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藪の中

先月、BSで黒澤明監督作品「羅生門」を観ました。同じ黒澤明監督作品である「用心棒」や「椿三十郎」の様な痛快な時代活劇ではなく、陰鬱な気分になってしまう平安時代が舞台の物語です。 物語は、ある殺人事件の重要参考人として捕らえられた盗賊の多襄丸、殺された若侍の新妻真砂、そして殺さ...

2016年5月4日水曜日

「追憶の森」(原題:The Sea of Trees 2015年米国映画)を追想しました。

富士山北西麓に広がる青木ヶ原樹海に、米国人の男がひとりで分け入ります。
彼は自殺志願者です。亡き妻から貰ったコートの内ポケットに睡眠薬と水入りのペットボトルが入っています。そして樹海の奧へ奧へと分け入って、少し回りが見渡せる岩の上に座り込み、薬を服用し始めた時、一人の彷徨える日本人の男を見かけます。
直ぐ後でわかった事ですが、その男も自殺志願者で二日前にこの樹海に入り自殺を企てますが死にきれず、妻子に再び逢いたいと自殺を翻意し樹海の出口を探して彷徨っていました。男は手首を切ったものと見え血だらけで、その上にスーツもワイシャツも泥だらけ、でも顔は蒼白で生きているのが不思議なほどです。
そして男が言います。「樹海は、彷徨える者を離さない、出口を与えてくれない」と。

米国人の男は科学者でした。ですから非科学的な話には耳を傾けず、しかし自殺は一旦中止して、日本人の男を助けるために樹海の外に連れ出そうとしますが、通ってきた筈の道は途中で寸断されて進む事が出来ません。死人が残したコンパスを拾うも磁気の乱れのために正しい方位がわかりません。泉から溢れた水の流れに沿って歩いてみても、いつの間にかもとの泉に戻ってしまう。男はようやく、この樹海の神秘性を実感します。
突然の激しい雨や、険しい岩場からの滑落にもあって、二人の男は酷く傷つき体力を消耗しますが、そんな中で不思議な友情の様なものが芽生えます。そして米国人の男アーサー・ブレナンは、これまで誰にも話さなかった悔恨の念を、追憶しながら日本人の男中村工に話します。

アーサーには美しい妻ジョーンがいました。大学の非常勤講師という不安定な職に就く男に変わって、ジョーンが不動産売買の仕事で家計を支えていました。
二人には深いわだかまりがありました。アーサーは以前勤めていた職場で同僚の女性と不倫をしました。それがジョーンの知れるところとなって、アーサーは女性と別れ仕事も辞めて、花形の職場から一転、非常勤講師という不安定な職に身を沈める事になりました。アーサーにはジョーンへの深い贖罪の気持ちはあるものの、それ以上に何もかも失ってしまったという無念さでジョーンに対するやるせない嫉妬心が芽生えていました。
ジョーンもまたこんなにもギクシャクした関係を一時でも忘れるためにアルコールに依存していきました。そんな二人でしたが、でも実のところは、相手の事を想い合い、素直になれない自分自身に苛立っていたのです。
そんなある日、ジョーンが体調を崩します。病院で検査を受けると脳腫瘍が見つかります。手術で取り除かなければ命の危険があり、また手術をしても生還できる保障もありません。悲しみに暮れるジョーンにアーサーは素直になって寄り添います。そして閉ざされていた時間を取り戻すように二人は会話をし、お互いへの信頼と素直な愛情を取り戻していきます。心配していた手術も無事に成功し、切除した脳腫瘍も良性であることがわかります。
安堵とした直後の事です。自宅近くの病院に転院するためジョーンが乗り込んだ救急車が信号無視のトラックに追突されます。ジョーンは即死でした。
ジョーンにしっかりと謝りたい。なによりジョーンの事をもっともっと知りたい、もっともっと愛したい、そしてこれからもずーっとずっと一緒に暮らしていきたい。そう願っていたのに、そう信じていたのに・・・アーサーの心は悔恨の念に侵されます。そして、パソコンに打ち込んだ”the perfect place to die”で示された”Aokigahara Forest”に向かいます。

