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映画『オッペンハイマー』を観ました。

”nearly zero(ほぼゼロ)” 先週、映画『オッペンハイマー』を観てきました。期待に違わぬ、クリストファー・ノーランの映画でした。 ノーランは、オッペンハイマーという人物の上昇と転落の物語を通じて、科学者の、もっといえば人間の、探究欲や嫉妬心にはブレーキが利かないという、...

2011年3月15日火曜日

Newsweek日本語版3/16号 Cover Story『思考力を奪うSNS時代』読後感想

3月12日、加西市立図書館の雑誌コーナーでNewsweek日本語版3/16号を読んだ。
発売日が3/9なので当然ながら、この度の国家的危機を招いた地震についてはなにも触れられていない。

さて、表紙を飾るCover Story
『思考力を奪うSNS時代』である。
ツイッターやフェースブックに大量のメール・・・
殺人的な情報洪水が 頭を「フリーズ」させる

その記事を注意深く読んだ。
要約すると、
・情報は必要であるが、溢れるほど大量に与えられると、脳の、情報を精査する機能、選択する機能が著しく低下するだけではなく、正しい判断ができなくなる。
・10の情報が次々に与えられるとすると、結局、脳に印象として強く残るのは最新の1、2の情報でしかない。(脳の一時記憶領域、いわゆるバッファは余りに小さい。)
・以上の様に情報を過剰に摂取する、際限なく求めようとすると結局、収拾がつかなくなる。

気に入った言葉は、
『情報の流れを止めて、小休止する必要がある』

つまり、SNS全盛期の時代において、大切な事は、
『情報収集には何らかの条件で区切りをつけて、そこまでで得た情報により考え、精査し、判断を下す』。
付け加えるならば、この作業を繰り返すことでさらに洗練された思考に辿り着くということでしょう。
私たち人間は、闇雲に突っ走るばかりではなく、時に立ち止まって、自分の責任において考え、再び歩み出す道を決定する、そういったルーティーンが必要なのだ、そう思います。


さて、このNewsweek日本版は1986年に刊行されました。当時、大阪まで通勤していた私には、タブロイド判の夕刊紙、文庫本、と並び、長時間通勤電車に揺られながら、立っていても読める貴重な雑誌の一つでした。また、Newsweek日本版は、これまでに読んでいた日本の雑誌とは、視点が違う(ほとんどの記事がオリジナル雑誌の翻訳で日本人の視点で書かれていない)のが面白く長く愛読していました。

今でも数冊スクラップしています。
主なスクラップは以下の通りです。
1995/10/25号 「保存版 NOMO 1995 アメリカに夢を思い出させたトルネード」
1995/12/6号 「ビル・ゲイツ大予言 パソコン・ソフトの帝王が語る情報革命の明日」
1996/6/5号 「御成婚から3年 雅子妃はいま・・・ プリンセスはどこへ行った」
1996/12/4号 「マイクロソフトの世紀 ビル・ゲイツの飽くなき野望」
1998/9/16号 「ホームラン! 世紀の記録へばく進するマグワイア」
2003/12/10号 「超特別保存版 シネマ!シネマ!シネマ! 本誌厳選おすすめビデオ30作。
2003冬の話題作レビュー&秘話『ラストサムライ』完全解剖」
2006/2/1号 「ニューズウィーク日本語版創刊20周年 独占インタビュー55連発」
2006/9/6号 「進化する太陽系 冥王星だけじゃない ここまで変わった宇宙の『定義』」
2006/12/27号 「硫黄島からの手紙 イーストウッド、渡辺謙、二宮和也 米批評家をうならせた戦場のリアリズム」
2008/3/26号 「丸ごと1冊 地球白書」

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