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映画『オッペンハイマー』を観ました。

”nearly zero(ほぼゼロ)” 先週、映画『オッペンハイマー』を観てきました。期待に違わぬ、クリストファー・ノーランの映画でした。 ノーランは、オッペンハイマーという人物の上昇と転落の物語を通じて、科学者の、もっといえば人間の、探究欲や嫉妬心にはブレーキが利かないという、...

2017年9月15日金曜日

有事への憂い

日本政府は、この何年かのうちに重大災害に加えて北朝鮮やその他の国の脅威が現実になったとき国中にアラームを鳴らすシステムを構築しました。Jアラートです。
ですがJアラートでは国民を守れません。
もしミサイル攻撃のアラームだとしたら、鳴った数分か数秒後に、悪ければミサイルが落ちてくるからです。そして逃げようとも、ミサイル攻撃から身を守ってくれる頑丈なシェルターなどどこにもありません。Jアラートが唯一与えてくれるのは、側にいる家族を集める時間と神様に祈りを捧げる時間でしょうか。

スイスは、永世中立国を謳い、どの国とも組織とも軍事協力は一切行わず、そして、国民で国を守る意識と行動を徹底すると同時に、各所にシェルターを作って、万一の有事に備えています。テレビで取り上げられる度、美しく牧歌的なイメージから掛け離れたスイスの実態を、以前は過剰だと冷めた目で見ていました。
でも日頃から備えていれば、いざという時に憂いはないでしょうね。

日本は今、憂いばかりが漂っています。
シェルターを作るのにも持つのにもお金が必要です。
北朝鮮の急激に高度化する攻撃力に対抗する、より進んだ防衛力にも膨大なお金が必要な上、実現には相当な時間を要します。
そして、万一の有事の際に、アメリカの核の傘や、安保が本当に機能するのか
戦費にも膨大なお金が必要です。当然に戦争となれば国民の命を浪費されることになるでしょう。そして、日韓が戦火にまみれたら、罹災者の救済はどうするのか
日本は韓国の罹災者を受け入れられるのか
韓国は日本の罹災者を受け入れられるのか
考えれば考えるほど、憂いの種が増え続けます。

それに対して、
なんとかする、
なんとかできるという、
心構えは、
本当のところ、
ありません、
としか言えないのが実情です。

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