アーサーと中村工は、死人が残したライターを使って火を熾し、最後の夜を過ごします。
その火に向かってアーサーは、ジョーンへの心からの懺悔を吐露します。中村は愛情に満ちた目でアーサーを見つめ、ジョーンの魂はいつも貴方と共にいますと話します。
翌日、中村は息も絶え絶えの状態に陥ってもう立ち上がる事も出来ません。アーサーは、きっと助けを呼んでくるからと、一人立ち上がり最後の力を振り絞って出口を探しに出かけます。そして樹海は遂に出口を開きアーサーは樹海を抜け出る事がことができました。

救助されたアーサーは病院で手厚く介護を受けます。アーサーはもはや死の誘惑に囚われる事はなくなっていました。ただ、樹海に残した中村の事だけが気掛かりでした。警察に相談しても、その様な人物や人の痕跡は見つからず、なにより防犯カメラに樹海に入る中村らしき人物は写っていなかったと聞かされます。
退院したアーサーは、もう一度樹海を目指します。出口を迷わないようにロープを繋ぎながら中村と別れた場所に向かいます。そして、別れの際に中村の体に掛けたコートが目に留まります。コートを取り上げると、そこには一輪の花が咲いていました。
中村はこんな話をしていました。
「魂が召される時、一輪の花に変わるの」
アーサーは気付きます。中村は愛しい妻ジョーンであったのだと。


これまでのガス・ヴァン・サント監督作品に引けを取らない、愛の賛歌の物語でした。出演者は、アーサーがマシュー・マコノヒー、中村が渡辺謙、そしてジョーンがナオミ・ワッツ、その中でも笑顔の素敵な美人女優ナオミ・ワッツが見事に惨めな中年女性を演じきっていたのが印象的でした。
映画館の大スクリーンに映し出される樹海に圧倒されました。富士山麓に広がる樹海はさも緑の大海の様でした。そして樹海の底から眺める空は、決して浮かぶことなどできない海面の様でした。樹海の世界は神秘的で恐ろしくもあり美しくもありました。静寂で暗く広い上映室内は、どこかで樹海と地続きになっている様な錯覚を覚えて、二時間余りすっかり陶酔してしまいました。
ただ、難解な物語でもあり、一回の視聴ではすべてを解読することは適いませんでした。ジョーンが好きだったという童話「ヘンゼルとグレーテル」、そして中村の妻子の名前が「キイロ」に「フユ」、そこに隠された秘密を読み解く事ができませんでした。
思わず昔の映画館が懐かしくなりました。気力さえあれば何回でも何時間でも視聴できた昔の映画館が偲ばれます。

2016年5月3日火曜日

第41回 全日本クラブ野球選手権大会 兵庫一次予選 全播磨硬式野球団vs神戸レールスターズ

約一年振りの社会人野球の試合の観戦です。高砂も朝から強風が吹き西からどんどんと黒い雲がやって来ます。試合は10時開始予定でしたが9時20分頃に球場に入ると、丁度両チームのオーダーが発表されているところでした。午後からの天候悪化を考慮して試合開始が早まる様子です。
耕太郎は、昨日38度強の熱が出て病院に行き、寝ていました。折角の試合ですが、出場するのは無理だろうなぁと思っていましたが、朝には熱は下がり、試合に行くと早くに家を出ました。練習不足、体力低下を懸念していましたが、可もなく不可もなくという印象のプレーでした。併殺が二つ、後で本人にたずねると、ボールは見えてもバットが出ない、これが今の状況と話していました。
レールスターズは、序盤三回までに先取点を取るチャンスが二度ありましたが、そのチャンスを併殺で物に出来なかったのが響きました。
方や全播磨は、二回三回と三者凡退に終わるも、四回ノーヒットで満塁という拾ったチャンスを7番打者の渋いヒットで先取点を奪ってからは、積極的な走塁でレールスターズを揺さぶり、それからは打棒も振るう様になり、以降毎回得点で一気にゲームを決めました。
全播磨は、明日の二回戦県警桃太郎と対戦です。
神戸レールスターズは、明後日第2代表を目指す闘いに挑みます。今日は、好打しても野手の正面を突く当たりが多かったです。次戦では、良い波に乗れる事を期待して観戦したいと思います。


