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花筏から高砂を考えます。

「花筏」という言葉を、週刊誌のグラビアで見つけました。 桜の花びらが散って、降り立った川面に広がり悠悠と流れゆく様を見た先人が、まるで筏を流しているようだと名付けた風流この上ない言葉です。 「花筏」の風流な意味合いなど知らず、でもずいぶん前から名前としてこの言葉は知っていま...

2026年10月21日水曜日

為政者に望むこと

 10月16日(金)、兵庫県議会議員高砂市選挙区補欠選挙が告示されました。

立候補者は、高砂市議を三期務めた島津明香さんと前兵庫県副知事片山安孝さんの二名です。

私は立候補者の内の一人の名前を見て、愕然としました。2024年に兵庫県政を揺るがした知事と副知事を告発した文書問題と、その告発者である公益通報者を特定し断罪した問題の、渦中にいた人物であったからです。

2024年、上記の問題が明らかになって、兵庫県職員労働組合は知事に辞職するよう申し入れました。また、この問題を県議会が百条委員会を開いて調査し、告発内容を事実と認定しました。また兵庫県側が要請した第三者委員会での調査でも、同様に事実と認定しました。それでも、知事と元副知事は事実でないと一貫して否定し続け、知事に至っては、その後自ら辞職し再出馬し当選するという離れ業を成し遂げて、今も知事として留まり続けています。

知事と元副知事は市民から地方公務員法(守秘義務)違反容疑や背任罪で告発もされましたが、それらは2026年現在、嫌疑不十分として不起訴となっています。しかし、上記の問題で少なくとも三名の方が自死され、遺されたご家族も不当な暴力に晒されるという問題が起こった事、また、兵庫県民に不信感と殺伐な空気を植え付けた事についての為政者としての道義的責任まで消えたわけではないと、私は思います。

私はこの一連の問題で、何より気持ち悪く感じるのは、文書問題が明るみになった時、兵庫県庁の職員の多くが問題を事実として認識しているという報道はされるものの、表だった行動は、何一つ起こらなかった事です。知事の権力は、私が想像するよりも絶大で、また公務員というものは「凡庸な悪」に抗えないのか、そう考えるだけで気持ちが悪くなります。

為政者に望むのは、主権者である市民、県民、国民の中から選ばれた代表者としての矜恃を持って、融和と一人も取りこぼさない社会を実現するという理想に邁進できる人物であることをです。そして「凡庸な悪」に取り込まれず、抗い続けられる人物であることをです。そして私は、不信を払拭できない人物に、投票はしない。私は、該当立候補者が、選挙活動中に、この問題について、誠意を持って真実を語ってくれることを望みます。