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映画『オッペンハイマー』を観ました。

”nearly zero(ほぼゼロ)” 先週、映画『オッペンハイマー』を観てきました。期待に違わぬ、クリストファー・ノーランの映画でした。 ノーランは、オッペンハイマーという人物の上昇と転落の物語を通じて、科学者の、もっといえば人間の、探究欲や嫉妬心にはブレーキが利かないという、...

2013年7月5日金曜日

インデペンデンス・デイの話

7月4日は、アメリカの独立記念日でしたね。午前中LIVE放送されたレンジャーズvs.マリナーズ戦を見て気づきました。両軍ともに独立記念日のスペシャル帽子を被って戦っていました。(岩隈投手が勝てなかったのが残念でしたが・・・)

アメリカ独立記念日で一番に思い出すのは、1996年に公開されたローランド・エメリッヒ監督作品『インデペンデンス・デイ』(Independence Day)です。

あらすじです
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ある日の出来事です。SETI(地球外知的生命探査)が、謎の人工的な信号をキャッチします。その信号は、なんと月の裏側から発信されていたのです。
7月2日、地球に巨大宇宙船が近づいてきます。その巨大宇宙船は地球の周回軌道上で制止し、外壁からいくつもの円盤が飛び立ち、それは大気圏に進入し、地球上の主要な都市の上空に飛来して、上空に浮かびます。一つの円盤は、直径2㎞にも及び、都市をすっぽり覆いました。

衛星テレビ局の技術者デイヴィッドは、衛星テレビの受信状態が悪化したとの苦情を受けて、その原因を調査していたところ、衛星が何者かにハッキングされている事を突き止めます。そして、何者かが衛星を利用してカウントダウンしていることに気づきます。
地球上に浮遊している宇宙船同士が、衛星を中継して地球総攻撃のカウントダウンをしていると察したデイヴィッドは、ホワイトハウスで大統領補佐官を務めている元妻コンスタンスに危機を伝える為に、混乱するニューヨークからワシントンへと車を走らせます。

ホワイトハウスではホイットモア大統領が、軍に命じた友好のシグナルを送る作戦を見守っていました。大統領執務室に通されたディヴィッドは、大統領にカウントダウンを説明し、すぐに避難する事を進言します。カウントダウンは0に近づいています。
ホイットモア大統領は、アメリカ国民に避難命令を勧告し、自らもエアフォースワンに搭乗するため、ホワイトハウスを後にします。

上空では、軍のヘリコプターが、円盤に向かって、友好のシグナルを発していました。すると突然、壁面が開いて、青白い光線が放たれ、光を受けたヘリコプターは無残にも粉々に破壊されます。

地上は、人々が円盤が支配する都市から脱出するために大混乱に陥ります。円盤が不気味に動き出しました。下部が放射状に開いて青白く輝く突起物が現れます。
そしてタイムアップ、その突起物から強烈な光線が地上に振り落ち、一瞬にして地上は焼け野原と化しました。

エアフォースワンに無事搭乗したホイットモア大統領は、全軍に円盤の破壊命令を下します。海兵隊の戦闘機パイロットの隊長ヒラー大尉も、ブラックナイツを率いて飛び立ちます。円盤にロックオンして、全機からミサイルが放たれました。しかし、ミサイルは円盤に触れる事なく破壊されます。円盤は強力なバリアに覆われていました。そして円盤から小さな攻撃機が無数に放たれ、ブラックナイツは壊滅します。ヒラー大尉も絶体絶命となりますが、グランドキャニオンでのドッグファイトの末、追っ手の攻撃機を崖に衝突させ破壊します。攻撃機の中から、この世の者と思えない醜い宇宙人が這い出てきます。ヒラー大尉は、その宇宙人を捕虜します。ヒラー大尉は、ドッグファイトの最中、デスバレーにさしかかった時、見知らぬ基地があることに気づきました。ヒラー大尉は、その基地を目指します。

エアフォースワンの機内は、出撃の全機が破壊された事、また先に避難した副大統領をはじめとする主要閣僚が攻撃機に襲われて全員が死亡したとの連絡を受け、衝撃に包まれます。エアフォースワンが進路を失った時、ある提案がアルバート国務長官からもたらされます。彼は元CIA長官で、大統領以上にアメリカの暗部を知り尽くしていました。そしてエアフォースワンは、都市伝説とされたエリア51に向かいます。

