さんざ散らかりまくっていた机の上を片付けていると、一枚のメモ書きが出て来ました。
再来年の大河ドラマ『逆賊の幕臣』で主人公小栗忠順を演じる松坂桃李さんが主演したドラマ日曜劇場『御上先生』の台詞を聞き取り走り書きしたものでした。
Google検索で 〈御上先生 心に残る台詞〉で検索すると、『ドラマ【御上先生】名台詞集』というタイトルのページがヒットしました。
ドラマ【御上先生】名台詞集
その台詞の中で、特に響いた台詞の箇所を あらためてここに書き記します。
個人的なことは政治的なこと The personal is political.
「言ったよね、エリートは神に選ばれた人だと。
なぜ選ばれるのか。
それは普通の人間なら負けてしまう様な欲やエゴに打ち勝てる人だから。
自分の利益のためではなく他者や物事のために尽くせる人だから。
僕はそこに付け加えたい。
真のエリートが寄り添うべき他者とは、つまり弱者のことだ。」
※キャロル・ハニッシュの言葉から
「個人的な問題は政治的な問題ということである。そこでは個人的な解決というものは存在しない。集団的な解決に向けた集団的な行動があるのみである。」
答えの出ない質問
「答えの出ない質問がこの世には沢山ある。禿鷲と少女。貧困とテロ。安楽死。それを考え続けることは、ものすごくキツいことだよね。考えるっていうのは、答えを出すためのものじゃない。考えても考えても答えが出ないことを、投げ出さずに考え続ける力のことだ。考えて」
近代デモクラシーは、デモクラシー国家の国民一人ひとりが
①政治的自由(Political freedom):自由で公正な普通選挙、公職への立候補、政党への参加などを含む政治過程への参加の自由など
②市民的自由(Civil liberties):表現・信仰・結社の自由、法の支配、個人の自律など
を持つことを保証する制度です。差別や独裁にデモクラシーが冒されぬように、監視し、制度を強化し、持続しなければなりません。しかし、これらすべての行動も、私たち国民一人ひとりが本来背負わなければならないものです。
ですから、私たち市井の国民はともすれば政治的なことはエリート任せにしてしまいがちですが、そうではなくて自分の問題として、もっと責任をもって、答えの出ない質問に向き合わなければならないのだと、この御上先生の台詞を聞いて、見て、考えさせられました。
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