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映画『オッペンハイマー』を観ました。

”nearly zero(ほぼゼロ)” 先週、映画『オッペンハイマー』を観てきました。期待に違わぬ、クリストファー・ノーランの映画でした。 ノーランは、オッペンハイマーという人物の上昇と転落の物語を通じて、科学者の、もっといえば人間の、探究欲や嫉妬心にはブレーキが利かないという、...

2014年2月16日日曜日

昨日は、ちょっとした電車の旅をしました。

昨日は、ちょっとした電車の旅をしました。
おはなし会の始まりが14時、ですが時刻は10時を回っていました。
徒歩行なら4時間半かかります。それで急きょ時刻表を見て本日の移動スケジュールを立てました。

JR 曽根駅発11:28-11:35加古川駅着
JR 加古川駅発11:40-12:05粟生駅着
北条鉄道 粟生駅発12:10-12:32北条町駅着

北条鉄道 北条町駅発14:42-15:04粟生駅着
神戸電鉄粟生線 粟生駅発15:10-16:00鈴蘭台駅着
神戸電鉄有馬線 鈴蘭台駅発16:01-16:12湊川駅着
西神・山手線 湊川公園駅発16:17-16:25新神戸駅着

でもまだ10時過ぎということで、JR加古川駅まで徒歩行することにしました。
これまでの経験値、国道2号線加古川大橋西詰まで徒歩約2時間ということで、余裕で間に合うと踏んで歩き始めました。
中間地点となる竜山大橋を過ぎたのが11時20分でした。そして加古川駅着を12時20分と定めて、それからはさらに一生懸命歩きました。そしてなんと12時10分に加古川駅に到着したのです。我ながらエッヘンでした。そして加古川駅発12:40の加古川線電車に乗りました。

図書館に到着したのは13時40分でした。13時50分からおはなし会の準備をして
14時から30分間三本の絵本を朗読しました。持ち込んだPCに朗読練習用ビデオを流し、音楽と絵と、そして子供たちの顔を見ながら、一生懸命朗読しました。小さな子供たちにはちょっと長いお話しだったかもしれませんが、しっかり聴いてくれました。

おはなし会が終わって、急いで帰り支度をして駅に向かいます。
電車に飛び乗り、神戸の兄に電話をしました。
兄曰く
「そんな遠いところで何してるんや?」
「加西から三ノ宮に出るのであれば、高速バスが安くて一番早い」
「今時神戸電鉄でやってくるとは、酔狂な奴」
などと嫌味をいわれても我関せず、「電車が好きなんや~」と答えて電話を切りました。
電車の外は弱雨でした。合羽も傘も無い、春雨じゃ~濡れていこう、などと無邪気な面持ちになって車窓を眺めていました。
粟生で神戸電鉄に乗り換えました。私、神戸電鉄に乗るのは初めてでした。
クッションの良く効いた連結脇の席に座りました。リックサックから最近手に入れた「海賊と呼ばれた男」上巻を取り出して読み始めます。

ここまで移動スケジュール通りに事は運んでいました。
見慣れない山間の風景にときどき目をやりながら本を読んでいました。車内放送で、
「次は・・・鈴蘭台」と聞こえ、急ぎ身支度を調え、席を立ちました。そしてドアが開き飛び降りると、有馬線のホームが無い・・・、この電車の後に予定する電車が入ってくるのやろうと案内板を見上げると、「西鈴蘭台」という駅名が目に飛び込んできました。アカン乗ろ、と思ったその時、電車のドアが閉まり、電車が私ひとりをホームに残して行ってしまいました。
次の電車が来るまでの15分間、ほんと寒かったです。なんせ歩きの衣装でしたので、山間に吹き抜ける寒風に凍えてしまいました。

次の電車が来て、乗りました。西鈴蘭台の次は、鈴蘭台西口、そしてその次が鈴蘭台駅でした。鈴蘭台は昨年、兵庫商の練習試合で訪れた町です。あの時は車でしたが、やはり道に迷って親切な警察官に誘導してもらったことを思い出します。
鈴蘭台を出ると、六甲山越えです。峡谷を縫う様に電車は走ります。そして南側が開けました。海が見えました。空から光芒が洩れていました。
電車の旅で、とても素敵な風景に出会えました。旅の選択は正解でした。

そして湊川駅で西神・山手線に乗り換え新神戸駅に到着しました。地上にあがると、そとはしっかりとした雨でした。そして私の今日の旅は終わりました・・・

兄がいいます。
携帯電話をスマートフォンに替えなさい。便利なアプリが沢山ある。位置確認から、その場所から最適なルートを教えてくれる。

でも私は思います。
たとえ小さな旅でも、最初にルートを計画して、そしてその計画に沿って行動する。
上手くいけば嬉しいし、上手くいかなくてもまた楽しいのです。私はこの様な旅の心を失いたくは無いのです。

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