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映画『オッペンハイマー』を観ました。

”nearly zero(ほぼゼロ)” 先週、映画『オッペンハイマー』を観てきました。期待に違わぬ、クリストファー・ノーランの映画でした。 ノーランは、オッペンハイマーという人物の上昇と転落の物語を通じて、科学者の、もっといえば人間の、探究欲や嫉妬心にはブレーキが利かないという、...

2015年4月5日日曜日

手に負えないウィルス事情

昨日放送された、NHK「週刊ニュースFU.KA.YO.MI.」の
深読みコーナー『あなたも狙われている!?急増するサイバー攻撃』で取り上げられた最新コンピュータウィルス事情を観て、もはや私たちに抗う手立てがないと思いました。

いくら私たちが自宅のパソコンや情報機器に強固と思えるセキュリティを施しても、偽装されていない正真正銘の企業が公開しているホームページを閲覧するだけでウィルスに感染すると云います。企業の正真正銘のホームページが密かに改ざんされているのです。そしてパソコンや情報機器に感染したウィルスは、セキュリティに検出されない様に動かず、利用者がある操作をするのをじっと待ちます。
たとえば、ネットバンキングから送金操作を行った時に、口座と金額を勝手に改ざんし、送金の上限に引っかからない程度の金額を別の口座(飛ばし口座)に送金するという手口です。
また、まるでパソコンやスマートフォンの有料サービスの利用料金の如くに、毎月少額をかすめ取るという手口もあると云います。
結局は、お金を盗まれた直接の被害者である末端の利用者が気付いてはじめて公になり、事件になります。その時はすでに遅しで犯人は分からぬまま足取りさえも掴めません。
改ざんされた企業も被害者と見なされ、お金を盗まれたのが銀行の口座であれば、銀行が補填する様ですが、多くの場合振り込み詐欺と同様に、被害者の泣き寝入りです。

昨今は、スーパーマーケットのレジや様々な券売機、もちろん銀行のATMもインターネットで繋がっています。インターネットで個人情報が行き交うところは、すべてサイバー攻撃の標的に晒されます。そして個人情報や電子マネーがどんどんとかすめ取られ、さらに悪い事に利用されていくと云うのです。

またウィルスは、闇サイトにいけば簡単に手に入ります。何がしたいか?と希望を告げればオーダーメイドで新規のウィルスが提供されると云います。そしてウィルスは増殖し、もはやセキュリティソフトでは対応ができなくなりつつあると云います。

この様な事態に、番組では
企業や個人へのセキュリティの啓蒙
そして
セキュリティへの投資、要員の育成、高い技術者へのインセンティブの奨励
を対策としてあげていました。

偏屈な私は、その昔、パソコンの黎明期と同時に販売されたウィルス駆除ソフトを見て、自分たちが裏でばらまいて、表で有料で駆除サービスを展開しているのでは?と疑ったものです。昔からあった悪質シロアリ業者の手口から連想したのです。

昨年、米国の大手セキュリティソフト会社であるシマンテックが、もはやアンチウィルスソフトだけでは防ぐ事ができないと発表しましたが、衝撃でした。もはやモグラ叩きでは追っつかなくなったという事です。

サイバー攻撃はさらに進化し、巧妙に、あるいは大胆にあらゆる場所を攻撃します。米国や中国、そしてロシアなどではもはやサイバー戦争が始まっていると云います。中東でもそうです。イスラエル、イラン、そして昨今のテロリスト集団もサイバー攻撃でしのぎを削っているのです。東アジアでは北朝鮮もそうです。

これもまた、新しい技術を利益を得る道具とだけにしか見ずに、野放し状態にしてきた報いではないかと思います。

大胆な処断が必要だと思います。

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