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風に立つライオン

 お願いだから幸せになってください。 2015年に公開された日本映画「風に立つライオン」を観ました。 アフリカ、ケニアの風土病を研究する長崎大学の現地研究所に二年の任期で赴任した日本人医師が、赤十字の要請で短期間、ケニア・ロキチョキオにある赤十字戦傷病院に医師して派遣されます。 ...

2013年1月23日水曜日

プログラムを編む


先日、NHKコズミックフロント~発見!驚異の大宇宙~を観て、とても感動しました。
番組の副題は、モンスターテクノロジーを支配せよ~アポロ計画 知られざる成功の鍵~です。
http://www.nhk.or.jp/space/program/cosmic_130117.html

1969年、アメリカはアポロ計画によって人類を月に送りました。NASAは、アポロ計画を成功させるために、史上最も複雑で大規模なコンピュータシステムを開発しました。それが、アポロ誘導コンピュータです。

アポロ誘導コンピュータで実行されるオブジェクトプログラム(目的を実行するプログラム)は、特殊なROM(記憶された情報を読み出すことのみ可能なメモリ)、コアロープメモリに編み込まれました。そうです、まるで編み物をするように、データ線をコアに通せば”1”、コアを迂回すれば”0”として、人の手でプログラムが編み込まれたのです。
それはまさに繊細な技法で織られた20世紀のタペストリーです。そして、しっかりと織られた風景は、月への道程でした。

現在のプログラム開発技法では、高度に仮想化されたプログラム開発環境システムの中で、プログラムがプログラムを生み出していきます。人は、ディスプレイとキーボードの前でオペレーションするだけです。ですが、今から半世紀前、人が自らプログラムを編んでいた事実を知り、とても感動しました。

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