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映画『オッペンハイマー』を観ました。

”nearly zero(ほぼゼロ)” 先週、映画『オッペンハイマー』を観てきました。期待に違わぬ、クリストファー・ノーランの映画でした。 ノーランは、オッペンハイマーという人物の上昇と転落の物語を通じて、科学者の、もっといえば人間の、探究欲や嫉妬心にはブレーキが利かないという、...

2011年11月25日金曜日

『情報』を金儲けの道具にするな!


朝日新聞朝刊3面下の新刊広告に
自民党国会議員河野太郎氏の『原発と日本はこうなる』(定価1260円)があった。

キャッチコピーには
『南に進むべきか、そこに住み続けるべきか』
『国会議員しか知り得ない2030年の真実!』
『原発マフィアによる陰謀の全貌、そして原発再開をストップする手段がすべてここに書かれている!!』
そして
『全日本人必読の書』

このおっさんは馬鹿だ、と怒りを感じた。気持ちの良い朝が台無しとなった。
まぁキャッチコピーはこのおっさんのせいではないにしろだ。

もし、この本に書かれてある内容が真実で、さらには国会議員しか知り得ない『情報』としたならば、真摯に国民に公開すべきだ。それは国会議員の責務であり、税金で活動している公僕の務めである。
書かれた文書を、PDF化してご自分のホームページから閲覧できるようにすればいい。そうすれば誰もが、それこそ『全日本人』がパソコンやスマホで読む事が出来る。
もし私心で名誉が欲しければ、国会議員を辞めて一般国民に戻ってから、プライベートな時間を使って書かれればよろしい。そして幾らでもお好きなプライスを付けて。。。

『南に進むべきか、そこに住み続けるべきか』
SF作家筒井康隆氏の『霊長類南へ』という小説を思い出した。
中国人民解放軍が誤って核ミサイルの発射ボタンを押した事から核戦争が勃発、北半球が核に汚染され人類は暴徒となって南下する、というようなストーリーだ。
今回の場合、これは『福島の原発事故』をさしているのだろう。
このチャッチコピー、まさに他人事なのである。
『福島』が、そして『日本』が『世界』が直面している危機はSFではないのである。

『情報』を金儲けの道具にするな!

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