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映画『オッペンハイマー』を観ました。

”nearly zero(ほぼゼロ)” 先週、映画『オッペンハイマー』を観てきました。期待に違わぬ、クリストファー・ノーランの映画でした。 ノーランは、オッペンハイマーという人物の上昇と転落の物語を通じて、科学者の、もっといえば人間の、探究欲や嫉妬心にはブレーキが利かないという、...

2011年5月31日火曜日

唐突ですが、私『ミュージカル』も大好きなのです。

2004年、アンドルー・ロイド・ウェバーのミュージカルを映画化した『オペラ座の怪人(原題:The Phantom of the Opera)』は、ファントムを演じたジェラルド・バトラーの囁くような魅惑の歌声と、クリスティーヌを演じたエミー・ロッサムの若々しくも伸びのある高音・美声で綴られていました。

物語のプロローグ、モノクロの画面に映し出された廃屋となったオペラ座で、オペラ座に伝わる怪異な出来事とそれにまつわる品々のオークションが開かれます。
モンキーがシンバルを叩く粗末な玩具に裕福な高齢の男性、そして女性が、その曰わく付きの粗末な玩具をともに手に入れようとしますが、最後は男性が手に入れます。
そして、オペラ座の悲劇となった大シャンデリアが修復され、天井につり上げられるところで、画面は一気いに色彩豊かな映像に、美しいオペラ座の記憶を甦ると共に、アンドルー・ロイド・ウェバーが作曲した『The Phantom of the Opera』が流れ、本編の幕開けを告げました。

昨年末、日本テレビ系列(関西では読売テレビ)の金曜ロードショーで放映された『オペラ座の怪人』は、通常の声優さんが日本語セリフを話すのではなく、劇団四季のメンバーが、日本語歌詞の歌曲で繋ぐという、素晴らしい演出で、観終わった後も、本格的なミュージカルを観た余韻に暫く浸っていました。

物語にぐいぐいと引き込むセリフと、感情の起伏を表現する歌唱。そして、演技と舞台装置すべてが、観客を日常ではない世界へ誘う、というミュージカル。

大阪で勤めていた頃、JR大阪駅西側に劇団四季大阪劇場がありました。
映画は、趣味でもあり、よく観に行ってはいましたが、ミュージカルはチケットを事前にとらなければならないこと、そして共にいってくれそうな(私が『ミュージカル観に行かへんか』、なんて誘うとジョーダンとしかとられず、逆に怒りを買ってしまうという恐怖がありました。ですから、これは、初のカミングアウトとなります)、何より敷居が高かったのです。

ですが、それも私の思い込みであって、当時、もっと遊びにも軽やかにになって、いろいろ観たかった、なんて思います。ほんと、劇団四季のミュージカル、観に行きたかったです。

劇団四季

この『オペラ座の怪人(原題:The Phantom of the Opera)』は、当時の最愛の妻であったサラ・ブライトマンの為に書き下ろしたミュージカルと言われています。
しかし、円満と思われた結婚生活も1990年に破綻、傷心のアンドルー・ロイド・ウェバーは、恋の出会いと別れを描いた『アスペクツ オブ ラブ(原題:Aspects of Love)』を制作します。このミュージカルのプロローグで歌われる曲が『Love Changes Everything ~愛はすべてを変える~』です。

私は、アンドルー・ロイド・ウェバーの制作したミュージカルとして、その名前を知っていたのは、
・初期のジーザス・クライスト・スーパースター
・キャッツ
・オペラ座の怪人
くらいです。実は、とてもミュージカルに暗いのです。(観なければ、敬遠していればそうなりますよね)

