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映画『オッペンハイマー』を観ました。

”nearly zero(ほぼゼロ)” 先週、映画『オッペンハイマー』を観てきました。期待に違わぬ、クリストファー・ノーランの映画でした。 ノーランは、オッペンハイマーという人物の上昇と転落の物語を通じて、科学者の、もっといえば人間の、探究欲や嫉妬心にはブレーキが利かないという、...

2015年4月10日金曜日

大手前通り観光改造計画

3月27日(金)、姫路城は5年にわたる平成の大修理を終えグランドオープンしました。
でも、めでたい行事に水を差す醜聞も聞こえてきます。

ある単身の旅行者が、急きょ姫路で一泊しようとホテルを探し、ようやく一軒のホテルに部屋が確保できしました。
けれどフロントで言われた言葉に耳を疑います。
フロントマンが示した部屋は普段ならば5~6千円のシングルルームでしたが、当日は宿泊費として二万円近くを提示されました。その上、その部屋は空調が壊れていると平然と説明がありました。
旅行者は呆れたものの、仕方なく宿泊し、でも二度と姫路では泊まらないと強く思ったそうです。

以前から、姫路はお城しか観光が無いというのが通説で、旅行者は山陽路の観光地を巡りながら、宿泊は観光や宿泊施設が充実している神戸や大阪か、はたまた岡山の温泉郷を利用するというのが一般的である様に思います。
姫路には泊まる場所が無いわけではないですが、旅行者には素通りされる。そんな風潮が宿泊業者からやる気を削いで、しかも少ないイベントに便乗して宿泊料金を値上げし、大切な一見の客に悪い印象を与えてしまう。これでは益々姫路は素通りされてしまいます。

姫路の市街地は、この十年で見違えるほどに町並みが変わりました。
JR姫路駅周辺は再開発事業でどんどんと整備され、新しく東西の道路が出来て、その側には新しい商業ビルがどんどんと立ち並びます。JR姫路駅から姫路城の大手前に通じる大手前通り(通称50メートル道路)は車線が減少し、歩道の幅が拡張されて、歩行者に優しい街作りも進んでいる様子です。

けれども、市街地の観光は姫路城しかないというは変わりません。十二所線から北の大手前通りの両翼の景色は、昔のままで寂れた町並みが続きます。
旅行者の足として、城周辺観光ループバスが走っています。一日乗車券を利用すれば、JR姫路駅と姫路城周辺に集中する観光施設までの間の約1㎞を、歩く必要もありません。
益々、間が取り残されている様に感じます。

大手前通りは、1955年に完成しました。当時は、こんなバカ広い道路と揶揄されたそうですが、現在ではこの広い道路があるお陰で、姫路城が新幹線姫路駅からも真北に美しく眺める事が出来、姫路城のPRに大変役立っています。
しかし、姫路城のPRには役立ったとしても、姫路市街の観光資源にはなり得ていないのが実情だと思います。

そこで、大手前通り観光改造計画のお披露目です。
先にも述べた通り、姫路駅周辺は再開発の真っ只中で、改造計画は空論でしかありませんが、あえて夢を語ろうと思います。

大手前通り全体をお祭り広場にするのです。
自動車やバスを閉め出して、歩行者専用のお祭り広場にするのです。

広場の中程に、ヤッサや獅子舞の常設練り場を設け、毎日時間を決めてヤッサや獅子舞でお祭り広場を盛り上げるのです。露店を常設し、祭りの幟旗をはためかせ、提灯で飾るのです。大太鼓を打ち鳴らし、笛で祭り囃子を奏でるのです。
日本でも指折りの播州の秋祭りが、ここに来れば、いつでも楽しめる。そんな最高にクールなお祭り広場にするのです。

また両側の建物は、現在大手前家老屋敷跡公園にある土産物の建物と同様に、瓦屋根と白壁に統一するのです。高さも統一できれば尚良いです。一階には土産物屋、食事処、休憩所、案内所、ギャラリーなどを配置して、二階より上は宿屋や食事処、芝居や漫才落語などの劇場を配置します。
夜にはヤッサや獅子舞を練り上げて、宿泊客に祭りの絶景を提供するのです。
姫路だけでなく播州一円の祭り関係者が協力し合って、このお祭り広場を盛り上げるのです。

そしてあと一つ、
お祭り広場を縦走する交通機関として、LRT(次世代型路面電車システム)を導入するのです。観光客の足として、無料で運行するのです。JR姫路駅から再開発地域を通り、お祭り広場を通り、大手前から姫路城周辺をぐるりと回ります。美術館、図書館、城郭研究センター、シロトピア記念公園、文学館、千姫神社、好古園を巡るショートコースもいいでしょう。また、競馬場から增位山随願寺、広峰神社の麓を巡るロングコースもあれば尚良いと思います。

姫路城の次の100年が、世界中のどんなテーマパークよりも華やかで優れた「城と祭り」のシティパークとなったらどんなに素晴らしいでしょう・・・そう夢想してしまう私です。

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