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差別の天秤

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2011年5月28日土曜日

小学生の頃に憧れた仕事は『台風博士???』です。

先ほどのブログでも書きましたが、学生の頃は(今も余り変わりませんが)、劣等感の塊でした。
でも、そんな私でも、なりたいもの、将来の夢が一応ありました。
小学校の頃ですが、現在でいうところの『気象予報士』(ちょっとニュアンスが違うんですけど…)に憧れまた。

実は私、『台風』が大好きです。大人になった今『台風』が大好きというと、毎年、その台風で甚大な被害を被られる方から批判を受けてしまいますので、幼い頃の戯れ言として、寛容な心で、以下を読んで頂ければと思います。

『台風』が近づくと、テレビのニュースで、『台風〇号は、現在△に位置し、日本に向かって北上中です』とか、『××時、鹿児島枕崎辺りに上陸しました』とアナウンサーが読み上げます。当時は、まるでゴジラか何か得体の知れない怪獣が上陸したのかと思い込み、興奮しました。

また、台風が『兵庫県に再上陸した』とか『台風の眼に入った』とニュースで聞くと、外に出て、空を見上げて『台風の眼』を探したものです。

また、『台風』が近づくと現地からの生中継で、激しい雨・風の中でヘルメットをかぶり、合羽を着て、飛ばされそうになりながらも必死で状況を伝える姿に感動しました。(でも実況放送されていたのは、各地のアナウンサーなんですよね。当時は、台風に立ち向かう男達、と思っていました。)

深夜に『台風』が近づくとなると、1時間起きにNHKの定時台風関連ニュースが放送されるので、その夜は、そのニュースを見るため、徹夜です。また、布団に入ったところで、興奮して寝られませんでした。

因みに『台風』は、低気圧の化け物で、反時計回りに、中心に向かって回転しながら北上します。中心部の気圧が一番低く、それが中心付近で上昇気流を発生して周辺で次々に積乱雲を生み続けて、激しい雨をもたらします。また、中心部の気圧が低ければ低いほど、周辺部との気圧の高低差が大きくなって激しい風をもたらします。
また、勢力の大きな台風は、上昇気流から中心部に向かって下降気流が発生し、そこは雲もなく無風の空間となります。それを『台風の眼』と呼んでいます。

小5の夏休みには自由研究で気象について調べようと、当時、姫路の御幸通り商店街にあった誠心堂書店の、子供はまずあがる事の無い3階の専門書コーナーで、海上保安庁大教授能沢源右衛門著『天気図と気象』という専門書と天気図用紙を購入して、翌日から、ラジオの気象通報を聞きながら天気図を書き始めました。

実際のところ、三日坊主という事はなかったですが、最初の意気込みも徐々に薄れ、しまいに邪魔くさくなって、ええ加減な記録になっていき、夏休みもまだまだ続くというある日、研究は終了しました。能沢源右衛門著『天気図と気象』は、いまも本棚にあります。ほとんど読んでいませんが…

結局はその程度、『絶対になりたい』という強い意志は芽生える事なく、夢は弊え現在に至っています。


p.s.
今でも、気象現象のニュースには敏感に反応し、しっかり聴き入ります。
最近では、アメリカ中西部で多発している竜巻のニュースに関心を持っています。地震や台風も恐ろしいですが、竜巻は、発生してから数分間という短命のなかで数㎞を移動し、移動したコースにあった全てのモノを破壊し尽くします。
先日5月24日、ミズーリ州ジョプリンを襲った竜巻は、単一の竜巻としては、史上最悪で、124名という尊い命が奪われたとニュースで報じられていました。

因みに竜巻の規模の指標ですが、『Fスケール』というものが広く用いられています。
これは、1971当時シカゴ大名誉教授であった藤田哲也さんが提唱された『Fujita-Pearson Tornado Scale 』の略称です。

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