の夫なる小田村井之助との「百年の故知」の出会いが描かれていました。

吉田松陰を演じる伊勢谷友介さんは、「龍馬伝」では高杉晋作を演じてられていましたね
端正で叡智に溢れるマスクと滑舌の素晴らしさ、真に若き英雄そのものです。
また、小田村井之助を演じる大沢たかおさんは、かつて演じられた「仁」の南方仁を彷彿させますね。かすかに弱さを感じさせる甘いマスクから放たれる雄弁、誠実さと意志の強さが滲み出る若き教育者そのものです。
そんな二人が、それぞれの場所で、幕府や藩が禁じた新しい学びに目覚め、藩校明倫館で、新しい学びを「何故、学ぶのか!」と論じる行、迫力がありました。そして二人は「百年の故知」との出会いを果たします。
その二人の出会いの切っ掛けとなったのが、文でした。

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