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映画『オッペンハイマー』を観ました。

”nearly zero(ほぼゼロ)” 先週、映画『オッペンハイマー』を観てきました。期待に違わぬ、クリストファー・ノーランの映画でした。 ノーランは、オッペンハイマーという人物の上昇と転落の物語を通じて、科学者の、もっといえば人間の、探究欲や嫉妬心にはブレーキが利かないという、...

2015年8月26日水曜日

夏休みの意義、そして目的

中学生になって初めての夏休みに、二人の少年少女が深夜の町を彷徨う途中、ひとりの男に魅入られて、そして命を奪われました。
陰鬱でおぞましい事件、と一言で片付けられないほどに何か根深い問題を感じます。

最初にこの事件の一報が報じられてから、
「夏休みになると未成年の事件、事故が多くなると思う。いっそのこと夏休みを無くしてはどうかな」と言う意見を目にしました。
素朴な意見なのですが、とても心に引っかかりました。

夏休み、を大辞林で引くと
「学校などで、夏の一番暑い時期に設ける休暇、暑中休暇。夏期休暇」とありました。
夏休みの目的、で調べてみるとWikipediaに以下の書き込みがありました。
・校舎などに冷房設備が無い場合が多く、夏の暑さにより授業が困難なため
・普段学校では体験することの出来ない事への児童・生徒の挑戦
・自営業者や農家などの家庭における、家事手伝いを行いやすくするため
・藪入り(昔、奉公人が正月と盆に休みを貰い親元に帰るという風習)の影響
・教育採用試験や教職員の研修など、通常では行いにくい校務の実施
・教職員の休業

スポーツ活動や挑戦したい事柄、また旅行など夏休みのイベントが決まっていて、大人の目から有意義に夏休みを過ごしている子供たちは大勢います。
また、家業の手伝いや農作業の手伝いで、家族と共に働く子供たちもいるでしょう。
受験勉強、就職活動ということもあるでしょう。
でも、目的を全く持たない子供たちもいる、という事も事実です。夏休みは1ヶ月以上もあります。学校の管理化から離れ、ややもすれば様々な誘惑に誘われて、その誘惑に身も心も弄ばれて、夏休みが終わる頃には、すっかり見違えてしまうほどに変わってしまう子供たちがいます。
子供たちの手に、携帯電話やスマートフォンが渡ってからは、誘惑は限度を知らなくなりました。子供たちを、子供と見なさず、際限を持たない消費者と見なして、魅惑的なゲームに誘い、時間もお金も、そして心も無駄に消費を強いります。
また、子供たちを、性のはけ口と見なし、狡猾に近づいて、身も心も、そして命までも奪います。

様々な対策が必要です。しかし、その前に「夏休みの意義、そして目的」をしっかりと子供たち、そして大人達が共有しなければなりません。
それは全ての子供たちが
「夏休みを目的を持って行動することで、夏休みの終わりには、逞しく、優しく、自信に満ちた人に成長する、させる。」事だと思います。
そして私たち大人は、子供たちがのびのびと行動できる環境を整えると共に安全も確保するという難題に挑まなければなりません。

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