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”nearly zero(ほぼゼロ)” 先週、映画『オッペンハイマー』を観てきました。期待に違わぬ、クリストファー・ノーランの映画でした。 ノーランは、オッペンハイマーという人物の上昇と転落の物語を通じて、科学者の、もっといえば人間の、探究欲や嫉妬心にはブレーキが利かないという、...

2011年5月24日火曜日

中島みゆきさんの『悪女』を久し振りに聴きました。

今日、久し振りというか、中島みゆきさんの『悪女』を聴きました。
中島みゆきさんをリアルタイムで聴いていた世代です。ですが、おとんぼ(末っ子)で、20歳を過ぎても女性と面と向かって話すのが恥ずかしく(女性は大好きです。ちょっとした仕草で、すぐに好きになり、告白してよく玉砕してました。)、男連中と酒を呑み、歌を歌っている方が楽しかった、というか、そういう風にしかできなかったところがありました。

『悪女』は、私が20~21歳頃に流行った歌です。軽やかなメロディーに、曲名が『悪女』、へんな歌やなぁくらいしか思いませんでした。


今日、じっくりと歌詞を聴き入りました。
浮気癖のある彼氏から別れを切り出させようとして、自分も友人(マリコさん)宅や映画館、ホテルのロビーで時間を潰し、彼氏に浮気をしている素振りを見せて、愛想を尽かせよとする。でも気付くと帰る場所は彼氏しかいない、でも電話をしてもいつも受話器は外されたまま(携帯電話しか知らない世代は、この綾は分からないでしょう)。
『悪女』を演じ続けるのは切ない、という可愛い女心が綴られていました。


特に歌詞のさびの部分

悪女になるなら、
月夜はおよしよ素直になりすぎる

隠しておいた言葉が
ほろりこぼてしまう

『行かないで』


『ほろりこぼてしまう』の後一呼吸も置かずに『行かないで』と続けたセリフ、これまで気付きませんでした。

20歳前後で、この様な女心が分かるというか、自然に対応できる男が『もてる男』になるのでしょうね。

いやいや、深いなぁと溜め息をついた次第です。


ところで、私は、中島みゆきさんの歌での中では、特に『時代』、そして『ホームにて』という歌が好きです。

『時代』といえば中島みゆきさんの代名詞ですよね。高校時代に聴きました。なんてスケールの大きいな歌やなぁと感じた事を覚えています。



『ホームにて』は、アルバムの中に収録されている歌で、余りメジャーではない歌かもしれないけれど、
何かの理由で街を離れて故郷に帰る若者が、故郷に向かう最終電車を前にして躊躇する様子と、そっと優しく駅長が背中を押してくれる、という何気ない物語が綴られた歌詞です。

いるかさんの『なごり雪』とはちょっとシチュエーションが違うけれど、ホームでの切ない物語という点で共通していて、二曲とも、とても好きな歌です。

いつか歌って、Youtubeにアップしたいと思います。

因みに『ホームにて』の歌詞ですが以下に掲載します。

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ホームにて
作詞・作曲・歌 中島みゆき

ふるさとへ 向かう最終に
乗れる人は 急ぎなさいと
やさしい やさしい声の 駅長が
街なかに 叫ぶ
振り向けば 空色の汽車は
いま ドアが閉まりかけて
灯りともる 窓の中では 帰りびとが笑う
走りだせば 間に合うだろう
かざり荷物を ふり捨てて
街に 街に挨拶を
振り向けば ドアは閉まる

振り向けば 空色の汽車は
いま ドアが閉まりかけて
灯りともる 窓の中では 帰りびとが笑う
ふるさとは 走り続けた ホームの果て
叩き続けた 窓ガラスの果て
そして 手のひらに残るのは
白い煙と乗車券
涙の数 ため息の数 溜まってゆく空色のキップ
ネオンライトでは 燃やせない
ふるさと行きの乗車券

たそがれには さまよう街に
心は 今夜もホームに たたずんでいる
ネオンライトでは 燃やせない
ふるさと行きの乗車券
ネオンライトでは 燃やせない
ふるさと行きの乗車券

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