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映画『オッペンハイマー』を観ました。

”nearly zero(ほぼゼロ)” 先週、映画『オッペンハイマー』を観てきました。期待に違わぬ、クリストファー・ノーランの映画でした。 ノーランは、オッペンハイマーという人物の上昇と転落の物語を通じて、科学者の、もっといえば人間の、探究欲や嫉妬心にはブレーキが利かないという、...

2012年8月21日火曜日

映画『クラウド・アトラス』の特別映像を観ました。


ワーナーブラザーズから
2013年春日本公開予定の映画『クラウド・アトラス』の特別映像公開
というニュースメールが届きました。


『マトリックス』シリーズのウォシャウスキー兄弟(現在はなんとウォシャウスキー姉弟となった様子)と『パフューム ある人殺しの物語』のトム・ティクヴァの三人が共同で監督を務める映画『クラウド・アトラス』については、
韓国エンターテイメントニュースサイト【Kstyle】の日本語ページに比較的詳しい記事が掲載されていました。
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映画「クラウド・アトラス」は、1849年の太平洋を航海するアダム・ユーイングの冒険物語、1931年の若い天才音楽家ロバート・フロビシャーの短くも強烈な人生、1974年の原子力発電所建設に隠された巨大な陰謀を追跡する女性ジャーナリストの物語、2012年の老人ホームに強制収監される編集者の脱出物語、2144年の人間の暴力に立ち向かうことになる遺伝子組み換えによって生み出されたクローン人間の物語、2345年の文明が破壊されてしまった近未来の地球で繰り広げられる戦いの計6つの物語で構成されている。それぞれ違う物語だが、ジグソーパズルのように密接に繋がっている6つの物語は“時代を超えても変わらない愛と運命”というメッセージが込められている。
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http://news.kstyle.com/article.ksn?articleNo=1948568&categoryCode=PU

またmsnエンターテイメントニュースには
『過去と現在と未来で起こる様々な物語を交錯・連鎖させながら、人間はなぜ同じ罪を繰り返すのか? その罪は次の時代へどのような影響を与えるのか? を問いかけ、すべて人生は繋がり、連関していることを描き出す壮大な作品。』
http://topics.jp.msn.com/entertainment/movie/article.aspx?articleid=1306631
と映画レビューが書かれていました。

そして極めつけは"Cloud Atlas"のOfficial Site
スリリングなBGMが鳴り響く中で、画面に次々と登場人物の顔写真が現れます。
一言で表すならば『連綿』です。
http://cloudatlas.warnerbros.com/

公開された特別映像と、数少ない映画レビューから、とても秘密めいた、遠大で深淵な物語を予感させ、『マトリックス』公開前に感じた、あのワクワクする期待感が甦ってきます。

主演はトム・ハンクス。そしてハル・ベリー、ヒューゴ・ウィーヴィング、スーザン・サランドンら実力俳優が名を連ね、また日本映画でも活躍する韓国の女優ペ・ドゥナが何やら重要な役柄を演じている様子です。

ところでこの映画は、英国の小説家ディヴィッド・ミッチェルの同名小説"Cloud Atlas"が原作です。Wikipediaで検索してみますと、このディヴィッド・ミッチェルさん、大学を卒業後、8年間英語講師として広島に滞在されていたようです。なかなかの知日家、もしかしたら内面はすっかり日本人になっておられるかもしれません。そして日本滞在が長かった為か、日本を舞台にした作品が多いとも書かれていました。
これまでに発表された作品は
・Ghostwritten, 1999年
・number9dream(邦題:ナンバー9ドリーム 高吉一郎訳)2001年
・Cloud Atlas, 2004年
・Black Swan Green, 2006年
・The Thousand Autumns of Jacob de Zoet, 2010年
ですが、この映画の原作"Cloud Atlas"を含めほとんど邦訳が進んでいないのが残念であります。
映画公開の盛り上がりに合わせて、"Cloud Atlas"の邦訳本が出版される事を楽しみにしたいと思います。

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