サラ・ブライトマンを初めて見た、そしてその歌初めて聴いたのは、随分前にエミー賞の授賞式の中継で、当時イタリアの新鋭(といってもデビューが遅かっただけですが)アンドレア・ボチェリの持ち歌で英語題名が『Time to say Goodbye』を二人で歌われていたのを聴いたのが最初です。この歌曲は、以後『Time to say Goodbye』のセリフだけが英語で、その他はイタリア語で歌われる様になったそうです。
因みに、『Time to say Goodbye』別れの歌のようですが、原題は違い、また歌詞も、二人が共に航海に旅立ってゆくという希望を称えた歌曲であり、結婚式にうってつけの歌だそうです。

そして、今年になって『Love Changes Everything ~愛はすべてを変える~』をYoutubeで聴きました。日本語訳詞を検索し、『愛』の力をこれほどまでに直接的に歌った歌が過去にあっただろうか、と思うほどに、その根源性が綴られていました。歌詞も、そして最初は小さな波紋から、大きなうねりへと変化する曲も素晴らしいと感じました。

そして、不味い歌唱ですが、歌いました。そして、ビデオを作成しました。
演奏は、The Royal Philharmonic Orchestraが演奏されたものを利用しました。
また、映像に使用した写真は、Picasa写真ギャラリーからウェディングで検索し、ダウンロード可能な画像を選定して、ロイドのイメージであるベルベット=真っ赤な薔薇と対比させるためにモノクロにしました。
身勝手な言い方ですが、Picasaに写真を投稿されている全世界の『愛』に満たされた人々とのコラボレーションという気持ちで作成しました。

因み、私はアンドルー・ロイド・ウェバーの初期の作品である『ジーザス・クライスト・スーパースター』をハリウッドで映画化されたものを映画館で観ています。当時は、KISSなどヘビメタのバンドが世界を席巻して、映画も大変ロック色が強くてついていけないところがありました。

でも、若かりしアンドルー・ロイド・ウェバーの野心作であったと今ではそう感じます。

今の若者も、彼らは彼らで色々と興味ある事に、突き進んでいいると思いますが、若い時分から余り選別せずに、何でも挑戦してみるという、遊び心をもっと持って欲しいと思います。沢山のものを見聞きしする中で、本当に自分の楽しみ、遣り甲斐となる事柄に出会えると思います。(ちょっと最後は、説教臭くなってしまいした)ご免なさい…

p.s.
因みに、『Love Changes Everything ~愛はすべてを変える~』の英語歌詞と、日本語訳詞を以下に、掲載します。

  "Love Changes Everthing"
ミュージカル『アスベクツ・オブ・ラヴ』より

Love, love changes everything
Hands and faces, earth and sky
Love, love changes everything
How you live and how you die

Love can make the summer fly
or a night seem like a lifetime
Yes love, love changes everything
Now I tremble at your name
Nothing in the world will ever be the same

Love, love changes everything
Days are longer, words mean more
Love, love changes everything
Pain is deeper than before

Love will turn your world aroung
and that world will last for ever
Yes, love, love changes everything
Brings you glory, brings you shame
Nothing in the world will ever be the same

Off into the world we go
Planning furtures, shaping years
Love bursts in and suddenly
All our wisdom disappears

Love makes fools of everyone
All the rules we make are broken
Yes love, love changes everyone
Live or perish in its flame
Love will never, never let you be the same

Love will never, never let you be the same


『Love Changes Everything ~愛はすべてを変える~』日本語訳詞

愛というものは すべてを変える
手つきや顔つき 大地や空までも
愛というものは すべてを変える
人の生き様や死に様まで

愛というものは 夏を短く感じさせる
一夜を永遠に 感じさせることも
そうよ 愛というものは すべてを変える
あなたの名前を聞いただけで 私は震え出す

この世のすべてが
もう元には戻らない


愛というものは すべてを変える
一日を長く感じて 言葉に重みが増す
愛というものは すべてを変える
痛みというものを 前より深く感じる

愛というものは 世界を変える
その世界が永久に続く
そうよ 愛というものは すべてを変える
栄光も恥も もたらす

この世のすべてが
もう元には戻らない

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