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藪の中

先月、BSで黒澤明監督作品「羅生門」を観ました。同じ黒澤明監督作品である「用心棒」や「椿三十郎」の様な痛快な時代活劇ではなく、陰鬱な気分になってしまう平安時代が舞台の物語です。 物語は、ある殺人事件の重要参考人として捕らえられた盗賊の多襄丸、殺された若侍の新妻真砂、そして殺さ...

2016年2月4日木曜日

昨夕、命が縮む経験をしました。

昨日夕方の出来事です。
平荘湖から南に下る坂道を車で走っていて、手前の交差点の信号が黄から赤に変わるところでしたので減速し停止線で停止しました。その直後です、一台の車が対向車線を逆走して私の運転する車を含めた数台を追い越して、速度を上げたまま交差点に進入し、そのまま南に走り去っていきました。
ぞっとして、しばらく発進できませんでした。
この交差点は、学童から高校生までの多くの生徒が通学に利用する道で、この時も交通安全の旗を持って見守るボランティアの方が数名立たれていました。一人でも横断歩道を渡る生徒がいたら、間違いなくはね飛ばされていたでしょう。
また交差する道路は北西から東南に伸びていて、北西から交差点に進入する車には、左側の坂道は見えません。ですから、側面衝突事故が起こる可能性も大いにありました。そして、はじき飛ばされた車が歩道に立たれるボランティアを襲っていたかもしれません。
そんな一連の惨劇が頭をよぎり、発進できなかったのです。

今回、事故が起こらなかったのはたまたまです。こんな事を続ければ、間違いなく大事故を起こし、殺人者となり、身を崩すことになる事を、怒り憤りとともに犯人に教えたい。ただただ悔しく思います。  

2016年2月2日火曜日

先日、「ゴーンガール」を観ました。

先日、「ゴーンガール」("Gone girl" 2014年米国映画)を観ました。
"Gone girl" は「行方不明の女」という意味の他に「いかれた女」という意味もあるそうです。
あらすじですが、
ある男が、育ちが良くお金持ちで美しい女と結婚します。二人は誰もが羨むほどのパーフェクトな夫婦となりますが、五年目の結婚記念日の朝に妻が突然失跡し、その日を境に、男は地獄に落とされます。
警察が妻の失跡調査に乗り出すと、自宅の床に大量の妻の血痕が見つかります。そして妻が残した夫の不貞の証拠や夫に怯える妻の日記が見つかって、男は一変に妻殺しの容疑者として世間の注目を浴びる事になります。
でも男は真犯人ではありません。しかも、妻の異常な支配欲に辟易し結婚記念日当日に別れを切り出すつもりでいたのです。このままでは第一級殺人罪で収監されてしまうと、男は一流の弁護士を雇い入れます。そして妻の過去の男遍歴を調べる中で、ハイティーンの時代にボーイフレンドであった男たちが、レイプや拉致監禁の罪で裁かれた事実を知ります。レイプ犯として裁かれた男に会いに行くと、その男も女の異常な支配欲が怖くなって別れを切り出したところ、その後に女の周到な罠に掛かってレイプ犯に仕立て上げられたのだと話します。男は、今も妻がどこかで生きていてこの成り行きを楽しんでいると直感します。
男は妻に直接訴えるために、自分を妻殺しの犯人として糾弾するテレビ番組のインタビューを受ける事にします。そして、パーフェクトな夫として、妻に不貞を働いたことを認め、それでも妻を愛し、妻の無事を願っている事をテレビカメラに訴えました。
でもその後、妻を殺害した凶器が見つかり、遂に男は逮捕されてしまいます。
それから直ぐの事です。妻が突然に帰ってきます。下着姿で全身が血を浴びて真っ赤です。妻の顔には殴られた跡、両手両足には縄で縛られた跡があり、そして何度も何度も性的暴行を受けた跡がありました。病院で警察が事情聴取すると、ハイティーンの時代に妻を拉致監禁した男に、再び脅され、強迫され、やがて拉致監禁されて酷い性的暴行を受け続けたと話します。しかし、ナイフで脅された時にもみ合いとなり、ナイフが男の首に突き刺さり男は絶命、それでようやく逃げ出せたと話します。警察が妻を拉致監禁した男の別荘を家宅捜査すると、家の中そこいら中に設置された監視カメラの録画映像に、妻が暴行されて泣き叫ぶ映像が残っていました。
その後の検査で、妻が妊娠していることが分かります。
男と、そして男の支援者にはもやは為すすべがありません。もしも妻の悪事を追及しようものなら、その毒牙が自分たちに向けられることを理解したからです。
そして、妻の生還を祝うパーティで、男は妻の生還を喜び、そして妊娠した子を我が子として認知する事を公表します。そして妻の手を取り、二人は共犯者のように一生離れることはないと告げます。
女は、女をパーフェクトに愛し続ける、それを粧い続ける男を求めていました。男がそれを叶え続ける限り、誰もが羨むパーフェクトな夫婦であり続けます。

