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「巨大嵐・大寒波…中国の大気汚染が異常気象の原因に 科学者も衝撃」
産経デジタル 2014.4.17 19:19
http://www.iza.ne.jp/kiji/world/news/140417/wor14041719190032-n1.html
--以下記事内容です--
中国で深刻化している微小粒子状物質「PM2.5」などによる大気汚染が、北半球における異常な巨大嵐や大量降雨、大寒波などの重大な気候変動の原因になっているとする研究論文が16日までに、全米科学アカデミー紀要に発表された。論文は、昨年末から今年初めにかけて米国の東部を襲った異常な寒波にも影響していると指摘した。大気汚染が人体に深刻な影響を及ぼすことは多数報告されてきたが、地球規模の異常気象との関係が科学的に指摘され、衝撃が広がっている。
■米科学者らが解析
「(北半球で発生した)分厚く巨大な雲やおびただしい降雨を伴う嵐は、大気汚染の結果として生み出されたものだ」
研究論文の主著者で、米カリフォルニア工科大学ジェット推進研究所のユアン・ワン博士研究員はこう断言し、北京を中心とする中国の大気汚染が気候変動に重大な影響を及ぼしているとの認識を示した。
英BBC放送や米CNNテレビなどの報道によると、米国のテキサス、カリフォルニア、ワシントン各州から集まった科学者が研究チームを結成。中国のほか、インドなどの新興国で排出量が増加している、石炭火力発電所や自動車からの排ガス、空気中の微小粒子状物質などが大気に与える影響を最新のコンピューター技術で解析した。
論文では、異常気象の原因として、排ガスや微小粒子状物質から生まれた大気中を浮遊する粒子状物質「エアロゾル」を挙げた。エアロゾルは雲の元になり、大量に発生すると、嵐も巨大化するとしている。
さらにエアロゾルは日光を吸収するため、温室効果によって地球の温暖化と冷却化の両方の作用をもたらすという。
■地球全体に広がる恐れ
論文では、こうした現象が複合的に作用し、北半球の中緯度の地域でより巨大な嵐やより多量の降雨をもたらしている可能性を指摘。さらに、北極へ流れ込む空気の流れもより速くなっているとし、北極からの寒気の吹き出しがもたらした米国での異常寒波との関係も指摘した。
ワン博士研究員は「米国やカナダを含む北半球の中緯度の地域で起きた異常気象と関連づけることができる」と明言。テキサスA&M大学で大気科学を専攻するレンイー・チャン教授は「米国で異常気象が起こっていることはほぼ確実で、さらなる研究が必要だ」と語った。
このほか、論文は、エアロゾルは嵐やモンスーンに乗って、地球全体に広がり、より広範囲な気候変動を招く恐れもあると警告した。
中国は、地球温暖化の原因とされる二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスの世界最大の排出国。CO2だけでなく、PM2.5による大気汚染そのものが、より直接的に気候変動の原因となっている可能性があり、世界的に改善を求める声が一段と高まるのは確実だ。
--以上--
大気汚染の元である化学物質が、過度な雨雲の生成を助長しているという報告です。
地球規模の大気汚染が、地球規模の天災を引き起こすという警報です。
チーム森田の”天気で斬る!”というブログに、次の記事がありました。
前線が停滞した影響 2014/8/24(日) 午前 11:49
http://blogs.yahoo.co.jp/wth_map/archive/2014/08/24
8月に停滞前線がもたらした影響が書かれていました。
日照時間の極端な少なさは、農作物の成長に悪影響を及ぼすにとどまらず
日本近海の海水温が低下しており、今後の水産物の水揚げにも悪影響を及ぼす心配がある
と綴られています。
以上の様な記事を読むと、この度の異常気象による災害は、人災であると思えてきます。
そして人災であるとするならば、それを防ぐ手立ては私たちに残されているとも思えます。
現在、世界の国々は三度目のワールドウォーゲームにひた走っている不気味さを覚えますが、ウォーゲームにかまけ、野放図な大気汚染を続ければ、人類はもしかしたら核兵器が炸裂するまでに、滅びるかもしれません。
私たち人類は、ウォーゲームで争うのではなく、互いが協力しあって存続し続けるためのワールドピースゲームに本気で取り組まなければと思います。
日本は、世界に先んじた公害防止の技術があります。その技術を積極的に世界中への普及に努め異常気象を低減させることこそ、日本が進んで取り組まなければならない役割だと思います。
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