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不寛容にもほどがある!

現在の日本社会を支配する倫理観では不適切として烙印を押されてしまう、昭和ど真ん中の言動や行動で生きている中年の男性教師を主人公にして、現代にタイムスリップした主人公が、誰かが不適切だと呟けば社会全体が盲目的に不適切を糾弾する不寛容な現代の日本社会の有り様に喜劇で一石を投じる、宮藤...

2015年11月22日日曜日

真昼の決闘

「真昼の決闘」といえば、昨夜の世にも奇妙な物語の中の1話「ハイヌーン」ですね。興奮しました。
和田アキ子扮するサラリーマンが、とある寂れた商店街にある食堂にふらりと入り、壁に貼られたメニューの料理を左から順番に食べ尽くすという、ただそれだけの話です。でも、その異様な可笑しさと対決が進むにつれて深まる緊張感、そして繰り返されるフードファイターと料理人とが交わす短いフレーズ
「○○、○○ください」
「あいよ」
が見事なギャグになっていました。

この話には、原作がありますね。タイトルはすっかり忘れましたが1970年後半から1980年代にかけて一世を風靡した漫画家江口寿史が描いたギャグ漫画の一話です。私にとっては赤塚不二夫が描いた天才バカボンの中の「ミイラの殿様」に並ぶ、抱腹絶倒なる最高傑作のギャグ漫画でした。
Googleで調べてみますと、その作品タイトルは「すすめ!!パイレーツ」の中の一話「史上最大の生中継」でした。
でもオチは違っていました。
漫画の方は、何十というメニューを食べ尽くした男がテレビのヒーローインタビューを受けた後、夕陽に向かって去って行く後ろ姿を見つめながら、店主がぼそっと「食い逃げだ・・・」と呟いて終わります。なんともシュールでゾッとするほど面白いオチでした。
でもドラマは全く違っていました。メニューを食べ尽くした男を街中の人々が祝福し、店主も感動的に男に握手を求めたその後、また最初のメニューを注文するところで終わります。ほんとにゾッとするほど奇妙な終わり方でした。
でもどちらも笑いで満腹にさせて貰いました。

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