うつむく女の髪を優しく愛撫する男の心の声が聞こえてきます
”妻のこと思う時、いつもその頭を思う
愛らしい頭蓋骨を開いて、頭脳を解き明かし
答を知りたい、結婚の基本的な問い"
すると、ふいに女は顔を上げ美しい顔で男を見つめる
男は呟く
「何を考えている?どう感じている?
僕たちはどうしたいんだ?
これからどうなる?」
End

いかれた女を演じたのはロザウンド・パイク、知的で正義感溢れる顔立ちで、これまでの出演作では神話の世界の女王や悪を挫く弁護士を見事に演じていました。その知的で正義感溢れる美顔の持ち主が、性に放漫で、わがまま身勝手、偏執で周到ないかれた女を演じているのです。まさにエロでグロでサイコスリラーの極みでした。
この物語は、実話をもとに書かれた同名小説が原作となっています。こんな魔性の女が実在していたのかと思うとそら恐ろしく思います。

でも、ここまでエロ・グロではなくても、世間を大々的に騒がせながら、真偽が明らかにされずに迷宮入りする事件が、最近やたら多いように思います。「STAP細胞捏造?」事件がそうですし、最近のTPP交渉で頑張っていた大臣の「あっせん利得疑惑」もそうです。ネットやマスコミが先行して大騒ぎになるものの司法がなかなか介入しない。どこかに真の悪がいて、誰もが手出しできないところで、にやついている様に思え、ゾッとします。

2016年1月30日土曜日

小説「母と暮らせば」、読みました

良い物語に、また一つ出会いました。
小説「母と暮らせば」です。昨年末に公開された山田洋次監督作品の小説版です。
著者は山田洋次監督と井上麻矢さん。映画公開にあわせたニュース番組で、この物語は麻矢さんの父である井上ひさしさんの「戦後命の三部作」の意志を継いだものであり、ヒロシマを舞台とした戯曲「父と暮らせば」と対になる物語であると話していました。
映画は、8月9日の原子爆弾の炸裂により一瞬にしてこの世から消え失せた青年が、亡霊となって母のもとをたずねるというところから始まるという話で、その青年を二宮和也、その母を吉永小百合、そして青年の許嫁を黒木華が演じているということで、是非に映画館で観たいと思っていました。でもロングランすると思って油断していたら、先週上映が終わってしまい、観ず終いとなりました。

三日前、ふらっと近くの書店をたずねたところ、新刊の棚にこの小説を見つけました。ぺらぺらと目次と最初の数頁を立ち読みしましたところ、音読に相応しい物語ではないかと直感し、購入して音読しました。
小説は、青年が亡くなって三年後の命日から始まります。そして青年が母のもとに姿を現してからの半年間を、青年と母そして許嫁それぞれが語り部となって、心情と会話によって物語を紡いでいました。青年が亡霊であることを除けば仲むつまじい母子の会話劇であり、また一番大切な人を失った二人の女性、その母とその許嫁の心の通い合いが描かれた、温かくて切なさ一杯の物語でした。
百数頁の物語は、何気なくも愛情の詰まった長崎弁での会話が綴られていました。長崎弁は不得意ですが、想像しながら長崎弁で朗読しますと、戦後直後の長崎の地に降り立った様な気持ちになりました。そして朗読するほどに、青年と母と許嫁の悲しみが私の心の中に流れ込んできました。

祝、甲子園初出場!

昨日、第88回選抜高校野球大会の出場校32校が発表されましたね。
兵庫県は明石商業と長田高校が選ばれました。共に春夏あわせて初めての出場です。
この数年、両校が出場した公式戦や練習試合を何度か観戦しました。両校の印象ですが、それは『選手の主体性の高さ』です。ひとり一人の選手が、グラウンドに入る時から出る時まで、めりはりがあって、きびきびとしていて、野球に向き合うその時間を本当に楽しんでいるんだなぁという印象を受けました。それは観戦する私にとってとても心地よい、まさに『Breeze is nice』な一時を与えてくれるものでした。

明石商業と長田高校の両校が共に勝ち上がり、真紅の優勝旗を兵庫県にもたらしてくれることを大いに楽しみにしています。本当におめでとうございます!

2015年12月20日日曜日

電子書籍第3弾『戦争についての話をしよう』



https://romancer.voyager.co.jp/?p=19208&post_type=epmbooks

電子書籍第2弾『読む映画』

2010年9月から書き始めたブログ『Field of Dreams』の記事の中に、観た映画のあらすじを思い出しながら書き留めた記事があります。それを幾つかチョイスして、一冊のエッセーにまとめました。タイトルは
Field of Dreams エッセー集3 読む映画
です。

https://romancer.voyager.co.jp/?p=19180&post_type=epmbooks