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映画『オッペンハイマー』を観ました。

”nearly zero(ほぼゼロ)” 先週、映画『オッペンハイマー』を観てきました。期待に違わぬ、クリストファー・ノーランの映画でした。 ノーランは、オッペンハイマーという人物の上昇と転落の物語を通じて、科学者の、もっといえば人間の、探究欲や嫉妬心にはブレーキが利かないという、...

2014年2月21日金曜日

フィギュアスケート女子フリー

5時に起きて、フィギュアスケート女子フリーをビデオで観ました。
浅田真央選手のフリーの演技を固唾を呑んで観ました。
最初のトリプルアクセル、見事に決めました。その後も三回転の連続ジャンプ、三連続ジャンプ等、八つのジャンプをすべて見事に決めました。伸びやかにスピンをし、そして代名詞となる華麗なステップで観客を魅了しました。そして演技を終えた直後、感極まった表情を湛えて天を仰ぎます。観ていたこちらもグググと涙が溢れました。
演技終了後のインタビューで浅田選手は、「フリーの演技が決められて(応援して頂いた皆さんに)恩返しができた・・・」と語っていましたね。いえいえ恩返しどころか、私など感動で心を満たして頂きました。

そして、最終組の演技を堪能しました。
ロシアの新鋭15才のユリア・リプニツカヤ選手は映画「シンドラーのリスト」の薄幸の少女を演じました。映画の感動を思い起こしてくれる素晴らしい演技でありました。
そして、最高に魅了してくれたのがカロリーナ・コストナー選手です。ボレロに乗った大人の舞はとても魅惑的でした。
アメリカの新鋭グレイシー・ゴールド選手の演技は初めて見ましたが、とても美しい演技でありました。
そしてアシュリー・ワグナー選手は、浅田選手や金妍児選手と同い年、この8年間、フィギュア女子の世界を牽引してきた一人でもあります。笑顔を絶やさず溌剌とした演技にとても好感を持ちました。
そしてゴールドメダルに輝いたアデリナ・ソトニコワ選手、輝ける17才の演技には、瑞々しいまでの若さがありました。顔には笑顔を湛え、全身で観衆の声援に応えていました。彼女の演技中、アリーナは一体感に包まれていました。
最終滑走者の金妍児選手は氷上の女王の風格がありました。タンゴの曲に乗って、スローな舞も、激しい舞も事も無げに演じます。彼女だけは、もうアスリートではなくアクトレスなんだと実感しました。

浅田真央選手には、念願の金メダルを逃す結果となり、残念なオリンピックとなりました。常軌を逸した過度な応援や誹謗にさらされ、過度な期待という重圧を背負わせられました。それがショートプログラムで有り得ない落とし穴を生んだのだと思います。
でも一夜明け、世界中が浅田選手の復活を願い、彼女の最高の演技を待ち望む声で溢れました。そして彼女は、その期待に最大限の演技で応えてくれました。
戻せるなら、この空気をショートプログラムの前に作って上げたかったと思います。
それが一人のファンとして、とても残念に思います。


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