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不寛容にもほどがある!

現在の日本社会を支配する倫理観では不適切として烙印を押されてしまう、昭和ど真ん中の言動や行動で生きている中年の男性教師を主人公にして、現代にタイムスリップした主人公が、誰かが不適切だと呟けば社会全体が盲目的に不適切を糾弾する不寛容な現代の日本社会の有り様に喜劇で一石を投じる、宮藤...

2016年8月2日火曜日

ショートショートホラー LINEグループの怪

夏のショートショートホラーを一席…
俺ら親友7人、学校を出て離れ離れになってからも、LINEでグループを作り繋がっていた。そこには、近況報告、くだらない話楽しい話、夏に顔を合わせて遊ぶ計画、そして7人のふざけ顔笑い顔が溢れていた。
でも、昨年の夏が過ぎてから、親友の一人が突然の事故で亡くなったというメッセージが掲示されてから以後、まるで閉ざされた様に、誰もこのグループで書き込みし無くなっていた。
7月、何の気なしにグループを開いた。そして履歴を振り返り、親友7人の楽しかった頃に想いを馳せて、「今年の夏も会おう!」と打ち込んだ。
しばらくして、ひとり、またひとりとグループのメンバーである親友が戻ってきて、7月の終わりには、以前のような活発な書き込みのあるグループに戻っていた。
8月、明日親友たちと再開するといる夜も、LINEのグループを開いた。
その時である。既読が6になっている事に気付いた。ドキリとした。その時、最新のメッセージが書き込まれた。
「皆に会えること楽しみにしている」
「いろいろ話したいのでね」
7人目の親友からの書き込み…だった。

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