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カテリーナが届けたいウクライナのリアル

 こんにちは。 妻が朝の情報番組「あさイチ」を毎回録画して見ていますが、先週水曜日の回は「カテリーナが届けたいウクライナのリアル」という副題がついていましたので、私も録画したこの回を見ました。そして、思った事、感じた事を書き記したいと思います。 番組は、NHKで5年前からディレク...

2026年5月14日木曜日

あなにやし えおとめを あなにやし えおとこを

『オデュッセイア』は、ギリシャ神話の神々と神代のギリシャ世界の英雄が織りなす物語です。ここに登場するギリシャ神話の神々というのは、おおらかで、あけすけで、身勝手で、輝きを放つ神々です。力と美と豊潤を司る神々であり、神代のギリシャ世界の人々にとって畏れ敬う対象であると同時に、身近な存在であったのではないかと想像します。

神話と云えば、わが国にもありますね。この日本の国産み、国造りの神話を現代に伝える書物が、『古事記』です。

古事記は、元明天皇(第43代天皇)が臣下太安万侶に、乙巳の変により散逸した帝紀(天皇の系譜)と旧辞(神話と伝承)を再編する意図を持って天武天皇(第40代天皇)が記憶力の優れた舎人の稗田阿礼に物語として詠み習わせた帝紀と旧辞を、筆録して史書として編纂するよう命じ、献上させたと序文に書かれています。献上年は和銅5年(西暦712年)です。

あらためて、日本の神話のこと、断片的にというか、子供の頃に触れた幾つかの物語、『因幡の白ウサギ』や『ヤマタノオロチ退治』や『天の岩戸』は何となく覚えてはいますが、神話からどの様に天皇に繋がっていくのか、正直、ちゃんと学んだ記憶が私にはありませんでした。それで、幾つかの古事記に関する本を手に取って読んでみました。

①本居宣長『古事記伝』を読むⅠ 作者:神野志隆光(こうのしたかみつ)…最初に頁を開く書物としては、私には難解でした。が、原文とその解説が述べられていて、特に神代の神々の神話には、ギリシャ神話に通ずるものを感じ取る事ができました。当然ながら完読はできていませんが…

②古事記学者ノート 作者:三浦祐之(みうらすけゆき)…作者が新聞や雑誌に寄稿されたエッセー集でした。先に①を拾い読みした後で頁を開きましたので、エッセーが古事記の物語の理解を促進させてくれました。

③絵物語 古事記KOJIKI 文:富安陽子 絵:山村浩二 監修:三浦佑之…古事記の神代を語る原文の、あけすけな描写や残酷な描写を避けて、天地開闢、国産み、国造り、天孫降臨までの神話を、子供から読める絵物語にしたものです。一気に読めます。この絵物語によって神代の神話を大筋掴むことができました。

私は、特にイザナギとイザナミの国産み、そして黄泉の国から帰還したイザナギの禊ぎから、多種多様な神様が生まれる行が印象的でした。それはまさにアンパンマンの世界をやなせたかしさんが生み出されたことにも通じるもので、私たち日本人の根源的な宗教観である、あらゆるものに神が宿る、あらゆる生き物に、道具に、自然現象に、無機物に、生理現象に、観念や想念に、それを司る神が存在するという観念が、遙か遠い昔から、私たちのご先祖は持っていたことがうかがわれて嬉しい気持ちになりました。

冒頭の言葉は、国産みに至る前にイザナギ命とイザナミ命が交わす求婚の言葉です。

二神は高天原の神々から国産みを命じられ、天の浮き橋に立ち、混沌とした塩の大地を天沼矛でかき混ぜたところ、矛の先からしたたり落ちた塩が積もっておのころじまとなった。二神はおのごろじまに降りたって、天の御柱と八尋殿(寝所)を建て、理に従って求婚の義を執り行います。

イザナギ命が「あなにやし えおとめを」と詠い

イザナミ命が「あなにやし えおとこを」と詠う

こうして二神は契りを交わし夫婦となって、八洲の国を生み、八百万の神々を生み出しいくのです。 

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