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映画『オッペンハイマー』を観ました。

”nearly zero(ほぼゼロ)” 先週、映画『オッペンハイマー』を観てきました。期待に違わぬ、クリストファー・ノーランの映画でした。 ノーランは、オッペンハイマーという人物の上昇と転落の物語を通じて、科学者の、もっといえば人間の、探究欲や嫉妬心にはブレーキが利かないという、...

2011年3月18日金曜日

大震災から一週間、私に何ができるか?

東北・太平洋沿岸を襲った大震災から今日で一週間です。
地震による、津波、激震の被害、余波はあまりにも甚大で、こうも世界が一変するものかと唖然としてしまいます。そして、現在も大規模な余震が続き、原発被災事故は予断を許さない状況です。

ただ、非常時においても、暴動や略奪行為もなく、辛抱と助け合う日本人の姿が、世界中のメディアを通じて世界中に発信され、日本人の良き一面が、驚きと共に賞賛されています。また、生命の危険を顧みず、原発被災事故による放射能被害を食い止めようと現場で戦う「50名の顔を隠した無名の作業員たち」を米紙などでは、『最後の砦の勇気ある者』として紹介されています。

3月も半ばというのに、第一級の寒波が被災地を襲い、食料、暖房、灯りの乏しい中で約50万人の人々が堪え忍んでいます。日本中から、世界中から危険を顧みず、救援物資を運び、救助活動の為に現地入りされる方が数多くおられます。
これまでの、日本の医師免許がなければ日本で医療行為ができない、という医師法も特例法により受け入れを可能にして、海外からの善意ある医療チームを受け入れて、もはや日本人だけでは到底対応しきれない医療、看護が必要な最前線で尽力頂いている状況です。

被災地以外の自治体も、『緊急疎開』や『ホームスティ』など、被災者の救済に本格的に動き始めています。『人』『物』『金』意外にも『助け合う』という精神が大きな運動の輪を育み始めています。

私の周りにも動きがあります。ある知人は、消防隊員としてこの30日から一昼夜掛けて、宮城県を目指し、津波被害が甚大であった釜石、三陸町で救援活動に従事するとのことです。
また、別の知人は、『今の私には何も出来ない、出来る事は、しっかり稼いでおくことぐらい』と、取りようによっては不謹慎な言動にも聞こえますが、本人はいたって人情家で、つまり今、働ける者がしっかりと働くことこそ、復興の一助となる、と考えているようです。
私は躁鬱症状が快方に向かっているとはいえ、無職、義援する蓄えもありません。しかし、傷ついた子どもたちや年配者の方たちに、たとえば絵本や本を朗読し、また日本の美しい唱歌等を歌って、心に生きる灯火を繋ぐ一助ができるかもしれない。また話をとことん聴き、心の中の悲しみ、怒り、憤りを受け止める一助ができるかもしれない。そういった事で、役立てるのならば、思いっきり働かせて頂きたい、と一心に願います。

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