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差別の天秤

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2020年4月9日木曜日

ドイツのメルケル首相がドイツ国民に対して発信したWEBメッセージ

電子出版のソフトウェア販売や制作、WEB公開を行う株式会社ボイジャーから、
ドイツのメルケル首相がドイツ国民に対して発信したWEBメッセージを、Romancer作家・レナー順子さんが公開されました、というメールが届きました。
どうぞ一読してください。
これは国民に対して、深い愛情と、重い責任を自覚している指導者の心からのメッセージです。
私たち日本人も、世界の一流指導者からの私たちへのメッセージとして受け取りたいと思います。

[本文転載]
3月26日に皆様へ、ドイツ連邦メルケル首相による「コロナウィルスに対して国民への呼びかけ」を公開いたしました。現在までに1万回以上閲覧され、多くの方から反響をいただいていることに感謝を申し上げます。
その翻訳をご提供いただいたRomancer作家・レナー順子さんから、メルケル首相が4月3日に2回目の呼びかけをおこなったとの情報をいただきました。

1回目の呼びかけに続き、メッセージは簡潔です。過剰な悲観論も無責任な楽観論も含まれていません。何より、具体的な生活に寄り添った視点があります。メルケル首相自身も自宅待機を課せられ、外界とのつながりは電話とネットのみという体験をしたこと、またドイツに住む何百万人のキリスト教徒の行動に影響する行事「4月の復活祭(イースター)」に触れて何をすべきかを語っています。
ドイツと日本では感染状況も医療システムも制度も、異なる点は多々あるでしょう。しかし私たちはこのメッセージに、場所と時間の隔たりを越える価値を感じました。それは、自分のメッセージを呼びかける相手に対する真摯さなのだと思います。どうすれば相手に自分の言葉が届くのか、丁寧な考えが伝わってきます。
以下リンクより、是非ご一読ください。

https://r.binb.jp/epm/e1_140323_08042020091925/

[転載は以上]

私は、特に「2020年4月3日メルケル首相 再び国民への呼びかけ」の中の、次の一文を力強く受け取りました。

「以下転載」
あなた方の中には、今でさえ二週間以上もこのような多数の規則を守っているのに、これ以上続くのですか?と疑問に思う方もいらっしゃると思います。

そいいう疑問が出るのは分かります。それでも今日私がこの規制が取り除かれたり緩和される日程を明言して、結局は感染数から見て不可能になり、この約束を守れなければ、それは私の絶対無責任な行為になってしまいます。
もし私がその様な約束をした故に生じた希望を消滅させる結果になる場合は、医療上、経済上、社会面で悪い状態がさらに悪くなってしまいます。

しかし確実にお約束でき、お約束したいのは、どうすれば現実に両方を成し遂げられるか、連邦政府と私自身も昼夜考えているという事実に間違いない事です。
両方というのは、すべての人の健康保護だけでなく、公共生活が再び一歩一歩可能になるような一連のプロセスです。

私たちがその事を熟考しないとすれば、責任は取れません。
しかしそれと同じように、結局は現実にそぐわないような、はっきりとした終了期日を確約して、間違った希望を持たせることになれば、同様に無責任な事になってしまいます。
こういったこと全てを眼中に置いて、私は動いています。
これはヘラクレスのような非凡な英雄にしかできない課題です。

そしてあなた方、親愛なる国民の皆様は、あなた方と連邦政府と私自身がこの難行に立ち向かうべきだと、要求する権利があります。
そして私たちはまさにそうしています。お約束します。

正直に申し上げますが、この行為が今後もうまくいく為には、私はあなた方のご協力が必要です。あなた方が何週間も前からしてくださっている素晴らしい協力です。

私達の国で大多数の人々がしていることは、ただただ凄いです。
私達の国は、最良の面を誇示しています。
何回言っても言い切れませんが、私はその事に限りなく感謝しています。

今どういう状況にあるか私たちが規則、制限や禁止事項を守ることがなぜ必要なのか、絶対に必須か、を念頭におけば、協力がどんなに重要かが明白になります。
「以上」

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