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差別の天秤

「愛を読む人」という約10年前公開の映画の、他の方が書いた映画評を読みました。 そこには私が考え及ばなかった、ハンナが隠し通した秘密についての考察が書かれいました。ハンナは文盲でした。そして、その事実を生涯隠し通しました。それは何故かです。 映画か原作小説の序章で、ハンナの...

2010年9月21日火曜日

ウィスキーの思い出、『マカロニウェスタンと若気の至り』

十代の中頃、『マカロニウェスタン』にすっかり魅了されていました。今の若者に『マカロニウェスタン』といってもピンとこないでしょうね。60年代から70年代にかけて、イタリア資本で主にイタリアで制作されていたイタリア版西部劇です。

私の当時のヒーローは、ジュリアーノ・ジェンマそしていまやアメリカ映画界で確固たる地位を築いたクリント・イーストウッドです。

『荒野の一ドル銀貨』、
何で心臓に一発食らって死なんねや、そうか胸に一ドル銀貨が入っとたんか、運えいやんか、とか、
『荒野の用心棒』で、
あんなにボコボコにどつかれて、また首吊られてよう死なんなぁ、偉いなぁ、とか、
ヒーローにはどんな不可解があってもすべて肯定して観てました。

また、十代中頃といえば、お酒に憧れた頃です。特に私は、ガンマンが酒場でウィスキーを注文し、ウィスキーが注がれたショットグラスが長いカウンターを滑り走って、それをガンマンが無造作につかみ取り、躊躇なくウィスキーを口に放り込む、なんちゅうカッコエンやろと憧れ、映画を見るたび、いつかやったろと秘めていました。
そして、雀の涙ほどの小遣いを貯めては、決して、近所の酒屋にやっすいウィスキーを買いに行き、エロ本を隠すように、本箱の隅にしまって、親が寝静まった真夜中に、台所からガラスのコップを持ち込んで、部屋で酒場のワンシーンを回想し、字幕で覚えたガンマンのセリフをブツブツ呟きながら、コップになみなみと注いだやっすいウィスキーを一気飲みしてぶっ倒れていました。翌日は、頭痛がすると言い訳しては、よく学校の保健室で酔い醒ましをしたものです。
私にとってのささやかなる青春の思い出です。

さて、同世代の皆さん、同じような経験、お持ちではないでしょうか。ですから、現代の子どもたちの行動にも、注意しながらも、おおらかに見守ろうではないですか。
私たちは、そんな大らか大人達に見守られていたわけですから・・・。

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