平成28年5月3日(火)
第41回 全日本クラブ野球選手権大会 兵庫一次予選
全播磨硬式野球団vs神戸レールスターズ(高砂球場)
http://www.jaba.or.jp/taikai/2016/zennnihonclub/yosen_1.html

先攻:全播磨硬式野球団
1番 RF K.NISHIKAWA0(関西国際大学)
2番 CF TAKAGI23(愛知学院大学)
3番 1B MURAKAWA10(龍谷大学)→6回裏2B
4番 CF HAMAKAWA7(福祉大学)
5番 SS KUBIURA1(日本経済大学)
6番 3B MATSUI6(兵庫産業大学)
7番 C ISOMATA32(市立尼崎高校)
8番 LF MATSUMOTO4(流通科学大学)→7回裏 →LF YAMAGUCHI13
9番 2B MIZOGUCHI9(大阪経済大学)→6回表PH TAKEUCHI22→6回裏1B
投手 P IMAI18(尼崎西高校)

後攻:神戸レールスターズ
1番 2B MATSUDAIRA2(市川高校)
2番 CF FUKUMOTO67(飾磨工業高校)
3番 1B MASUZAWA10(東洋大姫路高校)
4番 C FUJII7(明石商業高校)
5番 LF MAEDA39(松陽高校)
6番 SS YAMAZAKI14(福岡第一高校)
7番 3B KOBAYAKAWA44(飾磨高校)
8番 P EIKI18(高砂高校)
9番 RF OHISHI28(東播工業高校)

審判
PL エナツ
1B ヤマベ
3B ヨシザキ

9:33試合開始-

《1回表:全播磨硬式野球団 攻撃》
1番 K.NISHIKAWA0 三遊間レフト前ヒット
2番 TAKAGI23 送りバント1-3A 0→二塁進塁
3番 MURAKAWA10 見送り三振
4番 HAMAKAWA7 四球 一二塁
5番 KUBIURA1 WP 二三塁
キャッチャーファウルフライ


全播磨 0
神戸レ 



《1回裏:神戸レールスターズ 攻撃》
1番 MATSUDAIRA2 センター前ヒット
2番 FUKUMOTO67 四球 一二塁
3番 MASUZAWA10 送りバント1-3A 二三塁
4番 FUJII7 四球 満塁
5番 MAEDA39 サードゴロ併殺5-2D-3A

全播磨 0
神戸レ 0


《2回表:全播磨硬式野球団 攻撃》
6番 MATSUI6 セカンドライナー
7番 ISOMATA32 ショートゴロ6-3
8番 MATSUMOTO4 見送り三振

全播磨 00
神戸レ 0

《2回裏:神戸レールスターズ 攻撃》
6番 YAMAZAKI14 サードゴロ5-3
7番 KOBAYAKAWA44 ショートフライ
8番 EIKI18 深ショートゴロ6-3fineplay

全播磨 00
神戸レ 00

《3回表:全播磨硬式野球団 攻撃》
9番 MIZOGUCHI9 ピッチャーゴロ1-3
1番 K.NISHIKAWA0 ピッチャーフライ
2番 TAKAGI23 ピッチャーゴロ1-3

全播磨 000
神戸レ 00

《3回裏:神戸レールスターズ 攻撃》
9番 OHISHI28 四球
1番 MATSUDAIRA2 ショートゴロ併殺6-4B-3A
2番 FUKUMOTO67 四球
3番 MASUZAWA10 67→二塁盗塁
サードゴロ5-3








