播磨の国ブログ検索

映画『オッペンハイマー』を観ました。

”nearly zero(ほぼゼロ)” 先週、映画『オッペンハイマー』を観てきました。期待に違わぬ、クリストファー・ノーランの映画でした。 ノーランは、オッペンハイマーという人物の上昇と転落の物語を通じて、科学者の、もっといえば人間の、探究欲や嫉妬心にはブレーキが利かないという、...

2018年2月15日木曜日

The Water Is Wide

The Water Is Wide、朝ドラ「マッサン」でシャーロット・K・フォックスさんが劇中に美声で歌われた事で日本でもよく知られるようになった、いにしえのスコットランド民謡です。
私は今から7年前、そう東日本大震災が起こる一月前に、この歌というかこの曲に出会いました。前年の12月に古い友人を病気で失い、その鎮魂を込めて一冊の絵本の朗読動画を作りました。その絵本とは「わすれられないおくりもの」です。
絵本に描かれた絵を初めて見たとき、昔見たアニメ映画「ウォーターシップダウンのうさぎたち」を思い出しました。風が吹き抜けるイングランドの丘陵の世界で暮らす動物たちの物語、それで、大好きなギター演奏曲のCDの中からこの物語のイメージに合う曲を探しました。そして出会ったのがO Waly, Walyという曲でした。この曲がスコットランド民謡であることは聴いてすぐに分かりました。そしてこの曲は、「わすれられないおくりもの」第一幕にあまりにもピッタリとハマりました。
それから数年後、シャーロット・K・フォックスさんの歌声で、O Waly, WalyがThe Water Is Wideと同一曲である事を知りました。ギター演奏曲O Waly, Walyはインストルメンタルであったので、歌詞のことは全く知りませんでした。
劇中、愛する人の手を取りながら歌っていたので、The Water Is Wideはラブソングだと思っていました。

Lady Satin'sさんがEnglish Prohectというブログに、The Water Is Wideの訳詞を書かれていました。一部を引湯させて頂きます。
http://ladysatin.exblog.jp/23398155/

The Water Is Wide 悲しみの水辺

The water is wide, I can't cross over
And Neither have I wings to fly
Give me a boat that can carry two
And both shall row, my love and I

川幅が広くて渡ることができません
私には飛ぶための翼もありません
ボートをください
二人を運んでくれるように
愛する人と二人で漕いでいきます

Oh, love is gentle and love is kind
The sweetest flower when first it's new
But love grows old and waxes cold
And fades away like morning dew

そう、愛は優しさ、そしていたわり
始まりの頃は最も甘美な花のよう
けれど愛にも老いが訪れ
そして冷たくなり
最後には朝露のように消えゆくのです

There is a ship and she sails the sea
She's loaded deep  as deep can be
But not as deep as the love I'm in
I know  not how I sink or swim

船が海を渡っていきます
荷を積んで深く
これ以上無いほどに深く
でも私の愛の深さには及ばない
沈んでしまうのか
それとも泳いでいけるのか
私には分かりません

素晴らしく訳詩でした。
私はこの詩のおかげで、The Water Is Wideが亡くなった愛する人への惜別の歌であることを知りました。

ノルンは人では無いですが、とても愛した家族でした。
今、この歌の詩が、心に深く刻まれます。


0 件のコメント:

コメントを投稿