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差別の天秤

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2015年2月10日火曜日

高砂市の新図書館、建設が始まっています。

毎月、市の広報誌が届いているのに、あまりしっかりと読んだことがありません。
以前に、「高砂市の図書館事情」という記事を書きましたが、その後をウォッチしていませんでした。

※記事「高砂市の図書館事情」へのリンク
http://harimanokuni2007.blogspot.jp/2011/02/blog-post_22.html

※高砂市の新図書館NEWSへリンク
http://www.city.takasago.hyogo.jp/index.cfm/8,5588,79,380,html

先週、久し振りに高砂界隈を散歩しついでに、米田多目的広場の傍を通りました。
図書館建設が始まっていました。高砂市図書館のホームページを見ると、来年2月のオープン予定なのですね。

以前、知り合いの市議のメールニュースに、佐賀県武雄市の図書館を視察した旨の報告がありました。
当時の武雄市市長が、市民サービスのIT化や民営化を推進し、2013年オープンの図書館の運営も、TSUTAYAを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブに全面委託します。その結果、これまでの図書館の常識を覆うサービスが始まり、全国の注目を集めました。
実際に、そこに足を踏み入れたことはなく、当時の記事を読んだだけですが、
・開館時間が長い。(年中無休で、9時から21時まで利用できる)
・館内にスターバックスがあり、お茶を飲みながら読書できるスペースがある。
・図書館に、新刊を販売する本屋やレンタルショップが併設されている。
という点が印象的でした。そして、実際にとても集客力の秀でた図書館となっています。

※佐賀県武雄市図書館ホームページへリンク
https://www.epochal.city.takeo.lg.jp/winj/opac/top.do

でも、やっぱり違和感を覚えます。
映画や音楽のソフトレンタルビジネスで大成功した私企業の、商業ノウハウを全面的に利用することは、図書館利用者を顧客とたとえれば、顧客の要望、満足に応えるサービスが提供できる、といえるのでしょうが・・・

まず、図書館利用者は顧客でしょうか?
私は、違うと思います。
図書館は、利用者全員の共有財産です。ですから、利用者は、利用者であるとともに管理者、運営者、守護者でなければならないと思います。
利用者は、図書館職員と共に、図書館を大切にする義務があるのだと思います。
そういう理念が、中心になければならないと思います。

私は、現在の図書館にみられる過剰な利用者サービスや、過剰な接客(お客様は神さまです)は不要と考えます。
図書館は知識を自由に学べる学校と、捉えるべきではないかと思います。
ですから利用者は、顧客ではなく、学生です。
そして、図書館職員や司書は、先生です。
人としては対等です。ですから、互いに尊重しなければなりません。
そういう観点から、高砂市の新図書館の運営がなされる事、期待して止みません。

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