エリア51には、1950年代に捕獲された小型宇宙船と宇宙人の標本が残されていました。
小型宇宙船は、人間が操縦できる様に改造が施されていました。
ヒラー大尉が捕虜とした宇宙人を科学者達が調べようとした時、宇宙人は強烈なテレパシーで部屋にいた科学者を次々に殺害します。そして、部屋に近づいたホイットモア大統領にも強いテレパシーを送ります。危険を察したミッシェル少佐が宇宙人を撃ち殺し、大統領は一命を取り留めます。そしてホイットモア大統領は、宇宙人の目的を知りました。
彼らは、まるでイナゴの大群の様に、星々を襲っては根こそぎ奪い、廃墟にしながら宇宙を彷徨っていたのです。ホイットモア大統領は、核攻撃を指示します。

7月3日、アトランタ上空に浮遊する円盤に向かって核ミサイルが放たれます。核ミサイルが炸裂しアトランタは一瞬に廃墟と化します。しかし、円盤は無傷でした。
万策尽きて意気消沈した大統領に、ディヴィッドが起死回生の作戦を進言します。
それは、エリア51に残された宇宙船で敵の母船に進入し、敵のコンピュータネットワークへバリアーを解除するウィルスを放って敵の防御を無効にするという作戦でした。
ウィルスは天才ディヴィッドが作ります。そして宇宙船のパイロットにはヒラー大尉が名乗り出ました。

7月4日、アメリカ独立記念日のその明け方、ホイットモア大統領は、残った軍人、民兵の前に立ち、朗朗と『我々は再び、独立の為に立ち上がろう』と宣言します。そのメッセージは、世界中に発信されました。アジアにもヨーロッパにも、ロシア、中東、アフリカのアメリカと敵対する国々にもメッセージは届けられます。地球人は、生存と、独立を勝ち取る為に一つになって戦う事を誓います。

総攻撃の時間がセットされます。そしてディヴィッドとヒラー大尉を乗せた宇宙船が飛び立ちます。
宇宙船は難なく母船に進入しました。そして中央デッキに接岸、ディヴィッドがウィルスを放ちます。侵入者を感知した宇宙人は、宇宙船を拘束しようと動きます。二人は拘束される前に核ミサイルを中核に向けて放ちます。ミサイルを放った振動で宇宙船は拘束から解かれます。それを見てヒラー大尉は大急ぎで母船の外に逃げ出します。
そしてミサイルの起爆タイマーがタイムアップし、母船は内側から大爆発を起こします。

地球上に展開する円盤のバリアーが無効になりました。地球軍の総攻撃の始まりです。ですが、巨大な円盤をそう簡単に破壊する事はできません。巨大円盤はエリア51の上空で、下部を開き光線の発射準備を整えます。そこにラッセル・ケイスが乗る戦闘機が突っ込みます。ラッセル・ケイスはベトナム戦争で戦闘機乗りであった経歴を持つ現在は民間のパイロットです。宇宙人に囚われた経験を持ち、宇宙人に復讐する機会を待っていました。
そして総攻撃の最中、残されたミサイルはラッセル・ケイスが乗る戦闘機に積まれた一台だけになっていました。ミサイルを放とうとした時、発射ボタンが壊れていることがわかります。ラッセルは、ミサイルを抱いて敵艦に突っ込む事を選択したのでした。

敵艦を破壊する手段が判明しました。人類は一丸となって敵艦を破壊し、人類は独立を勝ち取りました。

end
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私など、劇場で二度も鑑賞しました。劇場で同じ映画を二度以上観たのは、この映画とタイタニック、ラストサムライの3作品だけです。

私は、特にヒラー大尉が、勝利のジンクスとして葉巻を持ち歩き、勝利の後に美味そうに葉巻をふかすシーンに惚れ惚れし、その後しばらく葉巻にはまりました。
わざわざ三宮の舶来専門店まで買いに出向いて、仕事の合間とか、飲みに行って途中喫茶店に入って酔い覚ましする時にふかしていました。いや、ふかしなどしなかった、思いっきり吸い込んでいました。友だちには、タバコを吸うより、よっぽど経済的などとうそぶいていた事を思い出します。ちなみに現在の私は、喫煙の嗜みはありません。

最後にトリビアを一つお話ししましょう。
この『インデペンデンス・デイ』のノベライズされた小説を、当時出張先、東京ドームそばの書店で買い求めました。そして夜、宿泊のホテルでひたすら読みました。
映画との小さな違いは、所々あったと思いますが、大きく違っている箇所がありました。クライマックスでラッセルがミサイルを担いで登場するシーンです。
映画では、ラッセルは戦闘機乗りとして復帰しますが、小説ではアルコール中毒のラッセルは志願を断られ、自分が所有するプロペラ機にミサイルをくくりつけ神風特攻隊となって飛び立っていたのです。
クライマックスをわざわざ書き換える必要はどこにあるのかなぁ?と不思議に思いました。

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