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映画『オッペンハイマー』を観ました。

”nearly zero(ほぼゼロ)” 先週、映画『オッペンハイマー』を観てきました。期待に違わぬ、クリストファー・ノーランの映画でした。 ノーランは、オッペンハイマーという人物の上昇と転落の物語を通じて、科学者の、もっといえば人間の、探究欲や嫉妬心にはブレーキが利かないという、...

2010年9月22日水曜日

中国と喧嘩をしてはならない。

本日(9/22)の朝日新聞朝刊の『天声人語』、尖閣諸島沖での海上保安庁巡視船と中国漁船の衝突に端を発した、この度の中国との緊張状態について、
前原外相の「(公務執行妨害事件を)国内法に基づいて粛々と処理する」を支持し、また
老子を引用し「相手に負けを意識させない勝ち方」を上げ、中国とのこの度の問題を、そうした収めた方が探れるか否かで、管内閣の器も問われよう、と締めている。

この問題が、中国側で異常に加熱し、次々と日本制裁を繰り出す背景には、尖閣諸島の領有権問題が根底にあることは、互いの了解事項である。
日本のメディアは、「公務執行妨害事件として、日本の法で処理されることは、中国側にとって、領有権を(暗に)認めてしまう事に通じ、それを認める事が出来ない」と中国側の過剰反応を解説している。
また一方で、現在の日中関係(経済に特化した)を「もっとも重要な二国間関係のひとつ」として、長引けば双方に不利益が生じると警告している。

どうもおかしい、日本の政府およびメディアは、中国が駄々っ子で、日本は大人の対応をしている、と一見日本の良識を良しとしているようだが、国家の主義も違い(日本は一応、社会・民主主義国家で資本主義国家、中国は全体主義国家である)、また日本の経済の浮沈はいまや中国に依存、空洞化した日本社会の『衣・食』そして『雇用』までもが中国に依存している。そして、いまや中国は世界の『猛る虎』である。

大人の対応といって静観し、ついには追い詰められて、中国の軍門に下るか、暴発するか、歴史を振り返れば判ることである。
喧嘩はしてはならない、これは絶対条件である。それこそ、日本国民ならびに諸外国への背信行為だ。

日本はまず、今回の『海上保安庁巡視船と中国漁船の衝突』事件のあらゆる情報を世界に公開し、この問題を、領有権問題から切り離し、ひとつの『公務執行妨害事件』として世界の世論に問うことが急務と考える。
その後、この問題を、中国の司法の手に委ねる、引き渡すことも選択肢のひとつであろう。
それはまた、政治の、成熟した二国間関係を演出することにも繋がる。

中国の偉大な知、老子の言葉を引用するならば、
中国に対しては『和して唱えず』
そして世界に対しては『大を用うるに、拙なり』
但し、日本としての気構えは、
『義を見てせざるは勇なきなり』孔子、
そして行動は『敏』この一字です。

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