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映画『オッペンハイマー』を観ました。

”nearly zero(ほぼゼロ)” 先週、映画『オッペンハイマー』を観てきました。期待に違わぬ、クリストファー・ノーランの映画でした。 ノーランは、オッペンハイマーという人物の上昇と転落の物語を通じて、科学者の、もっといえば人間の、探究欲や嫉妬心にはブレーキが利かないという、...

2011年12月19日月曜日

北の独裁者死亡報道を受けて


年の瀬が迫った今日、『北朝鮮の金正日総書記急死』のニュースが飛び込んできました。
というか、いつもならまだ夕刊が届くことのない午後3時半頃に夕刊が入ってました。
エエッ号外か、と不信に思いましたが夕刊でした。でも何か意図的なものを感じました。

今年、アメリカを中心とする自由主義国家から悪の枢軸と呼ばれた独裁者、またテロ首謀者が次々と死亡しました。
5月2日 オサマ・ビンラディン(アルカイダ指導者) 米国軍特殊部隊が殺害
10月20日 カダフィ大佐(リビア独裁者) 自国民反体制部隊が殺害
そして北朝鮮の独裁者が今日死亡しました。金正日総書記は国内の指導視察途上の汽車中で『心筋梗塞にて急死』という発表です。

金正日総書記は以前から心臓病疾患者であることは知られていましが、あらゆる成人病疾患者だったのですね。
しかし、数日前から北朝鮮で総書記の次に有名な、高圧的な女性アナウンサーがテレビから姿を消すなど、不穏な空気は漂っていました。もしかしたら、女性アナウンサー失跡の前後に北朝鮮で大きな第一の転換(粛正等々)があったのでは、と想像してしまいます。

1980年代のユーゴスラビア紛争の後、次の火種は極東『北朝鮮』と、当時の未来学者は予言しました。ですがあれから30年、ソ連は今はなく、中国は今だ共産党一党独裁国家とはいえ外貨資本や自由貿易の恩恵の寵児となっています。『北朝鮮』が導火線となって旧東西諸国の政治対立、武力対立が起こることは現実的でないと思います。

しかし北朝鮮は、『誘拐』『麻薬』『偽札』そして『核爆弾』とブラックマーケットで活躍する、犯罪を国家が首謀する国です。その国のかたちが壊れれば、犯罪はもはや規律がなくなり、希望のない『パンドラの箱』が解き放たれる、ということになりかねません。

日本は、東アジアの国々と協力し、万一の動乱発生の監視と抑制、そして北朝鮮民への人道支援等々、これこそ綿密な『想定』と『アクションプラン』を早急に協議し実行すべきと思います。

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