昨日、韓国イ・ミョンバク大統領が竹島に上陸し、この島の領有権を主張しました。
許されない行為です。ですが、韓国大統領の逸脱したこの行為を日本政府が外交力でなんとしても阻止しなかった事に一番の怒りを感じます。
日本の国土は、中心を成す四島以外にごまんの島で形成されています。
それは様々な歴史的背景があって日本人が信ずる国土となっています。
日本は国土から産出できる資源が乏しい国ですが、一方国土の四方に広がる海は資源の宝庫であります。日本人の食の根幹である水産物はもとより、近年では日本近海の底には膨大なメタンハイグレードなる化石燃料が眠っていることも判明しました。
そして今や、広大な領海を成す為の小さな遠島が、日本の将来を握る鍵となっています。
世界に目を向ければ、21世紀は太平洋の時代といわれます。大陸の大国は挙って大海に開かれた港を求めます。
ロシアは2010年、占領支配している北方四島に時の大統領メドベージェフが訪問しました。また、中国は日本の南西に長く広がる尖閣諸島を武力をちらつかせて固有の領土を主張します。
その行為は、20世紀までであれば、十分に戦争の糸口となった筈です。
現在の様な世界同時不況下であれば、自国民のはけ口を国外に向けさせるのは容易です。
そして戦争を起こして、利益をむさぼろうとする悪者の存在も感じます。
私は、そして私達日本人は、それでも戦争を望みません。
また、対立する国の多くの国民も戦争など望んでいないはずです。
韓国は、特に2000年以降、商業文化が先導して、友好が広がってきました。
しかし二国間には、今も過去の戦争が生んだ歪んだ感情が深く根付いているのも事実です。しかし歴史をもっと長く観たならば、日本の黎明期に、大陸の文明は朝鮮半島を通じてもたらされました。そして半島からの渡来人は、日本の各地で文明の開化に尽力しました。
韓国は日本にもっとも近い国です。距離的にも時間的にも、そして民族的にもです。
日本人は、世界中に友人がいます。ですが日本国として、肩を組み、互いに励まし合って支え合える、真の友国を持っていません。
物質主義の時代は終わりました。物質主義の末路が退廃でしかないことを私達は経験しました。これから本当に目指さなければならないのは、協調、協力、信頼を信奉して進むことだと思います。
韓国は、その信奉を捧げる最初の国としなければなりません。
正直、歴史や歴史観というものはとても曖昧で、かつ歪曲されれているという実感を持っています。歴史を知ることはとても重要ですが、それで感情を左右されるのはナンセンスです。今、目の前にいる人を、国をしっかりと見つめて、学んで、そして今日を明日を、共に歩んでゆく道を選び抜くことが肝要です。
21世紀が海洋の時代であるならば、共に海洋を開拓して、恩恵を分かち合う、それが手立てとなって日本が真の友国を持つ事ができれば、最高に幸せなことだと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