全播磨 000
神戸レ 000

《4回表:全播磨硬式野球団 攻撃》
3番 MURAKAWA10 四球
4番 HAMAKAWA7 ライトフライ
5番 KUBIURA1 WP 7→三塁進塁
四球 一三塁
6番 MATSUI6 1→二塁盗塁 二三塁
死球 満塁
7番 ISOMATA32 叩き付け一塁を越えるライト前ヒットショート
1 0、1→得点2 一三塁
8番 MATSUMOTO4 32→二塁盗塁 二三塁
ファーストゴロ挟殺3-2C
三塁上で後ろの走者32T.O 二三塁
9番 MIZOGUCHI9 ショートゴロ6-3

全播磨 000 
神戸レ 000

《4回裏:神戸レールスターズ 攻撃》
4番 FUJII7 四球
5番 MAEDA39 四球 一二塁
6番 YAMAZAKI14 ショートライナー
7番 KOBAYAKAWA44 7→三塁盗塁 一三塁
39→二塁盗塁 二三塁
空振り三振
8番 EIKI18 ショートライナー

全播磨 000 2
神戸レ 000 0

《5回表:全播磨硬式野球団 攻撃》
1番 K.NISHIKAWA0 レフトオーバーホームラン 得点1
2番 TAKAGI23 ショートゴロ6-3
3番 MURAKAWA10 セカンドゴロ4-3
4番 HAMAKAWA7 三塁左レフト前ヒット
5番 KUBIURA1 7→二塁盗塁
空振り三振

全播磨 000 2
神戸レ 000 0



《5回裏:神戸レールスターズ 攻撃》
9番 OHISHI28 サードゴロ5-3
1番 MATSUDAIRA2 ショートフライ
2番 FUKUMOTO67 ショートゴロ6-3

全播磨 000 21
神戸レ 000 00



《6回表:全播磨硬式野球団 攻撃》
6番 MATSUI6 四球
7番 ISOMATA32 送りバント1-3A 6→二塁進塁
8番 MATSUMOTO4 ライト前ヒット 6→得点1
9番 PH TAKEUCHI22 4→二塁盗塁死
四球
1番 K.NISHIKAWA0 ライト左三塁打 22→得点1
2番 TAKAGI23 ライト線二塁打 0→得点1
3番 MURAKAWA10 四球 一二塁
4番 HAMAKAWA7 内野ゴロ


全播磨 000 21
神戸レ 000 00

※全播磨守備位置の変更
3番 1B MURAKAWA10→2B
9番 PH TAKEUCHI22→1B

《6回裏:神戸レールスターズ 攻撃》
3番 MASUZAWA10 内野ゴロ
4番 FUJII7 四球
5番 MAEDA39 サードゴロ併殺5-2D-3A


全播磨 000 213
神戸レ 000 000

《7回表:全播磨硬式野球団 攻撃》
5番 KUBIURA1 ショート内野安打
6番 MATSUI6 サードゴロ野選 一二塁
7番 ISOMATA32 ピッチャーゴロ1-3 二三塁
8番 MATSUMOTO4 センターフライ
9番 TAKEUCHI22 ライト前ヒット 1,6→得点2
1番 K.NISHIKAWA0 レフトフライ

全播磨 000 213 
神戸レ 000 000


※全播磨守備位置の変更
8番 LF MATSUMOTO4→LF YAMAGUCHI13

《7回裏:神戸レールスターズ 攻撃》
6番 YAMAZAKI14 ショートゴロ6-3
7番 KOBAYAKAWA44 四球
8番 EIKI18 空振り三振
9番 PH TANIGUCHI0 ライトヒット 一二塁
1番 MATSUDAIRA2 セカンドフライ

全播磨 000 213 2  
神戸レ 000 000 0  0
7回コールド


-11:34 試合終了-