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映画『オッペンハイマー』を観ました。

”nearly zero(ほぼゼロ)” 先週、映画『オッペンハイマー』を観てきました。期待に違わぬ、クリストファー・ノーランの映画でした。 ノーランは、オッペンハイマーという人物の上昇と転落の物語を通じて、科学者の、もっといえば人間の、探究欲や嫉妬心にはブレーキが利かないという、...

2016年8月4日木曜日

もしも真実の姿を見ることが出来るメガネがあれば…

もしも権力という衣をはぎ取るように中身の人間の真実の姿を見ることができるメガネがあるとすれば…私は最初に森喜朗という人を眺めてみたいと思います。

森喜朗氏は元総理で、政界を引退してからも現総理である安倍晋三氏の後見人として政界に強い影響力を持ち、またアマチュアスポーツの世界でも数々の組織の会長として君臨しています。そして現在は、2020年東京オリンピックの組織委員会会長です。しかし、トップとして重い責任があるにもかかわらず、度重なるオリンピック組織委員会の不祥事もどこ吹く風で、説明責任さえ果たすことなく、君臨し続けています。

こんな森喜朗氏に挑もうとするのが、先日の東京都知事選を制した小池百合子氏です。小池百合子氏は、都民に対してオリンピックの招致から遡ってあらゆる活動、情報の透明性を約束し、また金の問題にも切り込むと約束しました。そして小池百合子新都知事はオリンピックを都民の手に取り戻す旗頭となりました。

そんな新都知事と良好な関係が築けるのかとの記者からの問いに対して森喜朗氏は、まさかの「まぁ小池さん次第だね」と軽く受け流していたのがとても印象的でした。森喜朗氏は、新都知事に任を授けた一千万都民まで蔑ろにしている事、全く気付いていない様子でした。

私は森喜朗氏が、どれほど国に尽くしたか、国民のために尽くしたか、実のところ何一つ知りません。森喜朗氏なら「よく勉強して下さい」とおっしゃるかもしれませんね。

でも、たとえ私が知らない偉大な功績があったとしても、国民の選挙で選ばれた国民の代表としての政治を司る国会議員を引退?(これにも引っかかりますが)後も、まるで院政を引いたように、政治の世界やスポーツの世界に強い影響力を持ち続けること事態、私は害悪でしかないと思います。

こんな森喜朗氏の真実の姿、真実の人となりを見たいと思います。

真実の姿に誠実な志があれば救いなのですが、そうでなければ、万一利殖や利権に明け暮れる権力の亡者のおぞましい姿が見えたら最悪の事態です。

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